知らないとヤバい!転職を考える前に立ち止まって考える5つのポイント
そうだ、転職しようというのは当たり前の時代
転職をすることが当たり前の時代になってしまった。
転職を1度もしないということも、リスクになった時代である。
一度でも転職をしたことがある人ならわかると思いますが、実はキャリアの無駄になることも多くあるというのが現状です。
なぜなら、それは社内の信用預金がないということが大きく影響をしています。
入社したあと、信頼と実績を上げてくると自然と信用預金がついてきます。
そうすると無理なお願いに対しても、あの人に言われたらしょうがないというようになる。
転職をするということはその信用預金がなくなり、ゼロから実績をつくることになるからだ。
転職をする際に必要なものは、キャリアの地図、羅針盤、自分なりの判断基準の3つが必要になる。
キャリアの地図というのは、自分がどういうキャリアを築いて、そのポジションを取りに行くのか。
羅針盤とは、そのポジションを取りに行くにはどうしなければならないのか、何が必要なのかを理解すること。
そして、自分なりの判断基準がなければ、決断の時に困ることになる。
転職の準備というのは常日頃からおこなっていてほしい。
これからは個人の時代に突入をしており、会社はいざというときには守ってくれない。
解決金制度が成立をすると、雇用の流動化がより一層加速することはまちがいない。
また、早期退職制度を取り入れている会社が増えてきている。
リストラというとネガティブなイメージがあるけれど、早期退職制度ということで解決金制度に似たシステムが現在もあるということ。
退職金を上積みしますから、退職してくださいと企業が合法的に編み出した方法でもある。
だからこそ、いつ何時でも転職ができる準備をして、自分の内面としっかりと向き合うことがひつようになるでしょう。
キャリア地図と羅針盤を持っていないと
キャリア地図は自分がどういうキャリアを築いていくのかがポイントになります。
営業として花型で第一線を突っ走るもよし、バックオフィスで会社を支えるのもよし、
経営幹部として成り上がって年収アップをするのもよし、選択肢は多いほうが有利です。
キャリア地図はどんどん変更されるものですから、正解はありません。
しかし、自分が目的としている場所については変わらない。
ここが変わってしまうと、ジョブホッパーになるか、スキルを身に付けているようで、深くはないものになってしまう。
新卒で入社した会社では総合職として入社をするケースが9割です。
残りの1割は専門的な知識を持っていたり、資格を持っていること、インターンシップでの評価が高かったなど、企業側がほしいと思った時に、営業職ではなく、専門職として入り込むことができるでしょう。
総合職として営業の経験は非常に重要なものである。
交渉力、プレゼン力、根回し力が身につくことになりますし、お客様からいろいろと教わることもおおいのが営業職です。
長時間労働やお客様から呼び出しの対応などについて、ネガティブなイメージが先行をしてしまいますが、実は、花型の職種でありやりがいをかんじることが多い職種です。
ここを経験していると、あとのキャリアの形成が楽になります。
なぜなら、業界の流れをしっかりと分析するチャンスがそこにあるからです。
いろいろなお客様とふれあうことによって、自分の業界のポジションや経済状況など、細かく分析することができる情報がそこにはあるからです。
経済誌やビジネス書、新聞などで業界と経済状況については、情報を早めに取ることを身につけておこう。
これを続けることによって業界や自分の会社を取り巻く環境というのが、
俯瞰の位置からしっかりと見わたせることになる。
人材の価値とは2種類ある
これをしっかりとわかっていないと、大変なことになるので注意してください。
1つ目は社内評価。これは仕事をしている人たちが評価をするので、スキルも実績も十分だと思っている人が多くいます。
これは大きな誤算になることが多いパターンです。
2つ目は社外評価。これは仕事の実績を第三者が評価することによって、
社内ではイマイチの評価であっても高い割合で高実績とみなされるパターンです。
意外とこういうタイプが伸びしろがあって活躍するケースが増えています。
