【現代詩】『Hawaiian❀Schwartz//』
『Hawaiian❀Schwartz//❀』
あかきみどりむらさき
血と骨のように叩き出した手製の生地で
本当に着たい洋服を仕立て上げたい
日に日にを額【ふれーむ】に嵌め込んで
生き永らえている
どうせ死んでしまう棺の中で
日に日にを腐らせ屍にしてしまうのは
君らしくない、から❀
割り箸を割って〜檜の匂い〜
口笛を吹いてお上手お上手
おべんちゃらりん
壊れた蛇口のように
唾を飛ばしながら下世話に喋ろう
轆轤の真似して天まで昇れば
喜々として片棒を担ぐ
前歯の折れたじーちゃん
その愛らしいハニカミー。
ああ、そうだ、君は知っていたのかー
流行の跡を騎乗しながら追い回し
大切なあの人をも撃ち抜いてしまった時の
何とも云えない手触り、を。
ハンバーガーの中のトマトと肉を
いとも簡単に噛み潰した
チーズの味とはわけが違うよ
たったそれだけを
知って居て欲しい、
たったそれだけの為
永遠に間を抜かして居る
√ピクルスの薫り
風が運んでゆく
【さあ、誰を置き去りにしよう】
なんて、考えようともしない、よ
夏を掻き分け
此処にやってきた隙間風は
なんて心地がいいんだろう❀か
【流行なんて糞食らえだった】
ススキの中で銃をおろして
夕陽の中に立ち竦(すく)む
単純な時間を
やり過ごしてくだけー。
禁じるための罰点(✕)では無い
友情交わす為の(十)字であろう、よ
君に舞い込む日に日には
飽き足らぬ額=ふれーむ=
そう、悩み事には
お気に入り❀レースのカーテン
出窓に積もった、輝く埃
胸元のリボン焚き締めて、拭う。
飽く迄も自尊心保ちながら、目指す
孤高の=ハイビスカス=
そうすれば
もんぺを履いて、さ、気の向く儘に
持っているならアロハのシャツでも、いい
あとは何にも❀考えないで
気の向くままに蛙の啼いてる畦道を
ただ只管に
すすんでいくだけー。
あかきみどりむらさき
2024ねん