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外資系企業って実際どう?新卒入社の日系から31歳で外資系に転職のワーママの例(前編)
外資系と一口に言っても、外資っぽくない会社もあるし、ザ外資な会社もある。日系企業の中にもザ日系の会社と、より外資っぽい会社もあるように。
新卒で8年勤めた会社を辞めてから外資系企業2社(セクター異動、出戻りも)経験して、やはり外資っぽさというのはあるにはありそうだなと思うのでまとめてみる。
1社目までをこの記事にまとめて、2社目以降は次の記事にしたい。
(ワーママとしての転職は3社目をやめたとき)
✏️過去記事。初めて外資系企業に転職した時に思ったこと
最初に外資系企業に入った時を思い出して書いた記事。カルチャーギャップがすごかった。
最初外資系企業に転職した時私はすでに31歳だった。しかし思えば、外資歴が長くなり、もう日系には戻れなさそうだ。入り口から振り返ってみたら、それは、転職のときからだった。
転職サービスから外資系企業
日系企業に勤務していた時、外国人から私宛で会社に電話がかかってきた。転職のお誘いである。
最初は「あやしい電話だ」と警戒したが聞くとすぐ近所の転職支援会社でホームページもちゃんとあり、「お話ししよう」と言われて退勤後にヒョイと行ってみることにした。もちろん、オフィスもちゃんとあった。
ヒョイと行くに足るくらい「転職したい」と思う気持ちはあったのだ。
だけど、転職支援の会社はリクルートくらいしか知らなかったのでヘッドハンターを名乗る外国人に「業界のネットワークで、キミの名前を入手した」などと言われてぶったまげた。
そして、一度転職してしまうともうその名前は外資系転職市場にしつこく残って行くと知る。
履歴書と職務経歴書をまとめたCVと言われる英語の書類を作る。
CVは転職の予定がなくても更新し続けるようになったのは外資系企業に勤め始めてからだ。
日本の履歴書と異なりCVには写真も貼らなくていいし大学より前の学歴も書かない。CVを作るということ自体が外資畑の入口だったのかも、と思う。
エージェントの勧める外資系求人に応募
押せ押せのエージェント担当だったからかもしれないが、複数の求人に応募することになった。そこで、こうも外資系企業のバリエーションが豊かなのかと知る。
転職を決めたのは上司が外国人でアジア地域の担当の仕事だった。(面接は後述)あくまでやることになる仕事で選んだのだが、その時選考を通していろんな会社を知ることができて勉強になった。
同業他社で内々定を2社いただいたが、1社はそれまでやっていた仕事とほぼ同じ内容をそのままやる求人でかなり悩んだあと辞めた(別に同じことを別の会社でやるのは悪いことではないがそのときは気分が違った)。もう1社は面接のとき年配の男性しか出てこなかったので「中身はきっと日系だな」と思い辞めた。あともう1社は、職務もマッチしておらず、情報が出てくるのがいちいち遅くて他の候補者が進んでいるのがわかったのでそのまま候補外に。
転職も運と縁とタイミングだ。
面接を外国人上司と
直属の上司が外国人で今日本に出張で来ているとのことでかなりタイトなタイミングで面接に呼ばれた。
英語での面接ではあるものの、なぜ求人に応募したのかとか、どんなキャリアを希望しているかとか、職務の経験で苦労したことや、自分の強みなど、聞かれる内容は日系企業での転職と変わりなさそうである。
直属上司のみならず、人事も本部長の最終面接も、面接の結果は驚くほど早く来てその辺のスピード感は「外資なのかも」と思った。
業務開始
外資系企業に関わらずだが、外国の方と働く機会が多いとメールや電話が英語なのはあるあるである。
業務開始にあたってトレーニングが多くあり、対面式とオンラインが主だった。しかしながら、社内資格のいる業務で認定された講師に日本人がいないということで最も近い講師がいるシンガポールに行って講習を受けたり、本部長が気前が良くて「製造所のひとつに見学に行ってらっしゃい」とアメリカの製造現場に送り出してくれた。
その他、仕事の仕方も外資系ぽさはいろいろあった。
例えば、つきっきりで先輩がついたりしない。みんなjob descriptionが違うので。
(自動変換に任せて英単語をミスっていた…お恥ずかしい…)
例えば、オンラインでいろいろ共有されていて人に聞いたりせずまずは自分で調べるセルフスタイル。わからないことを自分から調べて、わからないときはどこに行けばわかるのか調べて、と自分から動かないとあかんと知る。
例えば、名前の呼び方はみんな、職位関係なくさん付け。無駄な非公式社内コミュニケーションもなくとても快適だった。
例えば、いろんなことがグローバルワイドに決まっているので、日本特有の独特な決まり事などがないのもラクだった。
2社以降はどうだったかは、後編で↓