人材の価値とは、自分の市場価値を知るということになります。
そのため、人材紹介会社に10社ほど登録することを勧めています。
なぜなら、マーケティングの意味合いがそこにはあるからです。
1社だけの評価ではサンプルにならず、どれぐらい必要とされているかわかりません。
業務内容が細分化してしまった昨今において、そのスキルを見極めるには、面接だけではどうしようもないというのが現状です。
プレゼンテーションの場ですから、どれだけのスキルかというのは作れてしまいます。
漫才や落語と一緒で、粗くつくったものを磨き続ける事によって本物になるからです。
年齢を重ねれば重ねるほどそういうことになりますから。
そして自分の市場価値を理解することができたら、弱いつながりを持つようにしましょう。
つねに人材紹介会社の人たちと連絡を取りながら、自分のスキルに合う案件を紹介してもらえるようにする。
案件がガラパゴス化しているからこそ、自分にあった会社をチョイスする必要があります。
いろいろな会社の人と知り合いになり、求人情報を探すのも1つです。
リファラル採用とか縁故採用といわれていますが、社員からの紹介というのは意外とマッチング確率が高い。
準備をしているから先手を打てる
キャリア地図と羅針盤が用意ができたら、転職市場でも優位に進められる。
自分の目的地がしっかりとしているからこそ、どうするのか、何が足りないのかと分析できる。
分析しているからこそ、自分の強みをしっかりと理解することができる。
中途半端転職をすることはキャリアの3歩進んで2歩下がる状態で、自分では進んでいるように思うキャリアも実はほとんど進んでいないということがある。
それを繰り返す転職をすることは、30代に突入した時に格差となる。
三歩進んで二歩下がるキャリアと戦略的な転職をするのとでは大きく違ってくる。
その差が出てくるのが昇進のスピードや年収の差になる。
ミスマッチはあること
最近特に言うようになっているのが、会社に期待をしないこと。
理由は個人の時代に入り、会社に期待しても給与も昇進もある程度でストップするからだ。
そうした時に弱いつながりを持ちながら、活躍の場を切り開く必要がある。
そのためにはちゃんと準備をしておけば、いざという時にもそれぞれの動きが取れる。
新卒採用では会社説明会で言っていることと、実態が違うというミスマッチが起きる。
これは学生と社会人の勘違いでそうなることが手に取るようにわかる。
人事は嘘つきだということをいわれるけれど、それは違う。
本質を見抜けないのだからしょうがないというのが本音である。
ただし、パイが違うので一概にはいえませんが、20%という数字がボーダーラインになります。
10人で2人までなら新陳代謝の対象になりますが、3人になるということはやり方を変えないといけません。
説明が現実とかけ離れていないのか、何か勘違いをさせてしまったのではないだろうかなど、自分たち自身に問題があるケースがよくあります。
会社説明会で具体的な数字を応えるのではなく、あやふやにごまかしてしまったり、よく見せようとして説明が誇張してしまったりするケースがよくあります。
そして、そのことについては第三者からのいわれるまで、気づかなかったり、隠蔽体質によって、事実が捻じ曲げられていることがよくあります。
ネガティブな情報を出すと採用の母集団の形成ができないからという人事がいますが、ネットの情報が本当だろうが、嘘だろうがどうでもいいんです。
それが尾ひれ、背びれがついていくことになり、真実味がついて信じてくれればいいんです。
これは人の思い込みを巧みに利用している事がよくあります。
ネットの炎上に対してはそれだけのリスクがあるということを知らない人が多すぎます。
即戦力という言葉の意味とは
即戦力というとすぐに会社へ貢献してくれる人ということであったり、戦力として活躍をしてくれる人というイメージがありますが、これは全く違うんです。
即戦力とは、企業風土、慣習にすぐ馴染んでもらって、活躍をしてくれることができる可能性があるということです。
はっきりいいますが、3ヶ月〜6ヶ月間というのは修行のつもりでやらないといけません。
私が、面接は相性が9割ということを言い続けているのは、こういうことなんです。
