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サイエンスコニュニケーションの手法

表現とコミュニケーションの4つの手法について、コミュニケーション上の特徴をまとめる。また、サイエンスショーや実験教室に、これらの手法を取り入れることで、どのような効果をもたらすのかを述べる。

4つの手法とは、ライティング、プレゼンテーション、映像、インフォグラフィックスのことである。
ライティングの特徴は、専門用語を日常表現に翻訳することにより、専門的な内容を一般向けに伝えることができることである。
プレゼンテーションの特徴は、相手の考え方や感情を想定し、それらに合わせた構成や見せ方をすることにより、相手に何らかの影響を与えることができることである。
映像の特徴は、多くの情報を一瞬で伝えることができ、また、興味関心のきっかけとなる物語やメッセージをも伝えることができることである。
インフォグラフィックスの特徴は、データや情報を視覚化し、デザインと組み合わせることによって、わかりやすく伝えることができることである。

サイエンスショー、実験教室では、科学の現象を見てもらい、主にプレゼンテーションにより、その内容を伝えている。相手の反応や知識に応じて、見せ方や構成を工夫し、相手に自ら考え気づくという体験をしてもらうことができる。
導入として、映像により、科学が技術として現に利用されている場面を紹介し、その仕組みについて問いかけをすれば、相手の興味を引くことができるだろう。サイエンスショー、実験教室の後のフォローとして、内容について、まとめたインフォグラフィックスを提示すれば、内容の振り返りの手助けとなる。また、文章で、さらに詳細な事柄や、派生した内容などを紹介することができれば、より深く広い理解を促すことができる。

ライティング、プレゼンテーション、映像、インフォグラフィックスのそれぞれの特徴について述べた。これらの手法をサイエンスショー、実験教室に利用することにより、相手の興味を引きつけ、自ら考えるきっかけを与えることができる。また、事後においての振り返りや、更なる学習の手助けとなることができる。

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