育児日記。週末の朝に起きない夫へのイライラを代弁する6歳息子が夫婦の絆を強くする?
10月1日今日はメガネの日。
1001と書くと、メガネのフレームの棒とレンズに見えるそうで。
夫が上の子のメガネのメンテナンスに連れて行ってくれた。
その間、下の子の昼寝を請負い、昼寝してくれたので寝息を聞きつつこのnoteを書いている。
なんてことのない週末が好きだ。
しかし、ついさっきまで夫が朝ちっとも起きてこないことへの怒りをうまく消化できずにいた。
今日のお昼は、作り置きの味玉と賞味期限切れ寸前のラーメンがあるからラーメンにした。残り物の汁物もあたためて、冷凍水餃子をチンしておかずに。
下の子がラーメンを食べ終え汁物のおかわりを食卓にあった小鍋からお玉で直接やりたがってから、食卓はめちゃくちゃになった。
ひっちゃかめっちゃかな食卓とともに私も下の子も服に食べ物がふりかかる。二人ともシャワー行きが確定した。床も拭かねばならない。
しかし、浴室には昨晩干した洗濯物がある。
洗濯機にはこれから干す洗濯物が脱水が終わって待機中。だからシャワーにすぐに連れて行けない。早くシャワーをして下の子を昼寝させたいのに。
今日は朝から多忙そのものだった。
夫が起きてきたのは、私がお昼ご飯を作り始めるちょい前だ。
めちゃくちゃな食卓と床と、下の子と私のシャワーと、待機する洗濯物達を考えたら憂鬱になった。
こんな時私は夫に冷たくしてしまう。
床拭きと雑巾絞りを繰り返しながら私は言う。
「私は朝から子どもたちの朝ごはん、身支度、掃除、上の子のオンライン英語と勉強、下の子と遊びをして、昼ごはんも作ったの。あなた何してたの?」
夫は黙る。起きてきただけだから、言い返せない。
すると、食事を済ませた上の子は、下の子と遊んでくれていそいそとヤマハの練習まで始めた。
私は畳み掛ける。「上の子なんて、朝からゲームもしたけど、宿題も英会話もしてヤマハの練習もして弟の面倒まで見てくれてるのに!」
上の子は、夫と私のやり取りを見て言い放つ。
「パパ、係までクビになるよ!!!」
そう、夫は自身が係で、私は社長兼部長兼課長兼係だと子ども達に説明していたのだ。それを覚えていたのか。
夫は開き直る。
「パパは、係をクビになり、正社員からパートタイマーになった」
パートタイマーになって、シフト外だから何もしないということらしい。出世欲が無さすぎる。私は失望し絶句した。
上の子がすかさず口を挟む。
「パパ、働きが足りないよ!!!」
私は、上の子の言語表現に感嘆した。
無駄のない言葉選び。
的確な論理。
強い言い回し。
隙を与えない間の良さ。
確実に相手を追い詰める効果的なセリフ。
この子、ほんとうは言葉の使い方が上手なんだな!!!
夫へのイライラが吹き飛んでいた。
床掃除を終え食卓のすべての食器を食洗機に放り込みながら私は上の子の言語能力と、潜在的な口論能力?に思いを馳せた。ちなみに息子は塾で国語がかんばしくない。
浴室の乾いた洗濯物を移動させ次の洗濯物を干して下の子を洗い着替えをして、鼻水を吸う。その間、ソファでスマホをいじる夫に私は言った。
上の子ってさ、ほんとは言語能力があるんじゃないかと思うんだよね…。
夫も同じことを考えていたようだ。
「だってさ、大人の話をちゃんと理解してるし、言葉選びのセンスもいいし、話の筋も通っているし、文脈を正しく捉えているし、言うべきことを無駄なく表現してる!」
私は力説した。
夫は言った。
「彼が国語が不得手と評価される原因は…指示を聞かないからではないか?」
なるほど!
語彙があり表現力があっても、それを求められたフォーマットに沿って、しかも、求められた内容に落として答えないと国語は点が入らない。さらに、字を解答用紙の指定の箇所に入れないといけない。
指示を聞けない息子にはまだ難しそうだ。
けれど、私たち夫婦は、確信した。
読む、考える、書く。
これらの力をしっかり備えて行けばいつか国語で本領発揮できる日が来ると。たとえ国語で点は取れなくても、情報をまとめて論理的に自分の考えを述べることはできるのではと。
下の子の昼寝の支度が整う頃には私の心は晴れていた。
朝起きてこない夫にイライラする私を救ってくれる息子。きみがほんとにかわいいよ。
反抗期になったら私は口では敵わないだろう。
なるべく正面衝突を避けて過ごしたい。