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【カンボジアニュース】不動産不況により不良債権は懸念すべき水準| 中小企業の8.3%、沿岸地域の建設では22.7%に
カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標と中小企業信用指標の四半期報告(2024年第4四半期)を発表しました。今回の報告では、消費者信用申請が対前期比で件数16%減、金額20%減と大幅に減少し、景気が急激に冷え込んでいる様子が窺えます。
個人向けの不良債権比率は、第4四半期も6.24%と高い数値を示しています。中小企業の不良債権比率は個人向けより更に顕著で、今四半期には前期同様に8.3%と
【雑文】国際的な資金洗浄の規制強化とカンボジア
資金洗浄(マネーロンダリング)を防止する手段として、実質的支配者に関する規制の変更が国際的に注目されています。米国やEU等における規制の変化も顕著です。
ムーディーズの発表した「実質的支配に関するホワイトペーパー」によると、犯罪者は資金洗浄を行うために不動産などの新たな種類の資産や手段に手を伸ばしていますが、これに対する規制も変化しています。不動産や不動産所有は、イギリスやシンガポール、ニュージ
【カンボジアニュース】ADB報告で不動産のシャドーバンキングなどによる金融危機に懸念
地元紙Cambodianessは、アジア開発銀行 (ADB) が12月13日に発表したカンボジアの国別診断調査報告をもとに「カンボジアの経済発展は危機に瀕しており、経済基盤の狭さと不動産市場におけるシャドーバンキングの野放図な拡大によって引き起こされる金融崩壊の危険に脅かされている」と報じています。
https://cambodianess.com/article/adb-study-shado
【カンボジアニュース】アップルとグーグル、史上最大の 3.7兆円規模のカンボジア発「ダークウェブ」アプリを削除
米フォーブスなどの報道によると、史上最大のダークウェブ市場を運営していたとして、1月14日に告発されたカンボジア企業Huione Groupのアプリが、アップルとグーグルのアプリストアで過去数カ月間に渡って配信されていたことが明らかになりました。
暗号資産関連の犯罪を追跡するEllipticとChainalysisによると、Huione Groupは、テレグラム上で資金洗浄サービスなどを提供する
【カンボジアニュース】PM2.5レベル上昇でプノンペンの空気は「危険」
首都プノンペンにおけるPM2.5レベルが危険なレベルにまで上昇し、健康リスクに対する警戒が高まっています。今朝撮影された写真では、大気汚染により霞んでいることがわかります。
地元紙キリポストなどによると、 1月23日午前7時時点で大気質指数(AQI)は213に急上昇し、汚染レベルは「極めて健康に良くない」に分類され、公衆衛生に重大なリスクをもたらすレベルです。「心臓や肺疾患がある人、高齢者や子供
【カンボジアニュース】野焼きにより大気汚染が激化/観光地シェムリアップでも/一部学校は屋外活動を中止
ここ数日、首都プノンペンにおける大気汚染の悪化が報じられています。この事象はカンボジア全土で生じており、アンコールワットのある世界的観光都市シェムリアップでは、プノンペン以上の大気汚染に見舞われています。
世界的にも異常な規模の野焼き
カンボジアの大気汚染の主要因は焼き畑です。NASAの衛星データをもとにした、世界中の山火事を表示した地図では、カンボジアが異常な状態にあることがわかります。また
【カンボジアニュース】トクリュウ対策が「喫緊の課題」、楠警察庁長官の就任会見
27日付で就任した楠芳伸警察庁長官が記者会見し、SNSなどで緩やかにつながり強盗や詐欺を行う「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の対策を「喫緊の課題」に挙げ、取り締まりの強化や関係省庁・団体と連携した抑止対策を進めていく考えを示しました。
楠長官は、昨年8月以降に関東地方で相次いだ闇バイトを通じた強盗などについて「新たな発生は確認されていないが、引き続き指示役らの検挙に向け捜査を徹底してい
【カンボジアニュース】在留邦人数が4年連続減少
外務省は海外在留邦人数調査統計の結果を発表しました。この統計は在外公館が2024年10月1日現在で、それぞれの管轄区域内に在留する邦人数を在留届ベースで推計したものです。在外邦人の総数は129万3097人で前年度とほぼ同数となりました。
カンボジアの在留邦人数は、長期滞在者・永住者合計で、国別31位の3012人でした。前年は30位3215人でしたので、6.3%の減少となります。ピークは2020年
【雑文】国家公安委員会の「マネロン」年次調査書に「トクリュウ」を初記載、犯罪収益を海外に持ち出して洗浄と指摘
犯罪によって得た収益の出所を隠し捜査機関による検挙を逃れようとするマネー・ロンダリング(マネロン・資金洗浄)について、国家公安委員会が作成した調査書が、昨日11月28日に公表されました。「対テロ」だけでなく「犯罪」によるマネロンについても注目が集まっており、その一部として匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)についても明記されました。
今年の調査書には首都圏の連続強盗事件にも関与しているとみられ
【雑文】過去の報道から新たに浮き彫りになる、反社とカンボジアのつながりの一角
現代ビジネスの記事「山口組・高山清司氏と定例懇談「浪川会」トップ、異例の引退劇の理由《九州ヤクザ道仁会・浪川会同時トップ交代へ》」などによると、九州で抗争していた2つの暴力団のトップ交代が行われるようです。その一方の浪川政浩(朴政浩)氏は潤沢な資金源を持つことで知られ、半グレ人脈から他の指定暴力団トップまで幅広く交友関係を持っていました。山口組の高山清司若頭や神戸山口組の井上邦雄組長とも頻繁に会合
もっとみる【カンボジアニュース】小企業貸付指標の四半期報告が発表|不良債権比率9%に増加、建設業では20%に
カンボジア信用機構(CBC)は、小企業貸付指標四半期報告(2024年第3四半期)を発表しました。CBCは金融機関から情報を集積し、貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、小企業の貸付申請状況、貸付状況、不良債権情報などを取り纏めています。
今回の報告では、貸付申請が対前期比で件数5.7%増の約58万件、金額9.9%増の126億1700万ドルとなりました。件数の内訳は、運転資本20.0
【カンボジアニュース】世界銀行の半期報告|GDPは順調に成長するが、不動産不況と不良債権増加に懸念
世界銀行は、10月7日に「東アジア・大洋州地域半期経済報告」を発表しました。報告書では、東アジア・大洋州地域の途上国は、世界の他の地域よりも急速な成長を続けているが、パンデミック前には及ばないと評価しています。
カンボジアの物価上昇率は2022年に5.5%まで上昇したものの、2024年は2.2%に低下すると予想されています。また今後は2025年2.2%、2026年2.2%と安定する見込みです。