固定種・在来種・F1種の違いと選び方|初心者向け家庭菜園ガイド①
家庭菜園を始めようと思ったとき、種や苗選びで「固定種」「在来種」「F1種」という言葉を目にして戸惑った経験はありませんか?
これらの言葉を理解することは、家庭菜園や農業を始める上で大切です。
今回は、それぞれの特徴と、ホームセンターなどで見かける種や苗の種類について、初めてのかたでもわかりやすく説明します。
固定種とは?安定した形質を受け継ぐ品種
固定種は、親と同じ特徴を持つ植物が育つ品種です。種子を採取して翌年に植えても、同じ特性を持つ植物が育ちます。
ホームセンターや苗屋さんなどでは、「トマト(固定種)」や「バジル(固定種)」などのように、品種名に「固定種」と書かれていることがあります。
固定種は、種子を採取して次の世代に引き継ぐことができるため、家庭菜園では長期的なコスト削減につながります。
在来種とは?地域に根付いた伝統的な品種
在来種は、その土地で長年栽培されてきた品種です。地域の気候風土に適応しているため、病気に強く、味や風味に優れていることが多いです。
道の駅では、「東北(在来種)のきゅうり」や「京野菜の万願寺とうがらし」などのように、地域名や伝統野菜の名前が付いている種や苗が在来種である可能性が高いです。
在来種を家庭菜園で育てることは、地域の生物多様性を守ることにもつながります。
また比較的その地域の気候で育ちやすい傾向を感じます。
F1種とは?優れた形質を持つ一代限りの品種
F1種は、異なる特性を持つ両親を交配させて作られた品種です。
病気に強い、収穫量が多いなどの優れた形質を示しますが、種子を採取して育てても、親と同じ特性を持つ植物は育ちません。
ホームセンターなどでは、「(飲料メーカー)トマト」や「(食品メーカー)ピーマン」などを見かけるようになりましたが、かわいくてわかりやすいPOPなど種や苗がF1種のものの特徴です(市販品でよく見る多くがこちらです)
細かくみると⚫︎⚫︎交配などと書いてあります。
F1種は毎年新しく種や苗を購入する必要がありますが、家庭菜園でも安定した収穫が期待できます。
家庭菜園初心者におすすめの選び方
家庭菜園を始めたばかりの人は、まずは固定種や在来種から始めてみるのがおすすめです。なぜなら探すのにも育てることにも苦労がおおいので、自然のことに気づくことが多いはずです
最後にまとめです。
固定種は種子を採取して次の年に植えられるため、コストを抑えられます。
在来種は地域の気候風土に適応しているため、栽培が比較的容易です。
F1種は、栽培に慣れてきたら家庭菜園でも挑戦してみましょう。
種や苗を選ぶ際は、ホームセンターのくわしい店員さんや周りで育てている先輩に相談するのも良いですよ。
家庭菜園の目的や、自分の住んでいる地域の気候風土に合った品種を教えてもらえます。
初心者の方も、固定種、在来種、F1種の特徴を理解して、自分の家庭菜園に合った品種を選んでみてください。
きっと、家庭菜園の楽しさを感じられるはずです。
春の今が植えどきですよ
Happy Gardening!