予定外のことが起きたら子供に説明して言葉を教える機会ととらえてみる【手作り絵本なども】
子供と一緒に過ごしていて、ちょっとした予定外のことやトラブルがあると、マイナスにとらえそうになりますが、子供に新しく言葉、経験や概念を教えるという意味ではチャンスではないかと考えるようになりました。
例えば、家をでるのを遅れて電車にのりおくれた、おでかけの際に持ち物を忘れて不便をした、など子供も一緒にその状況を経験していた場合、子供に状況説明をしてあげると記憶や思い出に残りやすいようでした。
以下そのように思うようになったエピソードです。
以前、子供と2人で公園で遊んでいた時の話です。
カラス数羽がベビーカーに付属しているカバンをあさろうと近づいてきていました。私と子供は自分たちのベビーカーから少し離れた場所で電車ごっこなどして遊んでいました。
「あ!カラスだ!」と驚いて私は叫び、
すぐに私は急いでベビーカーに向かって走りました。
カラス達は走ってきた私に気づいて飛んで逃げていきました。
「パパー!!」と息子が心配そうな表情で叫びました。
息子の名前を叫びながら走って戻り息子に怖い思いをさせたことを謝りました。
そのときの私と息子が共有していた一連の緊張感は今でも覚えています。
息子もカラスをしっかり見ていたので状況の説明をしようと思いました。
「カラスさんがカバンの中のオニギリとかをとろうとしてたよ。だからパパ走ってあっちいってをしたよ」
と説明すると、
息子は「嫌!」といい
カラスへの嫌悪感をあらわにしました。
「カラスさんはお腹が空いてたんだね。
ご飯ちょうだいって言ってたよ。みんなお腹がすくとご飯ほしい、ほしいってなるからね」
とフォローしました。
しかし息子の中でカラスへのイメージが最悪になってしまったようでした。
それまでは息子はカラスの鳴き真似を
「カーカー!」と楽しそうによくしていましたが
それ以降一切しなくなりました。
大人の私でも恐怖を感じるくらいの大きさのカラスが数羽。。。
息子はトラウマになってるのではないか心配になりました。
そこでカラスにボールを一度はとられるけれどもあとで仲直りして、私と息子がカラス達と一緒にボールで遊ぶという絵本をつくりました。
カラス「僕たちはただボールで遊びたかったんだ。勝手にボールをとってごめんなさい。一緒に皆で遊ぼう。」
絵本の最後には友情が芽生え、夕日をバックに皆一つになってから、「さようならまた遊ぼうね」といってお別れをします。
そのあとはカラスの話をしても「嫌!」などは言わなくなりました。