自分たちの会社、カラーに合った人材を採用したいというのが、企業人事の考え方です。
理由としては、戦力になるかならないかは関係ありません。
なぜなら、会社の規模、決済権、予算などが前職とは全く違うから、同じ実績を残せるかといえば、残せないのが現状だといえる。
転職をした経験者の人はよくわかると思いますが、看板を掛け替えると手のひらを返したように態度を急変させる人がいます。
そういう人はそういう人ということで追わないほうがいいでしょう。
終身雇用、年功序列がいまだに残っている
日本の新卒の場合、自社のカラーに染めるためのOJTは充実をしていますが、中途採用というとほとんどの場合が入社してあいさつをしたら、チームの管理職に任せることが多い。
なぜなら、中途採用で研修するコンテンツがないからである。
全部自社で作り上げて、他社で通用する教育というものをしていないからだ。
大手でも中小でも同じなのですが、高卒、専門卒、短大卒、大卒、大学院卒でベース給がかわる。
そして、年齢給がたされて基本給が決まっていく。役職をつけるのであれば、役職給になっていく。
わかりやすく説明をすると、平社員が1等級、2等級、主任レベルで3等級、係長級で4等級、課長クラスで5等級、6等級、部長クラスで7等級、そして役員レベルで8等級と分け方をしている。
またその等級を60通り用意しておき、480通りの給与テーブルをつくっておけば、たいていのばあい、定年退職を刷るまでには上り詰めることができないシステムになっている。
日本企業のほとんどがゼネラリストを養成するため、スペシャリストが入社をした時に、給与体系のアンマッチということもよくある。
スペシャリストを正しく評価することではなく、ゼネラリストがベースになり、終身雇用が前提でつくられているということに気づいていない。
何度も面接官を入れ替えて面接したにもかかわらず、「会社にあわない」「業務スタイルが合わない」などという理由で退職する人も多い。
結局のところ、入社してからすぐにその水になれないといけないということ。
業務内容が同じようであっても抱えている仕事の質と量というのは全く違うものであり、普遍的スキルを証明することができるようになるまでには相当な時間がかかる。
そのため、同じようなスキルを持っていても、大手や外資のように潤沢な資金があるのであれば、高給取りになる可能性があります。
中小企業の場合は資金がないため、給与レンジが大幅に下る可能性もあります。
それはその企業の賃金制度がどうなっているかで左右されるケースが多い。
転職をしてから半年ぐらいまでの間は修行する覚悟がないのであれば、転職をすることはしないほうがいいだろう。
それだけ転職をすることについては、リスクがあるということです。
会社のやり方になれるまで素直さと謙虚さを失わないことと、前例にとらわれることなく、失敗を恐れずにチャレンジし続ける勇気を持たなければならない。
そこが転職して成功する人と、失敗する人の差につながる。
ルーティーンワークだけをやっていればいい、指示を待ってそのことだけをやればいいというのは、中途採用で採用されたケースではご法度といわれる人材である。
自ら動いて問題解決をしていくことができないのであれば、採用という投資に対して答えられません。
中長期的にフィツトする人材は、自力型の先行タイプの人間です。
自在型の他力本願型のタイプの人間であれば、居場所を失い、退職していくでしょう。
転職理由を整理するところからはじめよう
そこで重要な決断をするときに現在の会社に残るのか、それとも転職をするのかを考えるときに、今いる職場の不平不満や人間関係などで冷静さを失った時に、人は間違った選択をしてしまうケースが非常に多いという事実。
社内評価が悪い20代後半の人が、転職しようかなという軽い気持ちで、転職サイトへ登録をしているといろいろな企業や転職コンサルタントから、いろいろなスカウトメールが届くことになる。
会ってみるぐらいならいいのかという簡単な動機で転職コンサルタントに会うと、意外や意外にも評価が高いということに気づいてしまう。
なぜなら、彼らの術中にハマっていることに気づいていない。
人材紹介会社も応募者に転職してもらって、お金をもらっている。
