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知らないとヤバい⁉キャリアって何のために⁉誰のために⁉自己分析と内省が必要になるとき

退職に関するエトセトラ

最近増えているのが、退職に関する相談です。
「転職活動をして内定をもらったので、退職交渉をしているのですが上司からは慰留をされてしまって、困っています。」
「退職交渉をしているのですが、上司が退職届を受理してくれなくて、人事にも言っているのですが、対応をしてくれない」
「退職交渉をはじめたら、人事が出てきて給与アップと管理職への昇進を打診されて困っています」などという相談が増えています。

結論から言ってしまうと、慰留交渉をされてブレるぐらいなら転職をしないほうがいい。ということです。

なぜなら、いまよりいい条件であれば、信用と信頼と実績のある現職に残ることで仕事がしやすくなる可能性があるからです。

転職をするということは、信用と信頼と実績がゼロリセットされてしまい、信用と信頼を得るためにはそれなりの社内努力をしなければならないからです。

また、相手の期待値を超えないといけないため、そして高い買い物をしたと思われないようにするためには、環境適応能力も求められるからです。

前の職場と比べてしまって、手を動かす前に評論家チックになった人もいましたし、プロパー社員と中途採用の社員で主導権争いが勃発してしまったり、中途採用とプロパー社員で格付けをしあったりしているミドル層を見ていた若手がどんどん辞めていったりした風景を見てきています。

退職のプロセスは階層によって違うもの

大きく分けて3つの階層に分けられるのが会社という社会のヒエラルキー。
1つ目は一般社員。就業規則にや労働三法で退職の規定が決まっていることが多く、転職をする層としては一番多い層です。
2つ目は管理職。就業規則や労働三法で退職の規定が決まっていることが多いが、一般社員に比べるとすぐに辞められるという状況ではない。
3つ目は役員などの経営幹部層。取締役会や株主総会などを経て、退任、解任が決まっていく世界。退任、解任手続きも面倒ですが、報酬の兼ね合いもあるため、一筋縄では退職ということにはいかない。辞めたいからすぐにはやめられないという人たち。

退職をする際には人間性が出るといわれているけど、実際に退職交渉をしたときに上司の考え方や会社としての考え方がよくわかるから不思議である。

あなたのそばに!?こじらせ系上司は全体の2割

「裏切り者め~!」といって、有給休暇を使わせない、残業代未払いなどこじらせ系上司や会社だった場合は、転職をすぐにできるならいいかと割り切る人もいます。

揉める様子があった時に社労士さんや弁護士さんからアドバイスをもらいながら交渉をすると、すんなりいくケースも多いので、都道府県の無料相談などをうまく活用して弱いつながりをもっていると便利です。

退職をするプロセスとして上司の承認があったうえで、人事の承認などというプロセスになるため、直属の上司が最初のハードルになる。
そのため、言い出すタイミングや引継ぎなどについて、計画性を持っていないといけません。

あっさり承認をする場合は全体の6割~7割

「あっそうなんだ~!」とあっさりリリースする場合については、チーム内の信用がなかった場合や辞めてくれて好都合と考えているケースが多くあります。

特に理不尽と不条理の人事異動でリストラをする目的での異動であった場合に多くなっています。
ルールにのっとって淡々と退職への手続きをするだけというパターンです。

リストラで解雇ということになると、補助金や助成金がもらえなくなってしまうケースもあるのですが、自主退職ということになれば補助金や助成金が入ってくるので、企業としては好都合になります。

余剰人員を削減することができたということになると、そのプロジェクトにかかわっている人たちにとっては自分の評価を上げることにつながっていくからです。

慰留される場合は1割ぐらい

退職交渉で一番疲弊するのが慰留されるパターン。本人と会社側との交渉になるので進捗状況が外部からは全くわからない。
水面下でおこなわれているため、相談を受けることはできるけど、実際には本人たちの交渉でしかない。

慰留をするためには、給与アップ、管理職への昇進などというように、なんでもありの状況で会社としては全力で慰留をしてきます。
ここでいい処遇をもらって残ったとしても、あなたの居場所が必ずしもあるとは限りません。

自分たちの評価下げたくない一心でやっていることも多く、あなたの評価が不当に低かったことを意味しています。
慰留交渉でいい条件を引き出せたとしても、そのあと出世をしたとか、評価が上がったということはほとんど聞きません。

退職代行を使う必要性とは?

