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子育てに必要なのは時間?お金?宿題先送り小学生低学年男子の場合。

上の子が小学2年生になり、宿題を家でやらせるのに必死になる日がたまにある。あれ?1年生の頃はそんなことなかったのに。

小2になって宿題フォローが大変に?

うちの子の通う小学校で出る宿題は、いたって普通。音読➕計算ドリルまたは漢字ドリル。漢字ドリルは書取りのときと、プリントにビンゴ形式で好きな熟語を指定のページから書き写すときがある。

行事があると工作が追加になったり、漢字の代わりに作文形式の宿題がお目見えする程度。

自分の小学校の頃と同じか、むしろ、少ないかも?と思うくらい。変わったことは、親が丸つけするのと、タブレットで連絡帳を読んでコメントを入れるという付随的な作業もあることか。

1年生の宿題も、音読➕ひらがなまたは計算だった。そりゃ、1年生より2年生のほうが難しくなっていたり量も増えているのかもしれないが、できることも増えているわけだし、特段1年より2年が過酷とは思えない。

にも関わらず!
2年生になって宿題フォローが大変になった気がしてならない。

1年生の頃はご飯の前に全て終わっていたのに、ご飯の後やお風呂の後まで終わらずにずれ込んでいるときもあるし、金曜日の分が週末にずれ込んでいるときもある。

あまりに辛くて追い詰められた私。必ず週末送りになる塾の宿題を塾にお願いしてしまったほどである(家庭との距離の近い、親切な地場の塾。神様か…!)

しかし、なぜこんなことになったのか?

我が家の場合の小1と小2の、子どもの過ごし方の違い

我が家の小1の壁は少々特殊だった。

小学校入学前に入院して4月に遠くの私立小から近所の公立小に転校するという荒波に揉まれて学童にもすぐに入れなかった(健康面と、小学校に慣れるまでの精神的負荷の心配から)ため、1学期は完全に私と夫で在宅勤務しながら帰宅後息子の面倒を見ていた(面倒を見るのは私)。

1学期、ゴタゴタはあったものの学校にも慣れて入院などの心配もないくらいには日常生活を送れていたため、夏休みから少しずつ学童に行き始める。と言っても、週3日利用でお迎えに行っていた。残りの2日は相変わらず家で在宅勤務で家で見ていた。

仕事との両立は大変だったが、宿題フォローの面は比較的スムーズだった。習い事の練習も毎日できていた。

2年生になり、生活リズムも整って、かつ、1年生のときにバタバタ準備した運動療育の準備も整い、週3は学童(1日学童から運動療育へ)兼習い事のち自宅へ自分で帰宅するようになった。

残りの2日は、相変わらず家で在宅勤務で対応中。そのうち1日は、1年生の頃はオンライン英会話をさせてて、それが通学式の英語に切り替わった。

そして宿題は滞りがち(かろうじてやっているが)、習い事練習ルーチンは完全に崩壊し撤退寸前。

1年生から2年生への変化として一つ言えることがあるなら、子どもからすると2年生になって家にいる時間が単純に減っている。地味に授業のコマもわずかに増えているし。

そして、それは、私が在宅勤務で仕事に使える時間が増えたり、オフィスに出向ける日が増えたことを意味する。

宿題を家でやろうが外でやろうが大切なのは本人の自主性

家にいる時間が長いと宿題が終わる、というのは短絡的である。世間には、6時まで学童にいて宿題を終えてくる子も普通にいるし、小学校にある放課後子ども教室には宿題タイムがあると聞いている。

実は1年生の頃は学童の日は学童で宿題が終わっていた。しかし、うちの子がお世話になっていた学童は、塾が母体で、学童部門を閉じたため、「学童の先生」がいなくなり塾のカリキュラムに沿った遊びを取り入れた知育時間になったのである。学校から移動し、カリキュラムが始まるまでのわずかな時間に着替えとおやつを済ませ、余裕があれば宿題をしたらよいのだが余裕がないか、友達と遊んでしまうかのどちらかだ。

そんなんで、週3日は外で見てもらえていた宿題が、週5日我が家に雪崩れ込んできた。私の負担が増えているのである(学童部門の閉鎖はわかっていたので、受け入れる。ただ、宿題くらい、2年生にもなればやすやすやれるとなぜか思っていた自分のバカ!)。

しかし、考察をさらに深めると、恐ろしいことに、息子には、「宿題で使うドリルを学校に忘れて宿題が外でできない」現象も発生していたのである(家では、ドリルを全て写真で保管してある)。

それは、2年生になって小学校で支援員の先生がつかなくなったことに起因する。

家でやろうが外でやろうが、そこで誰が見てくれようが、あるいは誰も見ていなくても!、宿題が何か把握する、宿題に使う物を持ち帰る、宿題をする…こうした基本的なことを「自主的に」子がしないと、親は大変である。

学年があがれば、当然、それはできて当たり前のことになってしまう。

つまり、我が子の自主性を育めていない問題がのしかかっている。3年生になればさらに難儀するのが目に見えている。しかし、「持て」と言われて持てるものではない自主性。一体どうしたら…

ズバリ、本人に「宿題を後回しにするのはなぜ」と聞いてみた

1年生の頃は、学校から帰ると宿題をしておやつを食べている日が多かった。もしくは、おやつを食べてから宿題をしていた。なのに、2年生になり、夕ご飯の後やお風呂の後、週末などに持ち越すようになったのはどうしてなのか?