そのため、転職歴がない、1回ぐらいの若手をヨイショして、気持よく転職してもらおうということを知らないから。
雇用の崩壊が起きているので企業人事へプレッシャーをかけてくる。
「この前弊社からご紹介させていただきました◯◯さんなんですけど、申し訳ありませんが一回で面接をして頂けませんか?実は他社の面接が出ておりまして、進捗を揃えていただきたいのです」ということは、応募者は全く知りませんから。
企業人事としては、なんで採用のことを外部のコンサルタントで、駆け出しのやつに言われなきゃいけないんだとハレーションが起きることなど、全く知りません。
評価が高いということは条件の良い転職をすることができるという早合点をしてしまう。
そうすると、コンサルタントがグリップを握って、操縦して自分のいい位置に着地をさせる。
ここまでくると、元の鞘に戻ることは自分のキャリアがストップすると感じてしまい、そうだ、転職しようと気持ちになり、エイヤッと転職をしてしまうことが9割ある。
こういう転職をしてしまうと、社畜になるのか、早期退職候補になるか、全く活躍できない人材であるケースが7割あるから、恐ろしい。
採用とは絶対もなければ、正解もない。
相性が9割という続けることになっている理由はここにある。
若いうちの大敗は30代の糧になる
私の知り合いにも大手企業からベンチャー企業へ転職をして、仕事に対してやりがいがあるのかなっておもっていたんだけど、極論を突き詰めていくと、人から与えられた仕事はつまらないことに気づき、フリーランスとして活躍をしている人もいれば、起業して売上10億円を超えている人もいる。
この人達に共通しているのが、若いうちの失敗は、フォローできるということ。
好きなことを仕事にすればいいやという考えではなく、自分の内面と向き合って、自分の強みは何なのか、どうやって差別化するのかを必死に考えた結果でしょう。
20代の貴重な時間をフルに仕事に向けた結果、いろいろと気づく点があり、
そのステージに上るために必死に努力をしたから、現在があるのだろう。
9割の人が10年持たずに廃業になるケースなのにかかわらず、着実に堅実に成長をしているケースです。
なぜ、転職したのか、なぜ失敗をしたのかということに真剣に向き合わなければ、ジョブホッパーになってしまうこともあるだろう。
3年ルールという呪縛
IT企業や外資系企業以外については、はっきりいうとこのルールが存在している。
1つの会社に3年以上在籍は必須ということである。
そして、30歳で3社、35歳で5社以上の経歴を持っている人は除外するというルール。
これは一般的なルールであるが、細かいルールは企業ごとに設定をされている。
年功序列、終身雇用が崩壊をしているとはいえ、人事の根幹にあるのは、
昔ながらのルールに縛られまくっているということになります。
これではワークライフバランスとかイノベーションは起きません。
昔ながらのルールに縛られてしまっている人事が9割いるので、残りの1割を見つけるのが本当に難しいぐらいになっている。
これをひっくり返すにはそれなりの実績を引っさげていないといけません。
他社でも誇れる圧倒的な実績を残せる人はそんなにいませんし、人事の先入観と思い込みと決めつけをかいくぐるのであれば、3年以上在籍をするようにしないといけません。
それが社会のルールですから。
中には35歳でビジネスマンが一度死ぬと思っている人が多いのですが、雇用の崩壊がどんどん進んでいるため、40歳を過ぎても入社できる可能性がある。
そのためには情報収集を疎かにしてはいけません。
人材紹介サービスをしっかり使うことや転職サイトの情報をしっかりチェックしましょう。
雇用の崩壊が起きた原因としては、失われた20年の間にしっかりと人材育成をしなかったから。
そして、社内の年齢バランスを考えずにリストラをしてしまったたため、管理職の経験が少ない人達が経験を積む時間がなかったこともある。
企業は存続をするためには人材の放出を余儀なくされた時代だから。
現在では社風にあう人材からイノベーションをおこせる人材へシフトチェンジをしているが、このスピードは実に緩やかなものである。
逃げた転職をしてきたのか、実力を引っさげた転職なのか見ぬくことができる。
