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金持ち父さん貧乏父さん

最近楽天せどりに挑戦してみたのですが、在庫を見るとストレスが溜まるのでこれは向いてないなと気づいたdomoです。

気を取り直して今日はブックレビューを書きます。

サマリー

タイトル:金持ち父さん貧乏父さん(2000, 2013改訂)
著者:ロバートキヨサキ
概要:著者には2人の父親がいるとされている。1人は高学歴だがお金に働かされ、死ぬまでお金に苦労した貧乏父さん、もう1人は中卒だがお金を働かせ、ハワイで最も裕福な人間の1人になった金持ち父さん。筆者が2人の父親から何を学び、現在に至るまでにどのように考え、行動する事で「ラットレース」を回避し、富を得たかを綴った本。

個人的評価:★★★★☆

著者紹介

ロバートキヨサキさんは日系4世アメリカ人、日本名は清崎徹(キヨサキ トオル)さんと言います。ハワイ出身の投資家、実業家で、大学校卒業後は海兵隊に入隊、その後ゼロックスでセールスマンとして仕事をしながら起業されますが47歳で引退。その後「金持ち父さん貧乏父さん」を執筆され、日本で累計300万部、世界で累計3000万部突破されています。

内容

本書は大きく教えの書、実践の書の2章で構成されます。教えの書の序盤は、著者が幼少期に金持ち父さんからどのようなお金の教育を受けたかが物語風に描かれています。その後は著者がどのようにマネーリテラシーファイナンシャルリテラシーを学び、なぜそれが大事なのかを述べられています。

本書の中では、何度も2人の父親のセリフが対比的に引用されます。

一方の父は「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社に入れるから」と私を励ました。もう一方の父は「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社を買う事ができるから」と励ました。
一方が「この家は私たちにとって最大の投資であり、最大の資産だ」と言うと、一方は「この家は負債だ。持ち家が自分にとって最大の投資だという人は大きな問題がある」と言う。
お金に困ってばかりいた父親はいつも「私は絶対お金持ちにはなれない」と言っていた。一方、のちに金持ちになった父親は、そうなる前から自分は金持ちだと言い切って、「私は金持ちだ。金持ちはそんなことはしない」といったことをよく言っていた。

貧乏父さんは、金持ち父さんが言う所の「ラットレース」(ネズミが運動不足解消のためにクルクル走る装置)の中から抜け出せず、何の疑問も持たずに朝起きて仕事に行く生活を繰り返し、生涯を恐怖と欲望の感情に走らされ続けています。お金が多くもらえるようになっても支出が増えるだけでそのパターンは変わらないと言います。

つまり世の中は金持ち父さんのようなラットレースの仕組みを作った人がお金持ちになり、貧乏父さんのような世間一般の人は作られた仕組みの中で生涯ラットレースを走らされ続けると言う構図になっていると書かれています。

金持ち父さん、そして著者自身のセリフは、ラットレースから抜け出すためにはどう考えればいいかのヒントが多く含まれており、読者に働き方や人生について考えるきっかけを与える一冊になっています。

所感

日本で300万部以上売れている本なのでもちろん知ってはいたのですが、今回恥ずかしながら初めて拝読しました。

私自身、定年までお金のために働きたくないと思っているので、金持ち父さんおよび著者の考え方には今後の人生を考えさせられました。

一例として、持ち家が資産か負債かと言うことを題材に、金持ち父さんがどう考えるかを見ていきます。

持ち家に限らず、所有している物が資産なのか負債なのかは、それが収入を生む物か支出を生む物がで定義できます。例えば持ち家の場合は、毎月のローンの支払いや固定資産税、保険料、維持費などの支出を生むため、紛うことなく負債に分類されます。

では逆に収入を生む資産にはどのような物があるかと言うと、自分がいなくても収入を生み出すビジネス、不動産、債権、株式などです。

ラットレースから抜け出せない例として、結婚した男女が挙げられています。

男女が結婚し、どちらかが住んでいた家で一緒に暮らしだすと、お金が貯まり始める。しかしその家は2人で住むには狭いため、家を買い、子供を持つことを夢見て仕事に精を出す。収入が増えるとついに夢見た家を購入し、車を買い、家具家電を新しくする。すると住宅ローンやクレジットカードの支払いが家計を圧迫していることに気がつくと言うものです。

これは日本でもよくあるパターンで、こうなると毎月の支払いのために働くという分かりやすいラットレースの構図に陥ってしまいます。

このような状態に陥らず、ラットレースから抜け出すための方法は「得た収入を出来る限り投資に回す」ことだと学びました。

また私自身は会社員なのですが、会社員である限りラットレースを設計した会社のために働いていることになり、いくら給料が上がっても成果が認められて出世してもラットレースから抜け出したことにはならないのだと思い知らされました。

お金持ちになりたい!と言う方でなくても、お金のための労働から自由になりたい、お金に困らない生き方をしたい、と思う全ての人にオススメできる一冊です。

読んでいただきありがとうございました。また書きますので興味ある方は「フォロー」よろしくお願いします。ではまた。

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