子どもに教えられたこと。子育てに自信がない母が過去の息子の日誌に勇気付けられ、また歩き出そうとしていること。
家の中のものが増えてやっと少し片付けをしました。
6歳息子の保育園とやりとりしていた保育日誌が出てきて読んでいるうちに、思うことがあったので書いてみたいと思います。
息子は私立小学校受験でご縁をいただいたのち、2度の入院を経て入学後早々に近所の公立小に転校しています。
その後、無事に学校には通ったものの、気後れしたり、元来の不器用なところなどもあいまって、授業中に先生が困るような行動を指摘されすぐ夏休みに入ったところです。
一連の出来事を経て私は悩むことが増えました。体調不良を機に息子の人生が狂ってしまったのではないか。体調不良は私のせいではないか。これからの息子の人生に必要なことはなにか。下の子の子育てをどうしていくのがよいのか。
受験生の頃は、教室の先生や保育園の先生を頼りすぎていたのかもしれません。先生たちに従っていけば息子が成長していくような気になっていたのかもしれません。
小学校に入り、息子自身に備わっている力を試されていると感じます。そこで遅まきながら過去の自分の子育てが失敗だったのではないかと怖くなりました。
とはいえ、今日も明日も息子も私も成長を続けなければなりません。過去ではなく目の前にいる子こそに、向き合わないといけないのです。
それも、昔に比べてどう向き合うのがよいか悩むことも増えた気がします。一緒にどこかに行こうといえば断られ、何かをしようと誘うと嫌がられ、やろうとしたことについて私に口を出されると怒ります。そんなものかもしれません。
自分の世界を確立する子どもに対し、自分で選び行動する力を育み、見守ることが必要なのでしょうが、何をどうしたら良いかと途方にくれることがしばしばあります。最低限、宿題や習い事は約束を守っているので四六時中縛るのも適さない時期でしょうか。
3歳児のときの保育日誌にこんなものがありました。
悲しいことというのは、今の下の子を妊娠する前に流産した時のことです。
息子にはこんな優しさがあったことを思い出します。この頃は息子に救われました。
またある日はこんなことがありました。
バカみたいなやり取りでなんてことのない風景ですが、今はこんなことはしないですから私からするとどんなにお金を積んでも戻れない大切な思い出のひとつです。
先日習い事の出席シールを大事に貼る子どもたちに、先生が「嬉しいな」と言っていました。1人の子が「どうして?」と聞くと、「だんだんシールを貼らなくなっちゃうんだよ」と先生は答えていました。
子どもっていつの間にかいろんなものを卒業してますよね。さりげなさすぎて、おめでとうすら言わせてもらえません。
最近、息子がつまらないことで躓く度にパパと衝突します。パパは「なんでこんなことができないんだ」と嘆きます。息子に期待しているからです。息子は私のところに逃げ込みます。
私は「必ずできる。自分の力を信じるんだよ」と言います。私の方が本当は冷酷かもしれません。厳しく叱ってさっさとできるようにした方が本人のためなのかもしれません。でも、なぜかそれができません。できない息子のままでも大好きですし、やる時を待ちたいのです。それがいけないことなのかもと思っても、私はうまく変われません。
こんな日誌がありました。
この頃は、パパも、ママも、息子からはあまり変わらずどちらも暖かくニコニコした存在だったのかもしれません。
しかし、もうそうもいかない時期です。
ママも怖い時もありますし、パパと息子はよく緊張関係にもつれ込んでいます。
3歳まで園の最後の頃の日誌を見ると、卒園を控えてナーバスになっている様子がありました。年長さんの卒園の前もナーバスになりその頃体調を大きく崩します。子ども以上に親の私に余裕がなかったのかもしれないと、今になって痛々しく思います。あの頃に戻れたら、息子を抱きしめて大丈夫だよ、あなたなら大丈夫と何度でも言ってあげたいです。
愛されて育つ子どもでも、本人にしか分からない苦しみや葛藤を抱えて日々頑張っているのだと思います。
目に見える成長ももちろんのこと、内面では様々に心が移り変わり大きく育っていたことでしょう。
今、なんらかの問題を抱えている子たち、と言っても私にわかるのはせいぜい息子のことですが、幼い頃の可愛さや優しさを胸に詰め込んだまま大きくなっている気がします。
息子に対して、困難を突きつけられるとき、素敵であたたかい心の中身があることを忘れかけてしまいそうになります。今の私がそうでした。
幼い頃の愛らしい記憶を思い出すと、それらが失われたように感じて余計切なくなったりもしますが、よくよく考えたら、今も息子の心のどこかに過去は残っているし、これからどんな心が育つかを見届ける方が大事なことのように思います。
日誌を開いて息子を作ってきた思い出や言葉たちが私に語りかけてくるように思います。
過去も今も未来も丸ごと愛してねと。
先程の、流産の後の息子の日誌の続きがありました。
何があっても私は息子を守り抜きたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?