それだけ色々な引き出しを持っているかどうかは、ケーススタディをすれば見抜けるからだ。
職務経歴書をつくりこんでも、面接でボロが出ることが多いのが現状。
常に自分の内面としっかり向き合って、最新の情報を手に入れましょう。
本音と建前を使い分ける
中途採用の面接をしていると気づくことがあります。
退職する理由というのは必ず聞くことが常套手段になっている。
企業の人事と言うのは、ネガティブはイエローカードとして、話を盛る、ウソをつくという行為はレッドカードとする。
しかし、判別できないこともある。
そういう時は違う角度から質問をすることがよくある。
年齢を重ねている人というのはこれもかいくぐってしまう。
特にプレゼンがうまい人や人を巻き込んで仕事をしていたプロデューサータイプ。
そこはグレーゾーンであり、評価についても部分点をつけることがある。
なぜ、中途採用の面接で退職理由をポジティブにいうことや、我が事として前向きに退職理由を言わなければならないのだろうか。
それは逃げの転職をした人は活躍できないという先入観があるからだ。
一度逃げることを覚えてしまうと、また壁にぶつかると逃げてしまう。
そうすると転職を繰り返すジョブホッパーとして感じてしまう。
企業と従業員についてはトレードオフの関係がある。
正社員として雇用をするので、長時間労働、理不尽な異動、
会社のわがままを聞いてくれという主従関係が成立している。
「逃げ」の要素がない転職は存在しない
採用面接でポジティブな転職理由を言わなければいけないというのは、トレードオフの関係があることを暗黙の了解としている点がある。
日本企業はマルチタスクでゼネラリストを育成をしたがる。
特に10年以上の歴史を持っている企業に多く見える。
しかし、時代はスペシャリストを育成することが求められている。
3年に1回のジョブローテーションがあるのは、プロスキルを身につけるには10000時間で約3年かかるという先入観、思い込みからである。
これだけ時代の流れが早くなっているにもかかわらず、ゼネラリストを育成している時間はないというのが結論である。
それでも人事や面接官の考え方は三丁目の夕日のような高度経済成長期から何も変わっていない。
即戦力を求めているというのは、企業文化にマッチする人を探していますと言っているようなものであり、企業の文化にマッチをしなければ、どんなにいろいろなスキルを持っていたとしても採用をしない。
つまり、面接官の経験則から自分の部下にしやすいタイプ、従順なタイプを採用することが多い。
そうするとミスマッチが起きる理由というのは、面接の場でお互いが見抜けなかった場合です。
仕事のやり方や上司の考え方というのは仕事をしながら見ていくことが多いので、試用期間の3ヶ月、6ヶ月の間で判断をすることが必要になる。
上司と部下の関係になった途端に、豹変をする人もいる。
面接の場合はお客様扱いで、部下になった瞬間から自分の手足としてつかう上司もいる。
考え方や価値感に相違があるため、お互いの評価は最悪である。
こういう時の転職となると在職期間が短いため、企業人事もマイナスに評価をする。
そこで人間関係が原因であるということになるとジョブホッパーになる可能性が高いと判断をされる。
しかし、私から言わせてもらうと、人間関係で無理をすることはやめたほうがいい。
ココロを蝕み、カラダに異変がでてしまうことになり、その後の社会人生活にも影響が出てしまうから。
逃げの要素が全くない転職は存在しないことを面接官は暗黙の了解している。
もっと大きな仕事をしたい、キャリアアップしたいからというある意味で前向きな転職理由をいう人もいるが、今の会社で自分が考えているキャリアに合わせることができないから転職をしたいという本音もある。
会社の信用預金が溜まっていないから、自分がやりたい仕事につけないことを棚に上げていることも気づいている。
どんな理由があるにしろ今の職場には自分で変えられない要因があるのであれば、転職をするという考えが出てくるのは自然の考えではないだろうか。
「冷飯を食わされるぐらいなら、即刻逃げるべき」
「逃げ」の転職者からも「逃げたおかげで今すごくいい環境で働いている」という声もある。
