「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」を読んで感じたこと――目標に向かって突き進む姿勢とは
「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」という本を読みました。この本は、落合博満さんについて書かれています。でも、落合さんが主人公ではなくて、著者を含めた周りの人たちから見た落合さんの姿が描かれているんです。
ちょうどその頃、ダルビッシュ有選手や田中将大選手が甲子園に出ていて、自分が愛知県や名古屋に住んでいたころと重なり、懐かしく感じました。
この本を読んで、落合さんがどうやって中日ドラゴンズを変えたのかがよくわかりました。落合さんは論理的に正しいことを行う人でした。でも、それが感情的な空気を大切にする人たちとは対立してしまうことが多かったんです。
落合さんは、なぜ自分が雇われているのかを明確に持っていました。それはチームを勝たせることです。彼はこの目標に向かって、冷静に判断し、行動していたんです。
野球界だけでなく、社会全体でも判断基準が好き嫌いになっていることが多いと感じます。数字という基準があればいいのですが、そうでない場合は、好き嫌いや空気を乱していないかが基準になってしまうことが多いです。
感情が判断基準になっている世界では、自分の気持ちを押し殺し、他者に合わせて生きていくしかないのでしょうか。確かに、そうせざるをえないこともありますが、私は個を大切にして生きていきたいと思いました。
もし、落合さんの契約内容にファンサービスをしろと書かれていたらどうだったのでしょうか。彼はそれでも監督の仕事を引き受けたのでしょうか。それとも、断ったのでしょうか。そんなことを考えさせられました。
この本を読んで、落合博満さんの考え方や行動が少しずつ理解できました。彼は、チームを勝たせるために自分の信念を貫き通した人です。その姿勢は、私たちが日々の生活や仕事でどう判断し、行動するかに大きなヒントを与えてくれます。
「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」は、単に野球の話だけでなく、私たちの生き方や考え方にも通じるものがあります。落合さんのように、自分の目標を明確に持ち、それに向かってまっすぐに進んでいくことの大切さを教えてくれる一冊です。みなさんも、ぜひ読んでみてください。