退職の交渉をすることができるのは本人と弁護士のみというのがルールであり、善意の第三者が入り込むことによって解決をすることはありません。
退職代行業者が入り込むことができるけど、退職に関する書類を送ったことを伝えるのみであり、その後の交渉については本人か弁護士しかできません。

つまり、退職代行会社の営業さんが入り込むことはできないということです。
連絡がつかなくなったり、返却物が届かなかったりすると、退職手続きができなくなってしまうため、人事からは嫌われる傾向があります。

退職代行を使うときは最後の手段ではないかと思います。
上司と退職交渉をしているけど、こじれてしまってうまくいかない時やよっぽどの危機の状況以外は特に使わないほうが、転職をしたときにも印象が悪くならないでしょう。

入社してすぐに就業規則を確認しておくことがまず最初にやってほしい事です。
会社の規定で退職に関するルールが書かれており、退職する日から30日前、45日前、60日前というルールがあるので、そこをチェックしておくことが必要です。

会社によっては有給が使えたら有給消化終了日が最終出勤日となりますが、有給がない場合については、最終出勤日は実際に出勤をした日になるなど、規定があるので、ちゃんと人事に問い合わせて確認をしておくといいでしょう。

退職をする際には、上司に相談をした後、人事に通達して退職手続きに関することが始まっていきます。
上司が退職についてこじらせるか、すんなり行ってくれるか決まります。

上司としては自分の評価を下げたくない一心で、こじらせてくることもよくあります。
2割ぐらいがこじらせ系上司、7割がすんなり認めてくれる上司、1割が応援してくれる上司。
信頼関係の有無がこの3段階で決まることもあります。

労働三法では退職日の14日前の退職の申し出が可能になっていますが、それより就業規則が優先的に採用をされるので気をつけたいところです。

業務の引継ぎを含めて立つ鳥跡を濁さずというのが常識ですが、退職代行を利用されてしまうと、業務の引継ぎができないため、営業先のリストの返却など機密情報を転職先に持っていかれる可能性もあるため、場合によっては訴訟問題にまで発展をしてしまうケースもあります。

入社時の誓約書、退職時の誓約書に規定が盛り込まれているので、きちんと理解をしておくことも必要になります。

退職代行を使う前に、上司と腹を割って話をする必要があり、そこで打開策などが見つからない場合には、退職代行を使ってもいいでしょう。

退職は新しいスタート

退職することはネガティブなイメージがつきまといますが、実際のところは新しいスタートを切ることにつながっていきます。

その会社での実績、信用、信頼をリセットして、新しい会社へ転職をするわけですから、いばらの道を選択したことともいえます。

転職するきっかけは人間関係に疲れたから、給与に不満があるから、長時間労働に対する不満から起こることが多いので、どうしてのネガティブな気持ちからスタートをすることになります。

退職するから人間関係まで切れてしまうことはなかったりします。
最近ではSNSが発展しているため、弱いつながりを維持しながら、必要であれば簡単に連絡を取ることができる時代です。
以前で言うと、年賀状、お中元、お歳暮などを送っていた人もいらっしゃるぐらいです。

新しいスタートを切ろうとする人に対して、こじらせて嫌な思いをさせるよりも、「そっか!わかった!新しいスタートを歓迎するぞ!」というぐらいの心の余裕が欲しいものです。

自分の地位や名誉、評価を守るために、こじらせても意味がありません。
自分のルールや価値観を押し付ける上司であったとしたら、そういう上司とは退職とともに人間関係を切ってしまっても構いません。

逆に応援してくれる上司であったとしたら、退職することで期待を裏切ってしまったかもしれないけれど、大きくなって成長をしている姿を見てほしいとか、またいつか一緒に仕事をしたいから、大きくなって帰ってくるという気持ちが芽生えることもあります。

人間関係がいろいろ左右をしていることに気づかせてくれるのも「退職時」ではないだろうか。

目の前にある仕事を一生懸命にやっていて、いい上司、いい先輩、刺激のある後輩などと出会うことによって、やりがいを感じたり、仕事が評価されるようになってくると、さらにやりがいを感じることになるでしょう。

いつも仕事に追われているような…

コロナショック影響で会社が倒産をしてしまったことを機に、フリーランスとして働くことを選択しました。
新年になって気持ちも新たに仕事に取り組もうと思っています。
去年は自分のキャパを見誤ってなんでも仕事を受けてしまい、周りにも迷惑をかけてしまいました。
今年は自分にできることとできないことを見極めてできないことはできないとキッパリ断ろうと思うのですが、できるか不安です。
自分の限界に向き合うのが怖いという気持ちもあって目を背けてしまいます。

