バレエ感想㉘「ドン・キホーテ」新国立劇場バレエ団 10/22 小野絢子/中家正博
新国立劇場バレエ団のダンサーでは直塚美穂さんが大好きなのですが、新国立の主演は固定化しているため、チケットを買う際は米沢唯さんと小野絢子さんの回を買うことが多いです。上手だし、安心して見れるし、可愛いし、観客も多いし、現在のようにギリギリまでサイドキャストが分からないのでは、主演ダンサーを基準に買うしかないです(サイドキャストが分かれば、誰が主演でも推し目当てに買いますが)
小野絢子さんはとにかく綺麗で可愛くて大好きなダンサーです。何役をやっても可愛いのですが、今回のキトリは伸び伸びと踊られていて、小野さんの魅力炸裂でした。1幕では弾けまくりつつも、踊りはきちっと決め、場をリードされています。2幕の酒場のシーンはスローテンポな音楽が多いので中だるみして眠くなることも多いのですが、脇で芝居している絢子さんが本当に可愛くて 。中島瑞生さん演じるエスパーダからバラを受け取るシーンがあるのですが、中家正博バジルが「おい!」って突っ込んでいるのも扇子で突っぱねて丸ムシで、バラをもらってうっとりして、ずっと大切にしています。街1番の人気者でハンサムのエスパーダにバラをもらえたら普通はこうなりますよね😍
狂言自殺のシーンも芝居が大きくてコメディエンヌ炸裂で本当に可愛かったです。
夢の場では打って変わって威厳のあるお姫様でした。間違いなくこの夢の場は絢子さんがいなかったらダレていたと思います。3幕も真っ赤なチュチュがよく似合って、本当に可愛かったです。小野絢子さんの舞台を見た後の感想は、とにかく「小野絢子さん可愛い😍」に尽きます。ほんとに可愛いし、見ていて幸せになります。ドンキじゃないですが、可愛すぎる小野絢子さんの写真を貼っておきます。
バジル役の中家正博さんを初めて見たのは去年のくるみ割り人形で、お父さん役やドロッセルマイヤー役だったので、てっきりキャラクテールかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、ソリストも色々こなすオールマイティーなダンサーです。初めてキャラクテールじゃないソロを見たのはニューイヤーバレエのSymphony in Cの第4楽章のソリスト役でした。サポートが半端なく安定していて、とても上手で、あと5番ポジションにきちんと入る足がとても綺麗なのが印象に残っています(日本のダンサーはアンデオールどころか、5番の入りが甘く、いつも気になってしまいます)
今回のドンキを見て思ったのですが、中家さん、サポートが抜群で本当に安定感がすごい!他のペアの時は片手で持ち上げるリフトなどをハラハラしながら見ていましたが、中家さんが持ち上げるとビクともしません。酒場でバジルにジャンプするシーンも身長があるからなのか軽々フワッと受け取って持ち上げており、凄いなと思いました。並大抵の努力ではあの安定感は出せないと思います。
ワガノワ出身ということもあり、5番だけでなく、どのポジションもクリーンで、バレエのお手本を見ている様でした。変に勢いだけで突っ走らず、全てのパをクリーンに正確に決め、パートナーを確実にサポートしながら引き立てる。最近は見せ場に走って女性置いてけぼりのダンサーが多いので、このような正統派のダンサーは珍しいと思いますし、久々に見たような気がします。
もう一つ素敵だなと思ったのは、中家さんは身長を公表されてませんが、結構高いと思います。多分180cmくらいあります。小野絢子さん(162cm)がトウシューズで爪先立ちになっていた状態でもプラス10cmくらいありました。カッコいいです。
個人的な理想ですが、やっぱりバレエの男性は高身長の方が素敵だなと思います。そして女性がポアントになっても男性が頭一つ飛び出してるくらいがカッコいいと思います。別に踊れりゃ何でもいいじゃんと思う方もいるかもしれませんが、幼い頃からボリショイやらマリインスキーやらの舞台を見まくった元バレエ少女としては、小さい男性とのペアは見ていて本当に気になります。
日本はロシアやヨーロッパなどに比べて平均身長が低いので、男性ダンサーの身長は女性より多少高ければ問題なしとされますが、10,000円以上出してプロの舞台を見に行くからにはやはり高身長の見目麗しい美男美女の舞台を見たいものです。貧乏OLの私にとって10,000円は安くないです。小野さんと中家さんカップル、本当に素敵でした✨
ちなみに164cmと公表されている木村優里さんと並んでもこの身長差✨ こんなに高身長で、全ての動きがクリアで正統派で、こんなダンサーがなぜ白塗りやカツラばかりなんだ・・・。普通に主演してほしいと思います。
小野/中家組の回では、最推しの直塚美穂さんが街の踊り子で出演。ポーズをバンバン決め、魅力を振りまき、力強くて本当に素敵でした。今まで見た街の踊り子の中で一番だと思います。本当に素敵です。エスパーダの中島瑞生さんとのコンビも本当に素敵で、美男美女が目をギラギラさせながら見つめ合うところは本当に恋に落ちているようで、見ているこっちまでドキドキしてきました。高身長スタイル抜群でイケメンの中島瑞生さんは誰がみても納得のハンサムさんで、本当にかっこいいです!もう立っているだけでカッコいい💕 そしてそんなエスパーダに全く引けを取らない美しすぎる直塚様。このペア大好きです😍
街の踊り子を見ていると本当にオディールみたいで、直塚さんのあの美しいポールドブラのオデットや力強いオディールを見たくなりました。やっぱり思ったんですが、直塚美穂さん、本当に上手いです。去年新国立劇場バレエ団にファーストアーティストとして入団されましたが、ファーストソリストの間違いだと思っています。これほどの逸材をプリンシパルにしないだなんて、人事担当は一体何を考えているのでしょうか。観客には忖度や裏の事情は関係ないので、純粋に上手で見ていて満足感を与えてくれるダンサーをもっと見たいです。直塚さんは経歴もすごく、テクニックもすごいため、集客力もかなりあると思います。ぜひ近いうちに真ん中で主演を踊られる機会が来ることを願っています。
最後にもう1人、今年新国立劇場バレエ団に入団された森本亮介さんはトレアドール(闘牛士達)の1人として踊られていましたが、森本さんも相変わらずとても素敵でした。もちろんコールドなので振りや動きは周りと同じです。でも、リズムのキレや躍動感が抜群によく、とても大きく生き生きと踊られていて本当に素敵だなと思います。トレアドールはイケメン揃いでみんなカッコいいのですが、踊り出すと森本さんの躍動感が素晴らしく、つい目で追ってしまいます。
ちなみに、森本亮介さんも直塚美穂さんと同じく海外でソリストとして活躍し、主演も務められていた実力者です。が!直塚さんと同じく、ファーストアーティスト入団となっております・・・。おいおい・・・・舞台見たからこそ言わせてもらいますが、ファーストソリストの間違いですよね・・・間違いだと言ってくれ・・・😭
日本には独特の下積み文化や年功序列がありますが、今すぐ廃止すべきだと思います。せっかく入団してくれた実力者を相応のポジションに付けないなんて、みすみす販促機会を逃すようなものです。国立だから売上等はこだわらないのかもしれませんが、そんなんだと競争力が落ちるのが目に見えています。新国立劇場バレエ団が大好きだからこそ、色々残念に思ってしまいます。
今回、若さとエネルギーが爆裂する米沢/速水組、とにかく美男美女で上品な木村/渡邊組、バレエのお手本のような小野/中家組の3組を鑑賞しましたが、どのカップルもそれぞれの個性があって楽しかったです。
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