高齢者こそ、病気の把握は大事!
私の母は2019年に認知症とわかり、2022年5月には要介護2となりましたが、介護サービスをフル活用して一人暮らしを続けています。
母は記憶を保持することができないので、体調が悪いことも、転倒してケガしても、記憶に残りません。医師に体調をきかれると「変わりないです」といつも答えます。私やデイサービスのスタッフが気が付かないと、病気もケガも放置され続けることになります。
今年の正月明けに母が肺炎になった時は、病院に連れて行くのも大変でした。母はぜーぜーして明らかに息苦しく、身体がだるくてソファーから動こうとしませんが、「私は大丈夫だ、病院に行く必要はない」と言い張り、病院に行くことを拒否し続けました。
(詳細は、「認知症の母 肺炎!?病院に連れていくのも一苦労…」をご参照ください。)
母は昨年10月頃から体調が悪く、それを主治医に相談していましたが、「ご高齢ですから」と受け流され、いつもどおり持病の高血圧、高コレステロールの薬を処方されるばかりでした。
素人目にもこの時(今年1月)は母は肺炎を起こしているは明らか、主治医が休みだったこともあり、検査体制がしっかりしてる別の病院で診察を受けたところ、肺炎の他、肺気腫を患っており、そのために心臓に負荷がかかり心不全になっていたことがわかりました。
体調が悪かったのは病気のため。以後、主治医を肺気腫を見つけた病院に変更し、母の病状合った服薬を現在まで続けています。肺気腫は緩やかに進行しているようですが、昨年の今頃より母の体調は良く、私の不安も軽減しました。デイサービスの職員も病気に合わせた、的確な対応をするようになりました。
高齢だからこそ、身体の状況を正確に把握し、的確な治療を受けることが大事だと感じています。肺気腫は治すことができない病気ですが、悪化しないように服薬治療をし、検査で何か見つかればすぐに原因を調べて、という体制で、ここ10ヶ月間母は大きく体調を崩すことなく、過ごすことができました。
母は死ぬまで実家で暮らすことを希望しています。母はもともと身体が丈夫ではありますが、今年90歳となり、ちょっとした病気やケガがきっかけで、寝たきりの生活となる可能性は高い。今後も大きく体調を崩すことなく、少しでも今の生活を続けてほしいと願っています。