逆に周囲は逃げていったのに、自分だけが取り残される形になり、心のバランスや体調を崩した人もいる。
ブラック企業に就職して、ひどい環境で働いていても、本人がその異常性になかなか気づくことができない、と言うのはよくある話である。
そのため、「ブラック企業で働くことはキャリアのムダになる可能性が高い。」
「時間は有限であり、ある程度のところで損切りをすることも考えないといけない。」
「勇気ある撤退も戦略のうち」ではないだろうか。
しかし、現在の転職市場では逃げる転職理由については受け入れられないのが現実。
自分を守るために正しいことをしたとしても、世間の評価は冷たいということ。
これが覆せるのは圧倒的な実績を残していることである。
その実績経験から裏付けされるスキルについてプレゼンをできるのであれば、採用してもらえるチャンスが回ってくる可能性がある。
面接での立ち振舞が勝負を決める
転職の面接では正直に退職理由を伝えることはマイナスの評価になります。
面接担当官によっては一発レッドカードものである。
忍耐力がない、社会人としての適性に欠けるなという偏見な目で見られてしまいます。
最も、面接では退職理由を正直に話すことはないので、タテマエでつくった退職理由をいいましょう。
自分ができる事、これからしたいことを丁寧に話をしていくことが必要でしょう。
大事なのは長期的なキャリアを築くためにはどうしたらいいかを考えることです。
自分に合わない環境で仕事をするのは心のバランスやカラダのバランスを崩すことになり、元も子もないということにならないようにしないといけません。
やはり生き残るためにはどういう戦略を考えるかということに重きをおき、
逃げる転職をしてもいいというのが一番正しいと思うようになった。
ミスマッチはあること
最近特に言うようになっているのが、会社に期待をしないこと。
理由は個人の時代に入り、会社に期待しても給与も昇進もある程度でストップするからだ。
そうした時に弱いつながりを持ちながら、活躍の場を切り開く必要がある。
そのためにはちゃんと準備をしておけば、いざという時にもそれぞれの動きが取れる。
新卒採用では会社説明会で言っていることと、実態が違うというミスマッチが起きる。
これは学生と社会人の勘違いでそうなることが手に取るようにわかる。
人事は嘘つきだということをいわれるけれど、それは違う。
本質を見抜けないのだからしょうがないというのが本音である。
ただし、パイが違うので一概にはいえませんが、20%という数字がボーダーラインになります。
10人で2人までなら新陳代謝の対象になりますが、3人になるということはやり方を変えないといけません。
説明が現実とかけ離れていないのか、何か勘違いをさせてしまったのではないだろうかなど、自分たち自身に問題があるケースがよくあります。
会社説明会で具体的な数字を応えるのではなく、あやふやにごまかしてしまったり、よく見せようとして説明が誇張してしまったりするケースがよくあります。
そして、そのことについては第三者からのいわれるまで、気づかなかったり、隠蔽体質によって、事実が捻じ曲げられていることがよくあります。
ネガティブな情報を出すと採用の母集団の形成ができないからという人事がいますが、ネットの情報が本当だろうが、嘘だろうがどうでもいいんです。
それが尾ひれ、背びれがついていくことになり、真実味がついて信じてくれればいいんです。
これは人の思い込みを巧みに利用している事がよくあります。
ネットの炎上に対してはそれだけのリスクがあるということを知らない人が多すぎます。
即戦力という言葉の意味とは
即戦力というとすぐに会社へ貢献してくれる人ということであったり、戦力として活躍をしてくれる人というイメージがありますが、これは全く違うんです。
即戦力とは、企業風土、慣習にすぐ馴染んでもらって、活躍をしてくれることができる可能性があるということです。
はっきりいいますが、3ヶ月〜6ヶ月間というのは修行のつもりでやらないといけません。
私が、面接は相性が9割ということを言い続けているのは、こういうことなんです。
自分たちの会社、カラーに合った人材を採用したいというのが、企業人事の考え方です。
理由としては、戦力になるかならないかは関係ありません。
