手間をかけて得た情報が志望の決め手になる
フリー面接トレーナーのnoriさんです。
面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ】
悩んでいる人も、これから考える人のためにも、今みなさんが向き合っていくことについて書きますよ。
正月休みに家族と過ごす時間が増えましたが、小学生と中学生の父である私ですが、中学生の息子から身近な人に「職業インタビュー」の宿題を出されたと相談がありました。
つい嬉しくなって色々と話しましたが、上手く伝わってたら嬉しいですね。
※もちろん面接トレーニングの話をしました^^
今回は、息子の宿題をそのままテーマにしたいと思います。
今日の【めんたいこ49】
今回は特に、仕事経験のない高校生・大学生、就職2~3年目程度の若手人材に取り組んでもらいたい内容です。
簡単な話ですが、仕事をされている社会人に仕事の話を聞くだけです。
いわゆるOB・OG訪問がわかりやすいでしょうか。
ほかにも、説明会等の際に行われている「先輩社員との座談会」もこれに該当します。
他にも社会人の方と気軽に話ができるイベントはあると思いますが、皆さんが困るのは、どこに行くかよりも、何を聞いたらいいのか?ということなのかなといつも感じています。
緊張で口ごもってしまい、聞きたいことが聞けずに終わる人も多いですし、そもそも、「気軽になんでも聞いて」と言われても、「何を聞けばいいのかわからない」と感じて、いざ自分が聞くタイミングで当たり障りのない内容しか聞けず、思った成果が上がらないケースは多いでしょう。
では、どのような切り口で質問をしてみと良いか考えてみましょう。そのためには、まずは、ジョブインタビューにどのような効果があるのかを先にお伝えしておきます。
ジョブインタビューの効果
働いた経験が無い人は、様々な仕事情報を頼りに、その仕事の良し悪しを決める必要があります。情報の中でも手軽なものは、企業パンフレットなどの紙媒体を通しての情報。そしてインターネットで得られる情報があります。
まずパンフレットもネットも、やはり企業側が言いたいことが中心です。
そのため、自分が聞きたいこととは限りません。
ネット情報の中には、第三者の口コミもありますが、信ぴょう性は不確かなものです。
働きやすさなどの面の情報が多いので、ある意味自分が聞きたいことかもしれませんが、それも鵜呑みにすることはリスクが高いと思います。
また、説明会という手段も忘れてはいけません。説明会によって得られる情報は、より詳しい内容を聞くことができるので、情報収集の意味では効果は一番高いと思います。特に、募集内容や福利厚生、仕事内容といった定型的な情報を詳しく聞けますので、働くうえで必要な条件などの情報は揃います。
以上のことからも、最低限な情報はパンフレットやネット、説明会を通せば十分揃うことは間違いないのですが、それでもあえてジョブインタビューという手段をお勧めするのは、
・個人個人の価値観に合うかどうか
・その企業の仕事に対するレベル感が自分の目指すものと合うか
など、どちらかと言えば、フィーリングを重視した情報収集です。
パンフレットやネット、説明会での情報が理屈的に自分の求める場所かどうかの判断材料だとしたら、ジョブインタビューで得られる情報は、感覚的な判断材料です。
感覚だけで決めてしまうことはリスクがありますので、これに頼りすぎることは要注意ですが、やはりこれが無いと本当の意味で決め手になりにくいはずです。
質問内容
では、実際にどのような質問を投げかけるべきでしょうか。
これには定型的な質問、例えば、
・〇〇さんがこの仕事を選んだきっかけはなんでしょうか?
・〇〇さんにとってこの仕事のやりがいはなんでしょうか?
など言った質問でも十分な効果が期待できると思います。
肝心なことは、恐れずに聞くことです。
「失礼かも」と恐れていては、自分のフィーリングに合うかどうか肝心な部分が見えません。
OB・OG訪問や座談間で来ている先輩であれば、相手もある程度話す準備と覚悟はできているはずです。
むしろ、やりがいはなんですか?と聞いてみて、「うーん。あんまりないんだよね」などと話す人がいたとしたら、その企業の人選はおろか、人材に不安を覚えて選ばないという選択ができるようになります。
また、よくある質問の中には、上記で述べたような条件面に関する質問もあります。
・休日に関すること
・残業に関すること
・給与など報酬に関すること
これらも聞いてみても良い内容ですが、ここでも聞き方を少しアレンジしてみましょう。
例えば、
「休日はきちんととれますか?」ではなく、「私はプライベートの時間を使って〇〇の資格勉強に励みたいと思っています。休日出勤や残業はどのくらいありますか?」のように、質問の意図となる前置きをしてから本題の質問をすることをお勧めします。
これらの質問からも、相手側の考え方や価値観が見えてきますので、フィーリングでの判断材料が増えます。
もう少しだけ加えてお伝えすると、
やりがいは?の質問に対して、私なら、より具体的な情報を引き出せるように、
「いつ」、「どこで」、「どんな人と」、「何をした」、「なぜ行った」、「どうやって」など5W1Hの内容が加わっていなければ、追加で質問することで、より詳細で漏れの無い情報収集ができて良いと思います。
ただし、しつこく聞くと失礼にもあたるので、前置きとして、「失礼ですが」や「もっと詳しくお聞かせいただきたいので」などワンクッションおいて質問してみましょう。
最後に
ジョブインタビューは、情報収集としての手段のひとつです。
説明会時にも上記のような質問を聞いても良いと思いますが、採用担当者はうまくいうプロですから、より現場で働いている方の声を聞くことの方がお勧めです。(もちろんその採用担当者の仕事やその方自身に興味があれば別です。)
そして、特定の企業等の社員、職員にジョブインタビューをしても良いのですが、もう少し見識を広めたい方は、志望外の業界人や職業人にインタビューをすることもお勧めします。
これには人脈が必要ですが、いきなり聞きたい人に繋がらなくても、類似する仕事からでもその仕事にどのような苦労があり、仕事に情熱をかけられているのか、聞くだけでも参考になると思います。
そして、その話から情熱を感じられたり、共感できる話があったとしたら、それは、あなた自身の仕事に対する価値観と言っても良いと思います。
まだ働いたことがなかったり、経験が少ない方は、仕事に対する価値観を言語化できない方も少なくありません。
そのため、ジョブインタビューを通して、得られる最大の効果は、仕事の価値観の発見でもあると思います。
休日・残業・表面的な職場の雰囲気など、一目見たり聞いたりしただけでわかる情報で志望先を決定づけるのではなく、多少手間をかけて見聞きした生の声も参考にして、自分の一番の志望先を決めていきましょう。
今回はここまで。それじゃあまた(@^^)/~~~