カフェオレ・ラプティ

映画等好きな母(アラカン)と息子(アラサー)です

カフェオレ・ラプティ

映画等好きな母(アラカン)と息子(アラサー)です

最近の記事

「落下の解剖学」(ネタバレ少しあり)〜rap

気になっていた映画をAmazon primeで観た 事前に「長い」とか「単調」とか、あまり良くない感想も目にしていたが、最初の部分で、フランス語、空気感が『シャンパン映画🥂』の候補になるかも・・・と少し期待した。 続けて観たらまた感想が変わるかもしれないが、家事の合間に少しずつ切れ切れに観た。 しかしそのことはあまり影響せず、最後まで進行に関心を持ちながら見ることができた。 観終わって思ったのは、リアルな裁判ってこんなことなのかもしれないということだった。 ・裁判って、

    • 『波の数だけ抱きしめて』〜kaf

      江ノ島を舞台にラジオ局を立ち上げる若者たちの物語。 恋愛ってこんなにも上手くいかないものなのかというくらいにすれ違い合う登場人物たち。 芹沢と高橋のコンビがとてもチャーミング。 外野的立場から野次を飛ばしたり噂話したりというコンビネーションがとても楽しそうで、彼と彼女のおかげで深刻になり過ぎず作品を楽しむことができているなぁ〜…と、思っていたところに関係性がガラッと変わる種明かしがされる。 けれど最後には彼らにとってそんな苦い青春が淡い思い出になるような前向きな終わり方

      • 『ラストマイル』~kaf

        MIU404のファンとしては行かずにはいられなかった映画。 事前に星野源さんのANNで「本当にちょっとしか出ない、って思って観に行ったら思ったより出番多いじゃんってなって楽しめるよ〜。」的な趣旨の話を聞いていた。 なので、今回の映画は満島ひかりさんと岡田将生さんを観に行くんだと決めて映画館に向かった。 映画にはもちろんとても満足したし、星野源さんのお客さんに向けての心遣いや思いやりも改めて感じたし、なにより満島ひかりさんの演技が光りに光りまくっていた。 前フリがとても丁

        • マザーウォーター〜rap

          なぜか好きな映画シリーズ この映画を人に勧めたり説明するのは難しい。 禅問答みたいな会話がポツポツと交わされ、その意味はよくわからないし、分かろうと必死に考えたり解説や人のレビューを見て検討したりはしたくない。 何回も何回もリピートして観ていた時期もあったが久しぶりに観てみて、ほとんどのシーンが私の中にクッキリと残っていた。何回も読んでいる好きな小説を久しぶりに読み返す感じに似ていた。 観るたびに考えることがあったりなかったり。 理由はないけど好きな映画。

          「首」を30分でリタイアしました......rap

          北野武監督作品「首」に挑戦したが、30分くらいで耐えられなくなった。 私には刺激が強すぎた。 大河ドラマに興味を持ってから、戦国時代の常識をぶっこわすという作品なら観なくては❗️と思って観はじめたのだが、タイトルの通り首をスパスパいってしまう表現に参ってしまった。 戦国時代好き(🔰⁉️)の名にかけても最後まで確認したいと思いつつ、どうしても続きを見ることができない。 30分しか観てなくてあれこれ言うのは良くないと思うが、この30分が私の中に大きく影響してしまった。

          「首」を30分でリタイアしました......rap

          DADDY-LONG-LEGS(ネタバレあり)〜rap

          旺文社英文学習ライブラリーの本を少しずつ読んでいる。 「あしながおじさん」は、昔読んだことがあり、あしながおじさんとジュディが最後には結ばれるんだよね・・くらいの記憶はあった。 かなり始めの方でお金持ちのお友達ジュリアのおじさまが全寮制の大学に見学に来る。 う〜ん?わざわざ姪の大学の見学に? と、モヤモヤとしたものが湧いてきて、二度目の寮訪問となると、しかも若くてgood-lookingで、足も長い? これは⁉️ と少女の頃は思い付かなかった裏の意味に気付く。