健康第一ということを忘れないでほしい

フリーランスになったことによって、明日の仕事はあるか、数か月後の仕事はあるかというように、漠然とした不安にさいなまれることもあります。
コロナショック影響でニューノーマルな様式ということになり、顔を合わせて話をする機会も激減してしまいましたね。

お酒を飲みながら仕事の話をしたり、ランチで近況を報告したりしながら、バランスが取れていたのに、WEBを通してとなるとなぜか疲れてしまう。
孤独を感じることが多くなると、余計なことを考えてしまうので、体調管理はもちろんですが、心の金属疲労を起こさないように、うまくストレスを発散してください。

一度でも健康を害することになってしまうと、復帰するまで時間がかかってしまうのはもちろんですが、それと同時に仕事を飛ばしてしまうと、信用と信頼を失うことになってしまうので注意が必要です。

まずは限界をちゃんと知ることが大切

限界を知るということはいろいろな要素が複雑に絡んでくることになります。
体力、技術、精神力などいろいろありますが、体力が最も大切なことです。

体力があれば技術の習得など、新しいことにドンドンチャレンジをすることができるようになりますし、体力が消耗してしまわなければ精神力もついてくる。
体力が消耗をしてしまうことは、技術や精神力があったとしても、何事もストップしてしまうということになります。
常に体力が残っているかどうかをちゃんと確かめておく必要があります。

この体力というのがすごく厄介なものだということはよくある話です。
その日の体調によって10の仕事ができると感じていても、実際には7や8の仕事しかできないということもよくあります。

そのため、仕事を持ち帰って残りを翌日の始業までに間に合わせるために、徹夜で仕上げたりすることってあったりしますね。

そうすると不規則な生活になりがちになってしまい、生活習慣が狂ってしまうことになり、単純なミスを犯してしまったり、異変に気付くことになります。

体力の限界が近づいているなかで、自分自身がわからなくなってしまうことがよくあります。
自分の限界がよくわからなくなってしまう症状の1つです。

まずは習慣を見直してみよう!

催眠負債という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
日本の女性は睡眠時間が短いということで有名です。
また、長時間労働で終電で帰り、始発で出勤ということは、20代ならできることですが、年を重ねるにつれてしんどくなってきます。

そこで見直してほしいのが、あなたの生活習慣です。
毎日同じ時間に起きて、毎日同じ時間に寝る。
睡眠時間は7時間半から9時間確保できるタイムスケジュールをつくることからはじめてみましょう。

人生の3分の1は睡眠といわれていますから、寝具にこだわったり、寝室にこだわりを持ってもいいかもしれません。
すぐにはできないので、スケジュールを変えていくのは簡単です。

健康的で規則正しいサイクルが出来上がれば、体力も乱高下することなく安定しますので、「現時点での自分の限界」というものが見えてくると思います。

それを踏まえて、限界値を底上げしたいのならそれなりの生活習慣を見直せばいいだけ。
人は習慣によってつくられる生き物ですからね。

仕事を受ける?受けない?の基準

生活習慣をぶっ壊してしまうのが、外的要因。
仕事はもちろんですが、ネットで映画や気になるドラマなどを見たり、興味のある漫画や本を読みふけったりすると、寝る時間を過ぎてしまったり、付き合いで食事や飲み会、パーティーに参加をしたりすることはよくあります。

こういったことを繰り返していると自分の限界値があいまいになってしまうのはもちろんですが、いろいろなところでミスが重なってしまうと、あなたの信用と信頼が失墜してしまうことになります。

また、仕事の発注がなくなってしまうことになり、ご新規の営業をかけて案件の獲得をしていくというスパイラルに入ってしまうことで、生活習慣を乱す原因になってしまいます。

失注してしまって売り上げを下げてしまったり、案件がとん挫してしまって不安になってしまうので、できるだけ生活習慣を乱す仕事については、断りを入れることをおススメします。

信用と信頼と実績を積み上げていくのがビジネスパーソンのキホンですから、何事も欲張らずに6~8割で押さえておくことを忘れないでください。

仕事で体調を崩してパフォーマンスが落ちても誰も責任は取ってくれませんから。

どうせ自分で取らなきゃならない責任なら自分の生活習慣を優先すべきですし、限界まで働く必要はないのですよ。

自分の限界がよく見えるコンディションで働くのが「できる人」なのですよ。

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