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ソラジマで行っている人事施策、まとめてみた

はじめに

こんにちは!
ソラジマというエンタメスタートアップで組織開発部の責任者をやってます、サクライと申します。

組織開発を管掌し始めて1年くらい経つので、今までやってきた人事系の施策の中で、インパクトの大きかったもの(故に継続しているもの)をまとめてみました。少しでも参考になるものがあれば嬉しいです!


そもそもソラジマにおける組織開発とは

この世にはさまざまな人事系の部署が存在する中で、ソラジマには人事系部署が3つあります。それは、

  • 採用部(マンガ編集者やビジネス職の採用)

  • 労務部(勤怠、給与、健康衛生などのバックオフィス)

  • 組織開発部(それ以外全般の人事業務)

という感じでして、我が組織開発は人事全般色々やる部署、って感じです。
部署のミッションとしては「人と組織の課題を解決して経営を推進する」と定義し、日々齷齪しています。

「課題」と一口に言ってもかなり無限なので(同業の方はご同意いただけると思いますが・・笑)、「これって解決したら経営推進できるんかな?」という視点で、インパクトの高いものから手をつけていく感じですね。

なので、基本的には「解決したい課題」をベースに各種人事施策を設計・実施しているので、それを踏まえて以下ご紹介していきます。

ソラジマが行なっている人事施策まとめ

順不同で、一旦思いつくままに以下書き出してみました。
実際はもっと細々した人事施策はたくさんあるのですが、今回は特にインパクトが大きかったものについて、数を絞って記載しています。

四半期3回の全社イベント

ソラジマは四半期で動く会社でして、四半期初日、中間、最終週それぞれで全社イベントを行っています。

四半期のイベントサイクル

それぞれ、ログライン(テーマ)とゴールイメージをセットして都度設計しており、例えば前回のソラスタ(合宿)は「50人の壁突破!」をログラインに、2日間の合宿コンテンツを設計しました。

合宿コンテンツの一例
合宿コンテンツの一例(いわゆるVMVのアプデ)

合宿では、日中のコンテンツが終わったら、盛大に懇親会を行なっています。「非日常空間で」「同じ釜のメシを食べる」ことは、過信は禁物ですが、やはり大きな効果があると感じます。

合宿の日中コンテンツの様子
夜の懇親会でボドゲで盛り上がるメンバー
他にも大画面でスマブラトーナメントやったりしてました

3年ほど前から、3ヶ月に1回必ず1泊2日の合宿を続けてきているので、オペレーションはだいぶ洗練されてきた感があります。しみじみ思いますが、数十人のメンバーを一堂に集めて何かを行うって大変ですね。笑

今回は60人ほどで実施しましたが、そろそろ人数も増え、良さげな会場探しに手間取り始めました。良き会場を知っている方いらっしゃいましたら、是非教えてください・・!


次に、四半期中間に行う「ソラテン」です。いわゆる中間オフサイトですね。経営に対してなんでも聞いて良い大質問会と懇親会で構成されており、前者はかなり鋭い質問が出るので毎回かなり面白いです。

経営質問会で出た質問の一例。もっとエグいのがポンポン出ます

経営質問会が終わったら、そのままオフィスで懇親会を行なっています。毎回終電までそこそこの人数が残ってくれるので(20時解散なのに!笑)、ありがたいですね・・・。

四半期最後の「ソラジメ」では、各部門の報告会とともに、カルチャー表彰を行なっています。
ソラジマには3つのカルチャー(行動指針)といくつかのサブカルチャー(仕事術、大切にしたい価値観などが集まったもの)があり、それぞれ一人ずつ選出し、表彰しています。
基本的にはメンバーからの投票=ボトムアップで決めており、回収した投票結果はメンバーに対するポジティブなフィードバックとしても機能するため、個人的には結構良い取り組みだなと思っています。

こんな感じで各カルチャーごとに投票回収しています

全社イベントはその時々のホットな課題解決に有効ですし、何よりちゃんと設計すればモメンタムを生み出すことができる、かなりパワー系の施策だなと改めて思います。
(もちろん仮説が外れて目論見通りにいかないこともありますが!PDCA!)


経営WHY会

毎週火曜日の朝は経営WHY会、いわゆる全社会を行なっています。
基本的に経営陣がスピーカーとなり、大きな意思決定のための前段ヒアリングや、重要事項のインスト/質疑応答などを行う会です。

経営WHY会の様子

社員数が少なかった時代に「Starting from Why会」と称して突発的に行なっていたものを、週次固定化してみた結果今の形に落ち着きました。

社員が増え、経営コミュニケーションが減ることを危惧していたので週次化したのですが、その結果目に見えて経営に対する質問数が減った(=このWHY会で解決されるようになった)ため、上手くワークしている印象です。

回を重ねた結果、議題募集→実施→議事録回収までがフロー化され、かなり美しく運用されていると思います。感謝。

議題回収の上、こんな感じで毎週アナウンスされます


オンボーディング

入社するメンバーの形態に合わせて、オンボーディングを整備しました。
いわゆる入社オリエン的な内容だけではなく、VMVのインストや人事1on1なども含まれており、入社して一人前になるまでの旅のしおり的なものとして運用しています。
メンバーが最速でスタートダッシュを切れるように、必要な情報を散らばせずに集約し、活用してもらっているイメージです。

実際のオンボーディング一例

また、VMVなど文章を読むだけではどうしても深い理解につながりづらいものに関しては動画化して蓄積しておくなど、可能な限り資産性を高められるよう工夫しています。
(それでも悪戦苦闘しまくりですが・・!)

