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「ヒレ肉」の「ヒレ」、電球の「フィラメント」書類などの「ファイル」の語源に共通する名前の由来

「ヒレ肉」は、背骨に沿った腰の部分の肉で、牛一頭分からわずか2%しか得られない希少な肉で、最高級の肉とされています。
肉のきめが細かく、筋がないので牛肉の中では最も柔らかい上に、 脂肪がほとんどないので、肉本来の味が楽しめます。

ヒレ肉の「ヒレ」は、フランス語の「filet(フィレ)」に由来し、語源はラテン語の「filum(フィールム)」。
この言葉「filum(フィールム)」が、12世紀末ごろにフランス語に入って、14世紀末ごろには肉に使われるようになったといわれています。

「filum(フィールム)」が、肉に使われた理由は、2つの説があります。

1つは「ヒレ肉」の細長い見た目に由来する説です。
ラテン語の「filum(フィールム)」は"糸状のもの"という意味です。


もう1つは、肉の調理や保存する際に、糸で縛ることがあることから、「ヒレ肉」の名前がついたという説もです。


この「filum(フィールム)」から派生した言葉には、他にもあって、電球の光る部分で糸状のぐるぐる巻いた「フィラメント」。
また、書類を糸で綴じることから生まれた言葉「ファイル」。

どちらも、「ヒレ肉のヒレ」とともに語源が同じだということです。


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