【名盤伝説】 “QUEEN / Sheer Heart Attack” レジェンド・ロック・バンドが世界制覇を果たした名盤。
MASTER PIECE 今回紹介するのは永遠の人気バンドのクィーン3rd『シアー・ハート・アタック』(1974)です。
1971年にブライアン・メイ(G)、ロジャー・テイラー(Drs)、フレディ・マーキュリー(Vo, Pf)、ジョン・ディーコン(Bs)の4人組として結成されたクィーン。1stアルバム『クィーン (邦題: 戦慄の王女)』(1973)でデビューを果たすものの本国UKでの評価は低く、続く2nd『クィーン II』(1974)からのシングル「Seven Seas of Rhye (邦題: 輝ける七つの海)」がチャートインして、ようやく人気の兆しが見え始めます。
一方日本国内では1stからのシングル「キープ・ユア・セルフ・アライヴ (邦題: 炎のロックン・ロール)」がスマッシュヒット。当時人気絶頂だったブリティッシュ・ロックの若きロックスターの登場に注目が集まりました。
同年リリースされた『シアー…』からのシングル「キラー・クィーン」が英米ともにようやくチャートイン。人気に火が付きます。
ラジオから流れる「キラー…」と「ナウ・アイム・ヒア」で彼らの存在を知りました。まだ中学生だった私も、そんな正統派ロックに関心は持ったものの、彼らを強力にプッシュしていた音楽雑誌「MUSIC LIFE」で見るクラビア写真には、正直、
・・・でした。
今でもミュージシャンご本人には執着はあまりありません。ましてやどんなに容姿が淡麗でも男性ミュージシャンに「きゃー」なんてあり得ませんし(笑)。どんなにそれっぽく理屈を述べても、ある意味アイドル志向で推す雑誌の傾向には少々引き気味です。そういう意味では当時の音楽雑誌は「音楽専科」の方が好みでしたね。とはいえ「通」すぎてよく理解できていなかった気もします(汗)。
M1からM4は立て続けに好きです。M5はシングルになっていますが、私にはどうでしょうって感じです。そしてM6もGOOOD!!ってところで、M7からM12はスキップ(笑)。そしてラストのM13で感動に震えて、「いゃ〜良かったね」と締めくくるのが、何年経っても同じこのアルバムの聞き方です。
クイーンの音楽スタイルは、ブリティッシュ・ロックの様式美を踏まえながら、クラシカルな旋律のコーラス・ワークを強調するアレンジが特徴かなと感じます。もちろんフレディの圧倒的な歌唱力と表現力、そしてブライアンのギター・ワークも聞きどころです。
1991年にフレディが亡くなり、本家クィーンの活動は終わります。ジョン・ディーコンもバンドを離れますが、ある意味オリジナルなブライアンとロジャーは、フロントシンガーをゲストに迎えてクィーン名義の活動を継続します。
2004年に元フリー、バッド・カンパニーのUKロックレジェンドシンガーのポール・ロジャースを迎えてツアーを行うとのニュースを聞いた時には、正直どうなのって感じでした。ところがその数年後に公演の模様を動画で見た時には、あら案外良いぞって感想。フレディとは声質や歌い方が全く異なるロジャースですが、同じUKロックスターの同士の共演は聞きどころも多かったですし、クイーンの曲がまた良いので、衰え知らぬ本家が奏でるギターサウンドが再び聞けたのが嬉しかったのかもしれません。
2012年に、USのオーディション番組出身で、若手実力派シンガーのアダム・ランバートを新たに迎えてツアーをすると聞いた時には、これは案外期待できるかもと思いました。
そしてこのセットでのツアーで、2016年の来日公演を武道館に見に行きました。アダムの圧倒的な歌唱力と共に、白髪となったブライアン、変わらずハードでタイトなリズムを刻むロジャーの勇姿に感動しました。
こんなお茶目な動画が上がってました。私が行ったのは9/23でしたが、こんなシーンあったか・・・全く覚えていません(汗)。
実は武道館でのクイーン公演は2度目で、4公演目になります。ステージ以外でのブライアンとの接点も・・・そのお話は別の機会にさせていただきます。
結成から50年以上になりますが、この『Sheer…』はロック・レジェンドの原点ともいえるアルバムです。この作品も次代に語り継ぎましょう。