楽静舎(らくせいしゃ)| 大人のための書道教室

書道サークル・教室運営| 墨の香りに包まれて「静寂」を楽しむーデジタル化した今だからこそ大切にしたい「自分と向き合う時間」。書道は自分を理解するとても簡単な方法です。書に関するあれこれを気ままに投稿します。https://rakusei.shinato.co.jp/

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最近の記事

大人が書道を始めると良い5つの理由

みなさんは、「書道」というと何を思い浮かべられるでしょうか?習字?漢字?子供の頃に近所のおばあちゃんに習っていたとか、色々なご経験がおありかと思います。「書道にちょっと興味がある」「これから書道を始めたい」と思っていらっしゃる方に、私の経験とそこから感じた「書道を始めると良い理由」を少しお話ししたいと思います。  かくいう私は、小学生の頃に近所でまさに「習字」をやっていました。「の」の字が上手く書けなくて先生に怒られてそれが嫌で2か月でやめてしまいました・・・。その後、中学

    • 文京区の書道教室

       文京区は、非常に日展の入選者が多く、さすが文の京と言えます。書道教室もググるとたくさん出てきます。先生方も実力のある方ばかりです!  私が、今年も3年連続で入選することができたのは、本当に光栄なことです。書の部門は入選率が低く、12-3%くらいです。毎年入選できるとは限りません。プレッシャーを感じつつ、より一層の精進を自分に言い聞かせているところです。  そして、私もいよいよ書道教室をやってみようか!という気持ちになりました。どちらかというと、お子さん向けよりは、アクテ

      • 写経を書こう!講座を開催しました

         こんにちは。すっかり秋めいてまいりました!楽静舎では、文化の日に、神楽坂のとある古民家で、「写経を書こう!」講座を開催しました。 一字一仏。一字一字を丁寧に、心を穏やかに、各々に念じながら、延命十句観音経を書きました。 お経なので、字の形を直すということはあまりせず、読めない字や、誤字がないようにすることに重きをおいた講座としました。なかなか静かな環境で1つのことに集中することが少ない社会人の皆さんにとても好評でした。異常に肩に力が入ってしまったり、無意識に筆を強く握り

        • 名前をきれいに書きたい!

          ご無沙汰しております。楽静舎です。 コロナ渦がなかなかおさまらず、教室も開けない状況が続いています。開講したら、生徒さんには、まず最初にご自分の名前をきちんと書くことから学んで頂きたいと思っています。自分自身も、名前をどうかいたら綺麗にみえるのかは、日々の学びです。  果たして、名前をきれいに書く、とはどういうことでしょうか。端正な王羲之のような楷書なのか、お祖父さんの年賀状のような字か、人それぞれに思う「きれい」は違うでしょう。   ぜひ、色々な書を見てみましょう。好

          何度でも!臨書

          すっかりご無沙汰気味の投稿ですが、ご訪問ありがとうございます! コロナの影響で教室を開くことができずに講師たちは黙々と鍛錬を続けております。王羲之として有名な「蘭亭叙」はまさに永和九年(353年)に江南の蘭亭で開かれた宴で、人々が作った詩を一巻としその序文を書いたものとされ、王羲之自身も何度も書いたといわれています。この傑作を子孫に伝えたのですから会心の出来だったのでしょう。 こちらの書は、もう一人の講師が書かれたものですが、筆運びも、字形も、自然に運ばれていてかつ変化が

          千年経っても感動する和歌

          「はるごとに 花のさかりはありなめど あひ見むことは いのちなりけり」 春がくるたびに花の盛りはあるけれど、それを見ることができるのは自分の命があってこそのことなのですね 古今和歌集の歌なので千年以上前に詠まれた歌です(よみびと知らず)。こんなに昔の人なのに、今の時代に生きている私と同じ気持ちなんて・・・・人の心は時代を経ても変わらないものなのですね。桜を今年も見られた喜び、生きている喜びをかみしめて書きました。 今回は淡いオレンジ色の紙に書いてみました。ピンクの料

          人に何かを伝えられてこそ、作品

          きみ待つとわがこいをれば わがやどのすだれうごかし あきのかぜふく あかねさす むらさきのゆきしめのゆき のもりはみずや きみがそでふる ー 額田王 書道、特に仮名の作品は、料紙というきれいな紙に、少し薄めの墨で流麗に書くことが求められますが、私の場合、歌の内容にはいつも忠実でありたいと思っています。 一首目は、有名な恋の歌。二首目は、額田王と、天智天皇をはじめとする宮廷の人たちが薬猟に出かけたときの歌。男性は鹿を、女性は「茜色」や「紫」の薬草を採ったとの解説を読み、

          書道とは、余白の美である

          半紙は、ただの白い紙ではなく、ましてや、余白ではありません。それは静かな空白で、これから何かが生み出されることを待っています。 墨によって線が書かれたとき、それは空白ではなく余白へと生まれ変わります。書かれたときにはじめて生み出される余白ーそれこそが「書」の美しさであり、楽しさだと思います。 線の流れ、強さ、料紙の美しさ・・・書道を楽しむエレメンツは沢山ありますが、あえてこの余白に目を向けて楽しんでみてはいかがでしょう。

          書道とは、自由に表現すること

          書道とは「静寂」の世界を楽しむこと

          私が書道を始めたのは8年前の2012年。何気なく、電車の広告をみて「書道師範」になるのもいいかも・・・と思ったのがきっかけでした。 神田書学院に通うのは結構大変で、仕事のストレス解消という域を超えていましたが、何よりも墨をすっている間にその「静寂の世界」へ入っていくような感覚にとりつかれ、どんどんのめりこんでいきました。 墨をする、筆に墨をつける、紙に筆をおろす瞬間の緊張感、運筆、余白、体の動き、精神集中、書き終えたあとの充実感・・・異次元の世界といっても過言ではありませ

          書道とは「静寂」の世界を楽しむこと