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会話の意味や目的を常に見抜け【超訳】自省録20日目

・今日の超訳

会話をするときは、その会話の意味や、会話の目的に常に注意を払え。会話によって行動が決定されるのだから。

・引用原文(第7巻4章より)

「会話に際しては人のいうことに注意していなくてはいけない。またあらゆる行動に際しては、その結果生じてくることに注意していなくてはならない。後者においてはそれがどんな目的に関連しているのか最初から見抜くこと、前者においては、その意味がなんであるかを注意すること」岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より

・ちょこっと解説

・マルクス・アウレリウスは情報の取扱いについて十分注意を払っていた。ストア哲学において、認識するとは、目や耳や鼻等の器官を通じて心に、事象を刻印するといった意味で用いられるが、その刻印に際しては、自らの器官によって情報が無意識的に己の都合のいいように変換されてしまうこともありうるとマルクスは考えていた。マルクスはそのため、情報については、まず、事実のみを重要視する。

・しかし、情報を得るためには、書物よりも人づて、つまり会話のほうが早く一度に得られる情報量も多い。皇帝として多忙な日々を過ごしていたマルクスは会話や部下の進言にも耳をよく傾けていた。上記のことに気を付けながら。

・組織において立場あるものは、是非このことに気を付けたい。利害や損得抜きの家族や友人との会話は楽しめばいいが、責任ある立場において、オフィシャルな対談などに際しては、特に、会話の内容や、真意には十分注意したほうがよい。

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