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Practice makes perfect.
ピリッとした空気感。
いつもの和やかな雰囲気とは異なる、皆の緊張が静かに漂う、張り詰めた教室。
これは、中学・高校の時の、試験直前の教室の雰囲気と、どこか似ている。
先日初めて、ある『テスト』を受けた。
いつもは楽しく通っている教室だが、審査となると、空気が一変する。
口数も少なく、皆の表情も、心なしか緊張で、いつもより引き締まって見える。
合同審査の人もいれば、観衆の中で1人でやらなければいけない人もいる試験。
子どもの頃のピアノの発表会も緊張したが、あの時よりも、審査員との距離が近く、集中力が試される。
皆の注目の中での実演。
人前に立つことに慣れている人でも、100%なくすことは不可能と思われる緊張感。
その緊張を少しでも和らげる方法は、とにかく練習を積むこと。
あるラジオパーソナリティも言っていた。
「時間が許す限り、リハーサルを繰り返すしかないんですよ。」と。
そして、いざ本番の時は、完全に無の状態で、やってきたすべてのことを出し切れるよう、目の前のことに集中する。
後は運を天にまかせるのみ。
何度経験しても、試験の類は好きになれないが、年に数回、何でも良いから試験を受けることで、緊張感を保て、区切りをつけることが出来る。
今年は何回、試験を受けたことか…
今回のような試験は初めてだったが、とても楽しく良い経験だった。
与えられたチャンスに前向きに、果敢に取り組む姿勢。
今頃になって、その当たり前の姿勢を見直すキッカケとなった今年最後の試験。
そして、『習うより慣れろ(Practice makes perfect. )』という諺を、久しぶりに実感した、年末のある日のこと。