Where you come from? アナタはドコカラ来たんですか?
現在中3生の長女、とにかく高校受験に向けて勉強一本の毎日です。
塾に入り、帰宅が22時あたりになるまで勉強に勉強を続け、さらに土日も特訓やテストが続き疲れも見え始めるそんな中、幸か不幸か自分の偏差値(中学校では偏差値を出しません。)と、行きたい高校への合格率がクリアになり始めてきました。
これはちょっとマズイかもしれない。
(ちょっとどころではないのかもしれない…💦)
と、本人も気づいたのかどうかは定かではないですが、自宅のリビングで寛いでいる時も、思い出したかのように突然テキストを開いて始めます。
そんなある日、リビングで英語の勉強をしている長女を見ながら、
「あなたのお父さんの言語が他の言語でなく英語で良かったよね。」
と、つぶやくと、
「あのね、お父さんが英語のネイティブだからってミックスの子供がみんな英語が上手だって思わないでよね!」
と、最もな意見を頂きました。
「いや、そりゃもちろん、あなたがどんだけ頑張ってるかは知ってるけれど、でも、やっぱりアドバンテージはあると思うよ。なんせ、あんたアメリカ人だし。」
と言うと、
「あ!そっか!私、アメリカ人でもあるんだ!!なんかすっかり忘れてたわ〜。」
と変に納得するような顔で笑う長女。
それを聞いて、「ははは〜。」と笑っている母の私も、実はときどき娘がアメリカ人であることを忘れてしまっています。笑。
恐らくこの感覚、ミックスの子供を持つ親御さんは分かってくれるのではないでしょうか😅
と、そんなエピソードを思い起こす出来事が、先日Universal Studio Singaporeに行った時にありました。
HipHopとラップの迫力あるパフォーマンスショーに飛び入り参加した長女。たくさんの観客の前に立ち、マイクでパフォーマーに「Where you
come from?」と聞かれた長女の答えは「Japan」でした。
「へ〜、日本なんだ。」と静かにつぶやく母一人。
もう2人の飛び入り参加者はそれぞれ、カンボジア、オーストラリアから観光で来た。とまで言っていたけれど、長女はシンプルに「Japan」のみ。
確かに、聞かれた事を直訳すると「どこから来たの?」となり、そうなると長女の答えはシンガポールとなるわけだけれど、でも、ここで質問者や観客が知りたいのは「どこに住んでいる人なの?」ではなく、「アナタは何人なの?」と言うことだろうから、言葉のニュアンスって深いよな〜、と感じました。
(余談ですが、このパフォーマーの1人は「僕は半分、日本人なんだよ。」と教えてくれました。)
そして、タイムリーにも最近会った、私と同じ歳のシンガポール暮らしの長い帰国子女の友達が、
とボヤいていたのを思い出します。
これだけ人種の血が混ざり、見た目ではどこの国籍の人間か見当がつけられ無くなった昨今では、『アナタはどこから来た何人なんですか?』の問いに返せる正解はパスポートだけなのかもしれない。となんだか考えさせられる気持ちになり、うちの下の2人の子たちは、「Where you come from?」になんて答えるのか気になり始めた母のつぶやきでした。
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