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吉本新喜劇の面白さは、安心感である

吉本新喜劇を見て、面白いと思う。
ほとんどが既に知っているネタである。
でも、面白い。
何が面白いのだろうか。

吉本新喜劇では、状況の設定や、ストーリーの大きな流れが、毎週変わる。
そのストーリーの中に、お決まりのネタがふんだんに盛り込まれている。

見ている者は、次に来るネタが分かっている。
そして、そのネタが来る。
笑いがこぼれる。
思ったとおりの展開なのに、面白い。

それは、安心感なのではないかと思う。
毎回、違う状況なのに、知ってる展開になる。
いつもどおり、思ったとおりのことが起きる。

人が、こちょこちょをされて笑うのは、急所を触られ危機を感じ、その正体が知っている人だと気付きホッとするからだそうだ。
これと似た現象が起きている。

知らないストーリーに緊張し、知ってるネタに安心する。
だから、笑えるのだと思う。
思ったとおりの展開だから、面白いのである。
知っているという安心感が、面白さになるのである。


ちなみに、たまに、いつもとは少し違うネタが出る時がある。
仕込まれたネタなのか、ハプニングから偶然に生まれたものなのか、それは、見るものには分からない。
だか、それもまた、面白い。
思ったとおりの展開にならなくても、いつもと違うということを楽しく、そして、面白く感じるのである。

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