信頼できそうな人に転職を依頼したい3つのポイント
信用預金がこれからは必要な時代
最近のエージェントは若手(新卒から30歳ぐらいまで)が主体の会社が増えている。
若いことが悪いことではないが、候補者に合わせたり、紹介する案件に合わせてマッチングをしないと信頼関係は築けない。
ましてや候補者が業界のプロとなるとビビってしまって、何を話したらいいのかわからない人が多いから。
理由は3つある。
1つ目は未経験者でも採用をしてしまう業界であること
2つ目は低賃金、長時間労働が当たり前であること。
3つ目は人事になりたいという若手が多い業界であること。
スカウトメールはテンプレートの無味乾燥の内容であったり、当たり前のことをバカにせず、ちゃんとできる人が少ないことが多い。
ニンジンがぶら下がると寄ってくると思っている人が多いのが現状。
新規参入をしてくる企業が多くありますが、ビジネス形態上在庫を抱えないリスクが少ないということで飛びつく人や企業も多く、簡単に儲かると考えているのが時代錯誤である。
これからの時代はファンベースやタレントプールをつくるために、広告でスカウトメールを打ちまくる時代から、SNSを通じてその人となりを知り、転職というターニングポイントを任せられるかどうかを見ている人も多くなっている。
共感と等身大のマーケティングになっているので、嘘、大袈裟、紛らわしいというアカウントは伸びませんし、信用されない。
フォロワー数が多いからいいというわけでもなく、質も量も問われる時代になっている。
人材紹介会社もスクラップビルドの時代
昔、エージェント時代に候補者からいわれた言葉があります。
「お前みたいな若造に紹介して貰う必要はないよ。自分自身で探すから。」書類選考の結果を伝えた時に、40代の男性から直接いわれた言葉です。
当時は20代でエージェント業が面白く、楽しくなり始めていた頃であって、この言葉で目が覚めた時でもありました。
今でも思うのは案件がハイクラス(年収1000万円以上)のものであり、その方もプライドが高かったかもしれませんが、彼から見たら頼りないエージェントに見えていたのだろうと感じます。
人は見かけによらない、よるという問題がありますが、最初に挨拶をした瞬間に決まることがあります。
メラビアンの法則ではありませんが、会った瞬間に頼れる、頼れないを判断してしまうことがある。
意識的にやっている人もいますが、私は無意識にやっていることが多いような気がします。
信用できる人!?信用できない人!?その差は!?
信頼できる人、信頼出来ない人の差はなんでしょうか?
答えはありません。皆さんが育ってきた環境、社会人としてはじめて入った会社の環境など外的環境が影響しているからです。
小手先のテクニックでいろいろなことをいう人もいらっしゃいますが、一言で言うなら、直感を信じてほしい。
直感は当たるケースが多く、ニュートラルな環境で判断をしているのですから。
出会いがあり、コミュニケーションがあり、関係性を築き、問題が発生をして、その問題を解決することができれば信頼関係がうまれてくる。
どれか一つがかけたら、信頼関係はなくなってしまうし、相手からしたら、心を閉ざす形になってしまうだろう。
信頼出来ない人に対して、詳しくいろいろな話をするでしょうか。
飛び込み営業で来られて、10分程度で高額商品を買うことはありますか?
モノを買うときの心証としては、あっ!この人は信用できるから買ってもいいかな?という気持ちがある。
いろいろ質問をしたりしながら、疑問点をドンドン解決してくれると、購入意欲が高くなっていきます。
そして最後のひと押しをされて、購入するきっかけになったりする。
仕事でも同じことがいえると思いますが、この人信用出来ないなぁと思う人はどういう人でしょう。
まずは約束を守れない人。自分でいつまでに提出しますと言いながら、期限を超えてしまって、あとから言い訳をしながら出してくる。
いっていることが二転三転する人。いわゆる朝令暮改型のひと。いっていることが信用できなくなる。
その時によって全く違う見解が出てしまうのだから。
一度シャッターを下ろしてしまうと、こじ開けるのは至難の業です。
そのため、詳しいヒアリングができないのです。
社内、社外ともに同じことがいえるのと、質問攻めをする人は嫌われたりする傾向が多い。
信頼関係が築けていないから、ヒアリングが弱くなってしまう。
相手の懐に入るためには!?
そうしたら、心を開かせるにはどうしたらいいのかを考えましょう。
私はよく営業時代に使っていたのが、3つの共通点を探せということです。
出身地でもいいし、趣味でもいいし、なんでもいいんです。
日焼けしていたら、「日焼けしてますけど、アウトドア好きですか?」と聞いてみる。
そうすると、「いや〜ゴルフで…」とか「先日、槍ヶ岳にいってさ…」などとヒントが出てくる。
そこをすかさず、「えっ、そーなんですか?クラブはどこのものをお使いですか?」とか、「も〜う、アルピニストじゃないですか?次はどこに行かれるんですか?」など、ツッコミまくれば、共通点を探すことができる。
マニュアル通りにインタビューをすればいいというものではありません。
最近ではインタビューシートを持ってきて、それにいろいろとメモ書きをしていく人や事前に渡している資料を持ってこないで打ち合わせに来る人もザラにいます。
深くヒアリングができない理由は、ビジネスライクになりすぎていることもありますし、トークの引き出しが少ない人が多くなっているのは事実です。
体育会系出身者であれば縦のラインを重視しますが、今は横のラインを重視する。
嫌われないようにするにはどうしたらいいのかということが先行しているため、表面的なことしか聞けない。それ以上は深堀りができないというのがあります。
しっかりと信頼関係を築けるトークを身につけて、いろいろとヒアリングをすることによって差別化ができたりするチャンスがそこにはあります。嫌味なく聞くことも必要ですが、いろいろな引き出しを開けてもらえる様になるまでは、相当な実践数が必要です。
商談、面談、面接が終わったあと、近くのカフェや喫茶店に入って、温かい飲み物を飲みながら15分間反省をしてみましょう。
自分のトークで相手が話してくれた点。トークの流れが変わってしまった点など、トークを反省する機会を習慣づけてみましょう。
そうすることで引き出す力と聞く力の両方を手に入れることができますから。