本人に聞いてみると答えはこうだった。

「宿題以外に、楽しいことが多いから」

よかったね、と言いたいところだがそうもいかない。そんなの、日本全国、みんな一緒ではないか?だけど、多くの子は、ちゃんと宿題やってるんだよ!

もう一つ聞いてみた。

「早く宿題を終えたら、その分、楽しいことをする時間が増えるよ!」

するとこう返ってきた。

「早く取り掛かるより、締め切りギリギリに始めた方が、宿題にかける時間は短く済む」

えっと、生産管理的にいうタクトタイム(純粋な稼働時間)が短く済むってことですか?サイクルタイム(待ち時間込み完了までの時間)が伸びまくりなんですけど🤣

終わらなかったらどうしよう、とか、「宿題やらなきゃ」って考えながら遊んでも楽しくないのでは?と聞いてみた。

すると。
「いんや」

…チーン

お気楽で結構なことだ。宿題をさっさと終わらせてスッキリしたい!という気持ちは息子にはないらしい。

ローン背負って死んだらチャラになるからむしろラッキーなどと考える輩になるのだろうか。

子育てに必要なのは時間がお金か?宿題フォローの場合。

この1年生から2年生への変化をまとめると興味深いことがわかった。

1. 家にいる時間がより長い1年生の時点では、息子の宿題はスムーズに終わっていた。

2. 外で宿題を仕上げるスキル(持ち物を揃える、短時間に集中、すぐやる精神)のない息子は宿題を外ではなかなか終えられない。

3. 2年生になり家にいる時間が短くなり、宿題着手が遅くなりがちに。

4. 本人の意思に任せると宿題はゲーム、YouTube、お絵描き、テレビ等全てのお楽しみに劣後する。帰宅時間が遅くなるとより、楽しみに飛びつきたくなる。

時間の使い方と宿題

この情報から言えることは、息子に、宿題をスムーズにやらせるには、究極的には、毎日学校が終わったら家に帰り私が自宅で宿題を見るのが一番だろう、ということだ。

時間に余裕がある、外で宿題をやるのが苦手、本人の好きなお楽しみが家に集中しているため帰宅時間が遅くなるとより、「お楽しみ」を引っ剥がすのが難しい、焦らせるタイミングをよりコントロールしやすいこと、などがあげられる。

ただ、それは専業主婦にでもならない限り難しい。(1年生のときは、たまたま、しかも、期間限定と言い聞かせて在宅勤務でも運良く乗り越えられただけで持続可能性は薄い)。

宿題もお任せの高い学童(学童付き塾)に入れたり、家庭教師つけたり、受験ルートにのせて塾任せにしたり、下手にお金があるとお金で解決しようとしてしまうかもしれないが、稼がず家で勉強を見たら逆に高額な学費が浮くのではと思わないこともなくもなくも、なく…。 

しかし、学童や塾や運動教室などで学校とは違う大人や友達と付き合うのもよいことなので個人的には、多少宿題のあおりを受けても元気に通ってくれたらよいと思うところ。

時間はあるに越したことはなく、お金をかけて得られる環境もあるに越したことはなく。

結局、どっちも欲しいじゃん!?ってなる。

宿題を後回しにする現象から我が子への対処法を考察

子どもが宿題を先送りしても平気なら、私が焦っても仕方ないとも思う。本人の問題にならない限り、解決はされない。

しかし、宿題、というか勉強はまず量がものを言うし、習慣ができていないと「わからない、出来ない」となるし、そうなったとき子どもに、あんたが悪いというのも無責任と思う。

そもそも、出来ないからやりたがらないのだからだまってやらせたほうがよい、という見方もありそうだが、その「やらせる」ができないのだからしかたない。「お楽しみ」を全て取り上げるのもどうか(佐藤ママの家はテレビ、ゲーム一切なし、なるほど。我が家は時間制)。

現状を見てみると、なんとなく言えそうなことがある。

1年生の頃より「自分の好き」の強弱がついたのは成長の証かも?

火事場の馬鹿力頼りにタクトタイムを縮めようとする息子の偏った主義が気に食わないが、これは夫の自己利益最大化マインドの遺伝ではないか?小学生あるいは学生には微妙なマインドが、大人になれば悪くない。幼いと思ったたけど案外、大人びた子なのかな?

宿題のメリットが感じられないのはそもそも字を書き写す、読むなど「解く楽しみ」でなく「特性上苦手な作業を強いられる」宿題の内容だからかもしれない。または、発達特性により内申点に期待できないことを理解している可能性がある。以前より、自分のことをわかっているのかも。

先は長い。息切れしないようにペースアップする意味で今は呑気くらいがちょうどいいかも(目標設定は大事)

奥深い宿題問題

勉強自体は好きだし、勉強できた方がよいと考える息子。塾でも学校でも、今は前のめりでなく最低限で進んでいるが火がつく瞬間を見逃さずやる気に応えて盛り上げるのがよさそうな。親より他人から言われる方が効き目があるタイプなので先生とのタッグが命だ。

仕事をしてても、そんな息子の「目の色」を読むゆとりだけは持ちたいと思う。それすらなくなったら仕事の見直しどきかなと。

いまの心境

宿題を勝手にやってくれて、自分からどんどこ勉強してくれる子なら楽である。正直、そんな子が羨ましい。でも違うのだから仕方ない。

だからこそ、現状に垣間見える息子の個性や強さが生きる形で彼が一歩一歩前に進めるにはどうしたらいいか考えることが楽しいと、私が、思えたらよいなと思う。

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