井寒台産特上浜昆布
二十四節気の霜降が過ぎ、立冬目前の今日この頃、朝夕は寒くなりましたが、皆様はお元気お過ごしでしょうか?
食欲の秋、鍋料理が美味しい季節となりました。コロナ禍騒動で暗い世相が続きますが、美味しい鍋料理を食べて元気を維持しましょう。
鍋といえば、出汁にもいくつかの種類がありますが、まず出てくるのは昆布ですね。昆布は和食にとって大変重要な食材ですが、日本以外で昆布を食べる国は意外にもアジアの沿岸地域、イギリス諸島、アイスランド等とごく少数です。
日本独特の味覚、海外では認識がほとんどなかった旨味の元になったのが昆布です。旨味成分のグルタミン酸を豊富に含んでいるためですが、昆布には他にもヒトにとっての必須元素であるヨウ素が含まれています。大変重要な食材です。
日本で昆布が獲れる地域は、北海道が主要産地になっていて国内生産量の95%に達しています。北海道以外では三陸海岸で獲れる程度です。
北海道産の昆布といっても産地ごとに種類が分かれています。種類を大きく分けると利尻昆布、羅臼昆布、長昆布、日高昆布、真昆布、細目昆布などがあります。種類によって出汁に向くもの、煮物に向くもの、佃煮に向くもの、とろろに向くものなどに使い方も分けられています。
たくさんの種類がある昆布の中で、CALSEEDお勧めは、日高昆布に分類されている浦河町井寒台(いかんたい)地区で取れる井寒台産昆布です。
井寒台の海岸は、幅が約2㎞しかないのですが、沖の方に水面から顔を出した岩礁が連なり、天然の昆布畑のようになっています。次の写真はGoogle mapで見た井寒台海岸の空撮です。沖に岩礁が連なっているのが分かります。
井寒台海岸を写真で見ると次のようになります。
日高昆布の中でも井寒台産の昆布はトップクラスに上質と言われているのですが、その秘密はこの海岸にあるのではないでしょうか。
海岸が沖の岩礁に囲まれることで、海に流れ込んだ豊富な栄養分がこの海域により多く保たれるため昆布の成長に寄与していると考えられます。
また、北海道独特の荒れた波を岩礁が緩和し、昆布の成長を守っているとも考えられます。
その結果、井寒台産の昆布は、100㎞を超えるとても長い日高海岸で獲れる日高昆布の中でも最高峰にランク、特上浜に認定されているのです。たった2㎞しかない特殊な環境の井寒台の浜が産む、最上級の昆布と言えます。
しかしながら、多くの方は井寒台産昆布という名前をほとんど聞いたかことがないはずです。
その理由は、井寒台産昆布が少量しか獲れず、関東や関西の高級和食料亭に売り込むバイヤーによってほとんど全てを買い占められているからです。
従って、一般消費者向けの市場に出ることはほとんどないのです。常連の買い手が付いているために、生産者が一般消費者向けに売る必要がないのです。一般消費者にとっては幻の昆布とも言えるでしょう!
CALSEEDでは、井寒台産昆布の生産者と知り合いになり、直接少量を分けていただくことになりました。許可をいただき販売することが可能となっています。
それと、井寒台産昆布は、成長の状況によって、獲れた昆布は1等から6等に分けられます。もちろん1等が最上ランクでバイヤー間では超高値で取引されています。
CALSEEDで販売している井寒台産昆布は1等物のみです。従いましてごく少量しかございません。
ちなみに、昆布を長く保管していると白い粉が付くことがあります。
この粉は悪い成分ではなく、旨味成分の一種であるマンニトールです。2年程度保管することで表面に白い粉が出てきます。この状態の昆布はさらに旨味が増しています。
とっても貴重な井寒台産昆布、天日塩の天尊の塩とも相性抜群です。長期保存も可能です。時間が経つ程旨味が増します。
是非一度お試してみてください。
<CALSEEDSHOP(公式):井寒台産昆布>
<ヤフーショッピング:井寒台産昆布>
最後までお読みいただきありがとうございました。