オンボーディング内のカルチャー動画例


フルスロットル1on1

新規入社者全員を対象に、自分が隔週で1on1を行なっています。
会議体の目的としては、とにかく悩まず走れるように思考の整理を行うこと。
「本人の頭の中のモヤが晴れること」を重視しているので、ティーチングは基本的に行っていません。
「アクセルベタ踏みで動けているか、動けていないなら何が原因なのか」をコーチング的に対話していくことで、フルスロットルになることを目指します。

実際のオンボーディングカード

実際、自分が2年前にソラジマにジョインした時、前職がバリバリの大手だったこともあってかなり戸惑ったんですよね。あの時間はもったいなかったなと今でも思います。
迷ってるメンバーがいたらショートカットしてあげられるように、全然迷ってなくて櫻井いらないじゃんって時は課題解決にフォーカス、って感じですね。

名前ダサいのでいいネーミング募集中です。


Feedback lunch

ソラジマには「Why no feedback?」というカルチャーがあり、その一環としてこの施策を行なっています。
「FBを出さないことは組織に対する背信行為である」とまで言い切っている会社なので、他社比較すると社内FBの量はだいぶ多いとは思っています。

ただ、それでも「機会がないと出しづらいよね」というのも事実です。
ということで、ある種儀式的な場を用意することで「全部出し切って握手して帰ろう!」をやってる、という感じですね。

▼実際の様子

その際、4Aというフレームワークを用いて行なっているんですが、これがかなり優秀なので貼っておきます。

- 出し手の2A
 - aim to assist:相手の成長のためのFBになっているか
 - actionable:実行可能な提案を出せているか
- 受け手の2A
 - appriciate:勇気を持ってFBを出してくれたことに、まずは感謝しよう
 - accept or discard:FBは命令ではない。取捨選択しよう

netflix『NO RULES』より引用

また、経営陣に関しては、もう少し切れ味の高いFB会を行なっています。
以下にまとめていますので、ご興味ある方は是非です。


当たっても外れても騒ぐ会

弊社はエンタメ、中でも主には縦読みマンガを制作している会社なので、「ヒットするか、しないか」という至上命題に常に直面しています。

「10本出してようやく1つヒットが出るか」とも言われる業界なので、心血注いでクリエイターさんとともに作り上げた作品が芳しくない結果で終わってしまう、ということもあります。

エンタメは長期戦です。例え1作目がヒットにならずとも、2作目に挑戦し、2作目が厳しかろうが3作目に挑戦しーーーという形で、最後まで立ち続ける、ある種マラソンランナー的メンタリティが必要だなとしみじみ思います。

なので、ソラジマでは「当たっても外れてもまずは一旦騒いでリセットしよう、そして次に行こう」という価値観を持っていて、それを具現化したのがこの「騒ぐ会」です。
1作品公開するたびに、一人当たり5000円を補助し、チーム単位で自由に使用して良い、という制度です。

編集者時代に騒ぐ会でチームで連れて行ってもらった、
すごいエンタメしてるカフェ(とてもよかった)

個人的にはスタートアップとは相性がいい制度だと思っていて、エンタメ業界でなくとも「一見達成が難しそうな高めの目標」をセットすることは往々にしてあると思います。
つまり、この制度があることで「失敗は許容する」「大事なのは失敗から学んで次に行くこと」を会社からの公式なメッセージとして出せる&ファクトも作れるんですよね。
「たくさん失敗してね」をファクト込みで伝えることはすごく大事だなと、組織が大きくなるに連れて思います。


組織サーベイ

会社の健康診断を主な目的として、定常的にサーベイを行なっています。
一般的なエンゲージメントサーベイの設問と、VMV系の設問が合体した形で運用しており、google formで回収→スプレッドシートに落として分析、で運用しています。

サーベイ実施当初から記名で運用しており、サーベイでリスク察知した場合は本人との1on1セット&課題解決へ、という流れで動いています。

サーベイを実施することは、それすなわち「ここで挙げたことを解決してくれるはずだ」という期待値を醸成することだと考えています。
故に、課題解決のファクトづくりを重視しています。
(逆にいうと「聞くだけ聞いて解決してくれんやん!」となったら、回答率もエンゲージメントも下がるばかりだと思うので・・!)

上段の経営質問会同様、かなり率直に回答してもらっている感はありますが、一度比較のために無記名実施してみたいなと思う今日この頃です。

実際のサーベイ分析シート
回答率は正社員の場合100%・・!


最後に

今回は、ソラジマの人事施策をざっくりとご紹介しました。
紹介したい事例はまだまだあるのですが、流石にボリューミーすぎるのでひとまずこの辺りで・・。
少しでも参考になれば幸いです・・!

組織周りは悩みが絶えない&他社さんの取り組みとその思考プロセスをめちゃめちゃ知りたいので、ぜひラフにお話できると嬉しいです!twitterやFBでお気軽にご連絡ください!!
(オンライン/オフラインのどちらもとっても歓迎です)


そんなソラジマでは、全力でぶつかり合い、共に組織をブチ上げてくれる仲間を超絶募集しています。

ソラジマは組織で勝負することを明言している会社です。一緒に最強の組織を作り、全員で大きな夢を叶えたいと本気で思っています。

我こそは、というそこのあなた。ぜひサクライに連絡ください。お待ちしております!
(マンガ編集職も、ビジネスサイド全般も超絶募集中です!ラフに話しましょう!!!)

▼ソラジマの会社HP

▼サクライのTwitter



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