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もっと遠く行こうよ
夏の匂いがしてた
あぜ道、ひとつ入道雲。
私のアップルミュージックでヨルシカのプレイリストばかりが再生される季節。今年もまた、夏が来た。イタリアで過ごす夏。
この夏は、別れの夏だ。帰国まで、あと1ヶ月。今日最後のダンス教室を終えて、明日は学校の最終日。まだイタリア語がほぼ喋れない状態で1人で教室に行き始めたのが昨日の事のように感じる。もう1年経ったんだ。
色々な人達とお別れのハグをする度に、もうこの人たちとは本当に一生会えないのかもしれないんだ、と思って本当に本当に悲しい気持ちになる。ダンス教室の先生とお別れのハグした時はもうほぼ泣いてた。なんでこんなに素敵な人と私はお別れしなくてはいけないんだろうと悲しくなった。ずっと一緒にいたいのに。
あんなに日本に帰る日を心待ちにしていたのに、いざ帰国が近くなると日本に帰って元の生活に戻るくらいならここに残りたいという気持ちが芽生えてくる。そんなこと言っても日本に帰りたかったのは事実で、日本の友達にも家族にも早く会いたいから、でもイタリアの友達とは離れたくなくて、うわーん、と頭の中ぐるぐるさせながらヨルシカ聞いてる。考えたところで何も変わる訳では無いけれど、こういうのぐるぐる考えるのが好きだったりするので。
もうすぐ夏休みだ、夏休みは毎日遊べる、もうすぐ日本に帰れる、というワクワクと、もう学校は終わってクラスメイトとは合わなくて、私の留学はあと1ヶ月足らずで終わるんだという悲壮感ですっごい気持ちがごちゃごちゃしてる。例年の夏は前者のワクワクしか持ち合わせていなかったので、今年は少し特別な夏。
ただ確かなのは、ずっと同じことを繰り返す日々の中に今回の留学のような少し違うイベントを挟まないと人生なんて地続きにすぐ終わってしまうなっていうこと。
丁寧に、でも気楽に色んなことしながら生きていきなよ私。
こないだ留学生友達に「留学初期よりも今のあなたの力の抜けた考え方の方が好きだよ」と言って貰えたのが嬉しかった。自分では自覚ないけどイタリアに来て色んなことして、内面的にも少し成長できてるのかな。
この調子で、私は、自分と自分の周りの人間が幸せになるために生きていきたい。