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ネコのボディーガード
ネコの日に因んで思い出した漫画『陵子の心霊事件簿』(Spiritual Incident File of Ryoko / ホラー作品)。
霊能力が強い主人公、翠川陵子。
生まれた時から一緒に育ったオッド・アイ(右目が青で左目が金)の白い猫、ポウ(POW)。
ある年の夏、ポウは自宅で水死する。
それ以来、陵子のまわりで異変が起こり、度々命を狙われるようになる。
そこへやって来たのが、ポウの体に乗り移り、見た目は猫だが、中身は人間の男性。
ポウの姿をした彼は、陵子を霊から守る代わりに、自分の体を見つけてほしいと取引をもちかける。
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自分の名前、生まれ、そして、なぜ体と精神が離れてしまったのか、すべての記憶を失くしてしまった彼。
後に本名は日下部 拓と判明。
陵子と過ごしているうちに、徐々に記憶を取り戻していく拓。
なぜ、二人は執拗に生命を狙われるのか?
物語は、二人の誕生日の日時に込められた使命と能力に迫っていく。
この作品では、命がけで陵子を守るポウの姿が魅力的。
霊に操られてしまう体質の陵子は、ポウのお陰で何度も命を救われる。
![](https://assets.st-note.com/img/1645497844676-CX4aCA32nv.jpg?width=1200)
ネコは普段そっけなく、寝てばかりいて、プライドは高く、いつだって自分第一。そして意外と表情豊かで嫉妬深い。
その反面、コチラが悩んでいる時など、気配を察し、いつの間にか傍にいて、そっと寄り添い、癒してくれる不思議な生き物。
一方で、猫が傷ついている時、私はきちんと寄り添っていただろうか?
いつもより元気がなかった時、エサを食べなかった時、大けがをして帰ってきた時…
言葉で表現しなくても、ネコにだって気持ちや感情はある。
ポウの姿に、かつての飼い猫たちの姿を重ねてしまった作品。
また猫を飼うことがあったら、『ポウ』と名付けようか…そんなことを考えた本日は、年に一度のネコの日。