働き方2.0vs4.0
こんにちは、夜中に目が覚めたらついついアメリカ株の動向をチェックしてしまって寝れなくなるdomoです。
今日は2回目のブックレビューを書いていきます。
働き方についての本だったのでいろんな人が興味あるかと思って取り上げさせてもらいました。
サマリー
タイトル:働き方2.0vs4.0(2019)
著者:橘玲
概要:様々な事実を元に、現代の日本人の働き方に疑問を投げかける一冊。
著者によると、年功序列・終身雇用の1.0から、成果主義の2.0、個々人がフリーエージェント化する4.0へと時代が移りつつある。
今私たちがどのような状況に置かれているのか、先進国では何が起こっているのか、今後我々の生活や働き方はどうなっていくのかを著者の視点から熱く綴られている。
個人的評価:★★★★☆
著者紹介
橘玲さんは元々出版社で編集長まで勤められていましたが、現在は投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がける作家さんです。Amazonによると「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」「幸福の資本論」「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」この辺りが売れ筋のようです。もっと詳しく著者のことを知りたい方のためにWikipediaのリンクを貼っておきますので参考にされてください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%98%E7%8E%B2
内容
本書は以下のように構成されています。第1章では世界では今何が起こっているのか様々な例をもとに語られています。第2章では日本が今どのような状況に置かれているかを他の国の例を挙げながら説明されています。第3章ではこれから世界がどのような方向に向かっていくのか、第4章で日本人はこれからどのように仕事と向き合うべきかが書かれています。
第1章:生き方・働き方が衝撃的に変わる未来
第2章:前近代的な身分制社会・日本
第3章:会社や管理職はなくなるのか?
第4章:「未来世界」で生き延びる方法
所感(感想)
もしこの本を他の人に勧めるかと聞かれたら答えは「No」です。
この本は現在の日本人的働き方である年功序列・終身雇用が前提の1.0からすでにグローバルスタンダードになっている2.0、さらに世界が向かおうとしている個々人がフリーエージェント化する4.0へ目を向けています。
読者が今現在1.0にいるとして、果たしてこの世界の動きに対して前向きに捉えられるかと考えると一定の割合でネガティブに捉える人はいると思うので、そういう方にとっては耳の痛い(目の痛い?)内容だと思います。
私は海外勤務の経験があるため、1.0と2.0の差については大きく実感しており、著者の書いている内容については大部分では賛同します。
例えば、海外ではマーケティングならマーケティング、エンジニアならエンジニアといった専門性がキャリアの途中で変わることはあり得ません。その代わり、その会社で出来ることが無くなったと思えばステップアップのために次の会社で多くの場合は収入もアップします。また会社都合で引っ越さないといけなくなるような転勤もありません。
日本では総合職という便利な言葉で、終身雇用と引き換えに専門性がキャリアの途中で大きく変わることも家族と離れ離れになってしまうような転勤もまかり通っています。
筆者によると2.0のあと、プロジェクト単位でスペシャリストが集合離散するシリコンバレー型3.0が来るそうです。
この例として、NETFLIXが取り上げられています。NETFLIXは今や知らない人が少ないぐらいのGAFAに次ぐとも言われる動画配信サービスを提供している会社ですね。NETFLIXがどのような働き方を目指しているのかはWebで見ることが出来るのですが、私は衝撃を受けました。これこそ日本が目指すべきだと感じたので興味ある方は一度覗いてみてください。
そして最後に4.0として個々人がフリーエージェント化していくことと書かれています。ここでは各自が自分自身という人材のビジネスオーナーになることでより自由に、そして成果主義的に働くようになります。
筆者の書かれている4.0までは世界のどこかではもうすでに実現していることだと思うので、遅かれ早かれこのような時代は来るだろうと思います。
大事なことはこれを事実と認識し、未来のために今何をするべきかを考え行動に移していくことですね。
読んでいただきありがとうございました。また書きますので興味ある方は「フォロー」よろしくお願いします。ではまた。