sakura❁

好きなもの/ポールダンス.フラワーアレンジメント. 小説.ミュージカル.海外旅行 経験してきたもの/IT.ブライダル.転職

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最近の記事

読書日記*『黒冷水』羽田圭介

「何これ面白い!」 読書中に何度も呟いた。 一般的には、小説家は書けば書く程 腕が上がるので、何作目かを先に読んでから デビュー作を読むと「面白いけどデビュー作だもんね…。」という感想を抱くことが多い。 「デビュー作なのにとっても面白い!」 「いや、デビュー作とは思えない執筆技術!」 と唸ったのは初めてだ。 しかも高校生の時に書いたなんて… 精神年齢が一回りも二回りも高いのだろうな…、 と著者の人間性にも感嘆だった。 読み進めていく内に題名の意味が分かるのだが、 私自

    • 読書日記*『正欲』朝井リョウ

      読み終わった直後、種類の分からない涙が止まらず戸惑った。 私の中で朝井リョウ作品の読後感=心がずーんと重くなる感覚だ。この感覚が好きだ。しかし、今回はそれにプラスして不思議な晴れやかさもあった。決してハッピーではない結末なのに、秘密を共有できる仲間達がいて、何があってもその関係は変わらない、“いなくならない”二人の関係が生まれたことに安堵した。 一文を噛み砕き自分の中に取り込むのに時間がかかった小説は初めてだ。「小説」と一括りにするのが憚られる程、良い意味で衝撃的な作品だ。

      • 今日は仕事で①良い事 ②悪い事 ③最初は悪かったのに頑張って良い事にひっくり返した事がある。①③があるので理屈上はハッピーなはずだ。だけど実際は②が脳内の大半を占め落ち込んでいる。人間の脳は悪い事に引っ張られる仕組みだそうだが、そういう思考から抜け出せたらどんなにいいか(>_<)

        • 転職日記 番外編 

          駅から会社への3分間の道が憂鬱だった。 オフィス街なので、駅近くでは色々な会社の社員からなる団子集団が、会社に近づくに連れて段々と自分の会社の社員だけになっていく。 黒やグレーのスーツを纏い、悲壮感漂う背中達を嫌悪しながらも、「私もこの集団の一員なのだ」という事実に、朝からずっしりと気持ちが沈んだ。 働きアリの行列のように皆一本道を辿り、グレーの無機質な巨大なビルに吸い込まれていく。 夜、ビルから出てくる時はすっかり魂を抜かれている。 これが、精神状態がいよいよ末期だと

        • 読書日記*『黒冷水』羽田圭介

        • 読書日記*『正欲』朝井リョウ

        • 今日は仕事で①良い事 ②悪い事 ③最初は悪かったのに頑張って良い事にひっくり返した事がある。①③があるので理屈上はハッピーなはずだ。だけど実際は②が脳内の大半を占め落ち込んでいる。人間の脳は悪い事に引っ張られる仕組みだそうだが、そういう思考から抜け出せたらどんなにいいか(>_<)

        • 転職日記 番外編 

          転職日記② 「あなたのチームでの役割を教えて下さい」

          ↑就活で必ず聞かれること。 -どんな仕事も一人では出来ない。 -チームで支え合って取り組むものだ。 私は学生時代の話を例に出し「チームではリーダータイプです!」と語っていました。 (…「本当はチームプレーは好きではないんだけどなぁ…」と思いながら。) どんな仕事も(フリーランスであれ)完全に一人で出来る仕事は無い。仕事=チームプレーだ、そういうものだ、と思いながら営業の仕事をしていたけれど…あれ?自分がコントロール出来る範囲があまりに狭いことに気付きました。 営業には、

          転職日記② 「あなたのチームでの役割を教えて下さい」

          転職日記① 大企業で働いた結果どうなったか…?

