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怒るな。忠告をしよう。【超訳】自省録3日目

・今日の超訳

愚者の悪行には怒るのではなく、相手の理性に期待に期待し、自らの理性をもって忠告をしよう。そして、相手が、改めたいと望むのならば、寄り添ってやろう。

・引用原文(第5巻26章より)

「腋臭のある人間に君は腹を立てるのか。息のくさい人間に腹を立てるのか。その人間がどうしたらいいというのだ。彼はそういう口を持っているのだ、また、そういう腋を持っているのだ。そういうものからそういうものが発散するのはやむを得ないことではないか。しかし、その人間は理性を持っている。だからどういう点で自分が人の気にさわるか少し考えれば分かるはずだ。

(中略)

君は理性を持っているね。それなら君の理性的な態度によって相手の理性的な態度を喚起したらいいだろう。よくわけをきかせてやり、忠告してやりなさい。もし相手が耳を傾けるなら君はその人を癒してやれるだろう、怒る必要なんて少しもないさ」

・ちょこっと解説

・ポイントは「もし相手が耳を傾けるなら君はその人を癒してやれるだろう」というところだ。マルクス・アウレリウスの命題が真ならば、対偶は「耳を傾けないのであれば、怒る必要が大いにある」ということになり、これも真ということになる(あっているかな)

・耳を傾けられなかった場合は、出口治明著の「人生の教養が身につく名言集」(詳しくはNoteの別の記事にまとめているので読んでみください)の中に出てくる、人の意見を聞く余地のない善人に対しては、「敬して、遠ざける」という対応が、一番だと思う。君子危うきに近寄らず。

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亀山こうき/俳句の水先案内人
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