書道とは「静寂」の世界を楽しむこと
私が書道を始めたのは8年前の2012年。何気なく、電車の広告をみて「書道師範」になるのもいいかも・・・と思ったのがきっかけでした。
神田書学院に通うのは結構大変で、仕事のストレス解消という域を超えていましたが、何よりも墨をすっている間にその「静寂の世界」へ入っていくような感覚にとりつかれ、どんどんのめりこんでいきました。
墨をする、筆に墨をつける、紙に筆をおろす瞬間の緊張感、運筆、余白、体の動き、精神集中、書き終えたあとの充実感・・・異次元の世界といっても過言ではありません。
また何よりも素晴らしい仲間に会えたのはラッキーでした。その仲間4人と書道サークルを開催してきましたが、ようやく書道教室も立ち上げることになりました。名前は「楽静舎」。「静寂」を楽しむという意味をこめてつけました。
卒業後は、日本書道教育学会の段位を獲得したり、読売書法展や日展などに作品を発表したり、道はそれぞれですが、気の合う仲間と静寂を共有する時間を今でも大切にしています。
一般的に書道には大きく分けて「漢字」「かな」と専門がわかれています。初めて書道をされるのでしたら、両方経験したほうがいいと思います。そして、「自分はこういう字が好きだなぁ」と思った方向に進むのがよいかと思います。
私たち楽静舎では、無理にこうした勉強をしましょう!という方針をあえてもっていません。何よりもまず、墨をすり、筆を動かして、作品を生み出す、その連鎖の楽しさを感じることこそが大事だと考えています。
コロナ渦が明けるころにお教室の具体的な案内をさせていただければと思っていますが、それまでは、書に関するあれこれを書いていきたいと思っています。