「こどもまんなか社会」って?
1 こども家庭庁とは?
令和5年4月、こども家庭庁が発足されました。各府省庁に分かれているこども政策に関する総合調整権限を一本化し、こども政策の司令塔となる機関です。
2 こどもまんなか社会とは?
そんなこども家庭庁のキーワードは「こどもまんなか社会」。子どもに関する政策に力を入れるにあたり、常に子どもの視点に立ち、子どもの利益を第一に考えるという意味が込められているようです。子どもや若者の意見を年齢や発達の程度に応じて政策に反映するという基本姿勢は、子どもの権利擁護の点からも非常に重要で、期待したいところです。
3 子ども家庭福祉における「こどもまんなか」
子ども家庭福祉の現場でも、常に子どもの意思を尊重することが求められます。虐待、いじめ、貧困など子どもを取り巻く環境が複雑化するなかで、子どもは声をあげにくい立場になりがちです。また、心理的な負担、大人への恐怖、発達課題などさまざまな要因も相まって、子どもは自分の意思を伝えることが難しくなってしまうのです。しかし、そういった状況だからこそ、子どもの声を聴き、子どもの意思を反映した支援を実践することが重要です。
4 子どもの意思を尊重するツール
子どもの意思を尊重するツールとして、「アセスメントシート」があります。日本社会福祉士会が作成したアセスメントシートには、「本人の思い」という項目があり、子ども本人が状況をどのように認識し、どのような生活を望んでいるのかを記載することができます。「思い」を具体的に示しておくことで、支援過程で何度も立ち戻り、子ども本人が本当に望むことを支援チームで共有し、より意識することができます。
5 「こどもまんなか」の実践に役立つ! おすすめ書籍
このようなアセスメントシートを活用した子ども家庭支援の実践例等を多数掲載した書籍が「子ども家庭支援アセスメントガイドブック」です。子どもの立場で、子ども自身の意思を尊重する「こどもまんなか」の支援を実践するために、参考になります。子ども家庭支援にかかわるすべての専門職におすすめの1冊です!
学校-家庭―地域をつなぐ 子ども家庭支援アセスメントガイドブック
判型:B5
頁数:280頁
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主な目次
第1章 子どもの生きづらさに寄り添う
第2章 帳票(アセスメントツール)を使う
第3章 子ども・家庭をアセスメントする
第4章 学校をアセスメントする
第5章 地域や関係機関をアセスメントする
第6章 アセスメントが活きる支援会議をどう進めるか
第7章 多職種が協働する帳票の活用の実際
第8章 研修や学習をどう進めるか
終章 子ども家庭支援の足跡から学ぶ
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