「〇〇を変える」と支援がうまくいくことがある【『場所』を変えてみる編】
お会いできて光栄です
けんです✌
今日は「〇〇を変える」と支援がうまくいくことがある、と題して書いてみたいと思います
今日もご利用者さんに登場していただきます😊
Gさん、とお呼びしましょう📣
Gさんの特徴
Gさんは、「時間通りに物事を進める」ということに対して、強い思い入れのあるタイプです
ごはんの時間や帰る支度の段取りがしっかり決まっています
Gさんの予防接種を巡る3年の試行錯誤
私の勤めている施設では1年に1度、希望すれば嘱託医によるインフルエンザの予防接種を受けることができます
ご家族さんから接種を希望されたため、Gさんも予防接種を受けることになりました💉
事前に、「注射は苦手で、じっとしていられないかもしれない」という情報を頂いていましたので、支援方法などはご家族さんも交えながら検討しています
1年目「前日に予定を伝えて接種を試みる」
Gさんの行動やご家族さんの話から、事前に予定がわかってしまうことで、余計に不安が強くなるかもしれないと考え、「前日に予定を伝えて接種を試みる」という方法を選択しました
接種のために用意した個室にGさんを誘導するところまではうまくいきましたが、注射をすることがわかると部屋を出てしまいました
2年目「2週間前に予定を伝えて接種を試みる」
1年目の教訓から、2週間ほど前から予定を伝えて心の準備をしてもらう方法を選択しました
1年目同様、個室まで行くことができたGさんですが、部屋に入った瞬間表情が険しくなり、部屋を出てしまいました
3年目「2週間前に伝える」+「場所を変える」
その翌年は、2週間前に予定を伝えて心の準備をしてもらうことにプラスして、今まで本棟でしていた接種を別棟でするという方法で実施しました
すると、今までの状況が嘘のように、スムーズに別棟に移動し接種を受けることができました
「その個室」は「嫌なことがあった場所」
Gさんにとって、「個室」と「前日に予定変更があった」ことと「注射」が強く結びついてしまった結果、「個室は嫌な場所」という風に強くインプットされてしまった可能性があります
スムーズに摂取ができた原因は不明ですが、おそらく「今までとは違う場所で実施したこと」が大きいと考えています
最初からベストな結果を出すことが難しい場合が多いので、「思い切って場所を変えてみる」というのも有効に働く場合があるんだなと感じたケースでした😊
それでは今日はこの辺で
ありがとうございました
また会う日まで😆