          社会人一年目〜転職をするまでの過程を、これからの自分のため、そして僭越ながら少しでも誰かの役に立てばと思い、書き残しておくことにしました。 一回目は、社会人一年目の私が感じた事についてです。 社会人一年目、自分で言うのは憚られますが、第一志望であったある大企業に就職しました。 大学生の私が考えていたことは「終身雇用・年功序列万歳!」(今思うと恥ずかしい…。) 学生時代「頑張ってきた」と自負出来る程の生活を送ってきた私は、「社会人になってまで頑張るのはもう勘弁!」と思ってい

          転職日記① 大企業で働いた結果どうなったか…?

          小説無しでは生きていけない!

          私は物心ついた頃から、人とのコミュニケーションに難しさを感じていた。 「何で人は本心を言葉にしないのだろう。」 コミュニケーションについて悩んだ事柄は沢山あるが、その内の一つだ。 その内容がポジティブなものでもネガティブなものでも、多くの人はそれを隠し、建前のキレイな言葉で会話する。(特に多感な学生は。) 嘘が苦手で、素直な感情や考えている事を躊躇いもなく話してしまう私は疑問に思っていた。 (あまり本当の事ばかりを言っていると自分が損をする、と気付いたのは大学生の頃だった。

          小説無しでは生きていけない!

          私の14年間のハワイ

          心の中でポップコーンがポンポン ポンポン弾けて止まらない。 初めての海外、ハワイに降り立った時の興奮を14年経った今でもはっきり覚えている。 到着した日、両親と妹は時差ボケのためホテルで仮眠をとっていたが、私だけ何故かピンピンしていて、寝ている3人を「早く起きろ〜」とピョンピョンしながら見ていた。 その時の光景もはっきり覚えている。 私の人生で最も楽しかった出来事が2つある。 初めてのハワイ旅行と初めての嵐のコンサートだ。正直、ハワイのどこに行って何をしたかまでは覚えてい

          私の14年間のハワイ

          NEWS ♪「U R not alone」

          "ああどうか 力を貸してくれないか  昨日までの僕よ 共に乗り越えてきたじゃないか 僕は誓うよ 一切引かないし 一切負けない  生まれた日から今日までの僕が見てる" (作詞作曲 GReeeeN) 「過去の自分」から「現在の自分」への応援歌 子供の頃から何をやるにも背中を押してくれた両親の反対をも押し切り、約1年前私は転職した。 世間体とお金より、心の充足を求めての大きな決断だった。 周囲からの賛同を得るのは難しく(元々、賛同を得たいとも思っていなかったが)、 転職活動中〜

          NEWS ♪「U R not alone」

          読書日記*『わたしの美しい庭』凪良ゆう

          本屋大賞2020を受賞した『流浪の月』を読んで以来、すっかり小説家 凪良ゆうの虜になった。 大賞だからという安直な思考により手に取った本だが、みるみる内に引き込まれ、読み終えた頃には凪良ゆうという存在が気になって仕方なくなった。 中毒症状のようにさらに凪良ワールドに浸かりたくなり手に取った『わたしの美しい庭』。 凪良ゆうの小説に共通するテーマは「マイノリティであるが故に生き辛さを抱える人々」 同性愛者、うつ病患者、虐待を受けている子供、親を亡くした子供、未婚の女性…。 日々

          読書日記*『わたしの美しい庭』凪良ゆう

          読書日記*『傘を持たない蟻たちは』加藤シゲアキ

          「羨ましい」 小説家に対してこんな感情を抱いたのは初めてだった。 全6編の内、最後に収録されている短編『にべもなく、よるべもなく』。頑固で気難しい存在として近所の大人に距離を置かれている根津爺が、主人公の中学生にこんなことを言う。 ー喜びは有限。悲しみは無限。ただ出来事として受け入れる。ー 当時大学3年生であった私に、この言葉が強烈に胸に焼き付いた。学生ならではの鬱屈とした心にすっと入り込んできた柔らかな灯火だった。 「根津爺、いいこと言うじゃん。」たが、すぐに考え

          読書日記*『傘を持たない蟻たちは』加藤シゲアキ