なぜなら、会社の規模、決済権、予算などが前職とは全く違うから、同じ実績を残せるかといえば、残せないのが現状だといえる。
転職をした経験者の人はよくわかると思いますが、看板を掛け替えると手のひらを返したように態度を急変させる人がいます。
そういう人はそういう人ということで追わないほうがいいでしょう。
終身雇用、年功序列がいまだに残っている
日本の新卒の場合、自社のカラーに染めるためのOJTは充実をしていますが、中途採用というとほとんどの場合が入社してあいさつをしたら、チームの管理職に任せることが多い。
なぜなら、中途採用で研修するコンテンツがないからである。
全部自社で作り上げて、他社で通用する教育というものをしていないからだ。
大手でも中小でも同じなのですが、高卒、専門卒、短大卒、大卒、大学院卒でベース給がかわる。
そして、年齢給がたされて基本給が決まっていく。役職をつけるのであれば、役職給になっていく。
わかりやすく説明をすると、平社員が1等級、2等級、主任レベルで3等級、係長級で4等級、課長クラスで5等級、6等級、部長クラスで7等級、そして役員レベルで8等級と分け方をしている。
またその等級を60通り用意しておき、480通りの給与テーブルをつくっておけば、たいていのばあい、定年退職を刷るまでには上り詰めることができないシステムになっている。
日本企業のほとんどがゼネラリストを養成するため、スペシャリストが入社をした時に、給与体系のアンマッチということもよくある。
スペシャリストを正しく評価することではなく、ゼネラリストがベースになり、終身雇用が前提でつくられているということに気づいていない。
何度も面接官を入れ替えて面接したにもかかわらず、「会社にあわない」「業務スタイルが合わない」などという理由で退職する人も多い。
結局のところ、入社してからすぐにその水になれないといけないということ。
業務内容が同じようであっても抱えている仕事の質と量というのは全く違うものであり、普遍的スキルを証明することができるようになるまでには相当な時間がかかる。
そのため、同じようなスキルを持っていても、大手や外資のように潤沢な資金があるのであれば、高給取りになる可能性があります。
中小企業の場合は資金がないため、給与レンジが大幅に下る可能性もあります。
それはその企業の賃金制度がどうなっているかで左右されるケースが多い。
転職をしてから半年ぐらいまでの間は修行する覚悟がないのであれば、転職をすることはしないほうがいいだろう。
それだけ転職をすることについては、リスクがあるということです。
会社のやり方になれるまで素直さと謙虚さを失わないことと、前例にとらわれることなく、失敗を恐れずにチャレンジし続ける勇気を持たなければならない。
そこが転職して成功する人と、失敗する人の差につながる。
ルーティーンワークだけをやっていればいい、指示を待ってそのことだけをやればいいというのは、中途採用で採用されたケースではご法度といわれる人材である。
自ら動いて問題解決をしていくことができないのであれば、採用という投資に対して答えられません。
中長期的にフィツトする人材は、自力型の先行タイプの人間です。
自在型の他力本願型のタイプの人間であれば、居場所を失い、退職していくでしょう。
転職理由を整理するところからはじめよう
そこで重要な決断をするときに現在の会社に残るのか、それとも転職をするのかを考えるときに、今いる職場の不平不満や人間関係などで冷静さを失った時に、人は間違った選択をしてしまうケースが非常に多いという事実。
社内評価が悪い20代後半の人が、転職しようかなという軽い気持ちで、転職サイトへ登録をしているといろいろな企業や転職コンサルタントから、いろいろなスカウトメールが届くことになる。
会ってみるぐらいならいいのかという簡単な動機で転職コンサルタントに会うと、意外や意外にも評価が高いということに気づいてしまう。
なぜなら、彼らの術中にハマっていることに気づいていない。
人材紹介会社も応募者に転職してもらって、お金をもらっている。
そのため、転職歴がない、1回ぐらいの若手をヨイショして、気持よく転職してもらおうということを知らないから。
雇用の崩壊が起きているので企業人事へプレッシャーをかけてくる。
