身勝手な気づかいを許してほしい。
いつもあなたは、
深い深い眼差しでみんなのことを見つめている。
その目で捉えたあの子の不安や痛みを、
まるで自分のことのように受け取っては
苦しそうにしているあなた。
いつしか私も
あなたがそうやって苦しんでいることに気がつくようになって、
そっと気を使ってみたり。
だけど、
そんなさりげないつもりの気づかいも
あなたはちゃんと見抜いていて。
気を使わせちゃってごめんね、と言って
少し切ない表情を見せる。
じゃあどうやったらあなたのその苦しみを小さくできるのかと、最初は少し困ってしまった。
だけど、やっぱり使いたいときにはそっと
気を使うことにした。
きっとあなたには、ばればれなんだろう。
今はもう、それでいいと思っている。
「人に好かれる自信がない」と言っているあなたのことをお節介にも気づかうほど、
あなたのことが好きな人間がここにいると
伝わるのならば。
あなたと違って、私はいつも自分勝手でごめんね。
あなたへの愛を込めた身勝手な気づかいを、
明日もどうか許してほしい。
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