「この前弊社からご紹介させていただきました◯◯さんなんですけど、申し訳ありませんが一回で面接をして頂けませんか?実は他社の面接が出ておりまして、進捗を揃えていただきたいのです」ということは、応募者は全く知りませんから。
企業人事としては、なんで採用のことを外部のコンサルタントで、駆け出しのやつに言われなきゃいけないんだとハレーションが起きることなど、全く知りません。
評価が高いということは条件の良い転職をすることができるという早合点をしてしまう。
そうすると、コンサルタントがグリップを握って、操縦して自分のいい位置に着地をさせる。
ここまでくると、元の鞘に戻ることは自分のキャリアがストップすると感じてしまい、そうだ、転職しようと気持ちになり、エイヤッと転職をしてしまうことが9割ある。
こういう転職をしてしまうと、社畜になるのか、早期退職候補になるか、全く活躍できない人材であるケースが7割あるから、恐ろしい。
採用とは絶対もなければ、正解もない。
相性が9割という続けることになっている理由はここにある。
若いうちの大敗は30代の糧になる
私の知り合いにも大手企業からベンチャー企業へ転職をして、仕事に対してやりがいがあるのかなっておもっていたんだけど、極論を突き詰めていくと、人から与えられた仕事はつまらないことに気づき、フリーランスとして活躍をしている人もいれば、起業して売上10億円を超えている人もいる。
この人達に共通しているのが、若いうちの失敗は、フォローできるということ。
好きなことを仕事にすればいいやという考えではなく、自分の内面と向き合って、自分の強みは何なのか、どうやって差別化するのかを必死に考えた結果でしょう。
20代の貴重な時間をフルに仕事に向けた結果、いろいろと気づく点があり、
そのステージに上るために必死に努力をしたから、現在があるのだろう。
9割の人が10年持たずに廃業になるケースなのにかかわらず、着実に堅実に成長をしているケースです。
なぜ、転職したのか、なぜ失敗をしたのかということに真剣に向き合わなければ、ジョブホッパーになってしまうこともあるだろう。
3年ルールという呪縛
IT企業や外資系企業以外については、はっきりいうとこのルールが存在している。
1つの会社に3年以上在籍は必須ということである。
そして、30歳で3社、35歳で5社以上の経歴を持っている人は除外するというルール。
これは一般的なルールであるが、細かいルールは企業ごとに設定をされている。
年功序列、終身雇用が崩壊をしているとはいえ、人事の根幹にあるのは、
昔ながらのルールに縛られまくっているということになります。
これではワークライフバランスとかイノベーションは起きません。
昔ながらのルールに縛られてしまっている人事が9割いるので、残りの1割を見つけるのが本当に難しいぐらいになっている。
これをひっくり返すにはそれなりの実績を引っさげていないといけません。
他社でも誇れる圧倒的な実績を残せる人はそんなにいませんし、人事の先入観と思い込みと決めつけをかいくぐるのであれば、3年以上在籍をするようにしないといけません。
それが社会のルールですから。
中には35歳でビジネスマンが一度死ぬと思っている人が多いのですが、雇用の崩壊がどんどん進んでいるため、40歳を過ぎても入社できる可能性がある。
そのためには情報収集を疎かにしてはいけません。
人材紹介サービスをしっかり使うことや転職サイトの情報をしっかりチェックしましょう。
雇用の崩壊が起きた原因としては、失われた20年の間にしっかりと人材育成をしなかったから。
そして、社内の年齢バランスを考えずにリストラをしてしまったたため、管理職の経験が少ない人達が経験を積む時間がなかったこともある。
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現在では社風にあう人材からイノベーションをおこせる人材へシフトチェンジをしているが、このスピードは実に緩やかなものである。
逃げた転職をしてきたのか、実力を引っさげた転職なのか見ぬくことができる。
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