          DADDY-LONG-LEGS(ネタバレあり)〜rap

          『オペラ座の怪人』〜kaf

          観る前の今作のイメージはクラシックで固い、レトロなミュージカル映画という先入観以外の全部を削ぎ落としたような、良く言えば素朴なものだった。 が、実際は観てる途中からずっとイメージは変わり続けた。 冒頭から中盤にかけて、まるでアトラクションのように楽しみ、 後半からは主要キャラクターの3人の関係性の絡み合いに目が奪われ、 ラストでその3人の三者三様のあり方に心を打たれた。 オペラ座の地下に巣食う音楽に身を捧げた怪人役を演じたジェラルド・バトラー。 怪物性を保ちながら人間味も

          『オペラ座の怪人』〜kaf

          「ある男」〜rap

          数ヶ月前に映画を観て、「意外とよかった」と感じた 過去を入れ替えた男の話かと思って観始めたら、その男のことを調査する弁護士の話でもあり、一人の人間が与えられて拒絶できずに積み重ねた過去と、その過去と切り離して自由に捉えることのできた生き方の話であり、人間の幸福とは得難い場合にこそさらに強烈な力を持つ話であった。 原作を読んでみようと思い、バタバタする日常の隙間を縫って少しずつ読み進めてきた。 映画よりもっと濃厚な世界が広がっていて、幸福なラスト数章は移動中の交通機関の中で

          「グランツーリスモ」〜rap

          子供は親の想いを超えて行く。 超えて行くことで親の世界を広げてくれる。 「session」もそうだった 「コーダあいのうた」も、 事情はあっても親が子供の実力や情熱を理解せず、親なりに子供の幸せを強く願うからこそ葛藤が生まれる。 でも、子供は親が作る殻を破って大きく突き抜けて行く。 そして親の世界もまた広がって行く そんなストーリーが好きな私だが、自分の子供にとって突き抜けるべき殻にはなれていないな。 逆のパターンとして、最近好きだったのが「ドリームプラン」。 父親が

          「グランツーリスモ」〜rap

          朝ドラLOVE〜rap

          朝ドラを観る習慣はなかったけど、いつのまにか、というか、2012年の「梅ちゃん先生」の第二週から欠かさず観続けている。 再放送等機会あるごとに多くの作品を観続けてきた。 過去の多くの作品には戦争を描いている部分もあり、いずれ朝ドラと戦争の描き方について個人的に深めていきたいと思っている。 今期の「虎に翼」は、これまでのどの作品よりハマっている。 第一回から夢中になり、第一週がすごく濃い内容で、「こんな濃度で半年続くわけない。期待し過ぎないようにしよう」と、自分に歯止めを

          「彼らが本気で編む時は、」〜rap

          最初にこの映画を観た日は、とても寒い日で、長距離のウォーキング途中、ちょうど時間が合って劇場に立ち寄った。 リン子さんのお母さん(田中美佐子さん)の、子供の気持ちをまっすぐに受け止めて共感して守る姿が心に焼き付いていた。 ずっとまた観たいと思っていて、今月wowwowで観ることができた。 辛い状況の子どもたちも描かれている。でも、暖かく、ユーモラスな台詞がそこここに散りばめられていて、観ていて心地よく感じた。 心地よいどころではないエピソードもあるのだが、入院している友

          「彼らが本気で編む時は、」〜rap

          『4月になれば彼女は』ネタバレ〜kaf

          観終わった後、とてもいい気分になって帰れる作品だった。 1番大きいネタバレしますのでご注意下さい。 背景が綺麗だなとぼんやり考えながら観ていたが、まさに背景がキーになる映画だった。 主人公2人が病院を歩きながら診察に近い雑談をしている。 その2人を正面から捉える形でカメラが向けられているので、登場人物が移動したら自然と背景には彼らが歩いた景色が写り込む。 現在を写しながら、過去も同時に写し出されているような画作りになっていた。 物語が進むにつれ、皆なにかを失った、あるい

          『4月になれば彼女は』ネタバレ〜kaf

          『ファイナルデスティネーション』〜kaf

          主は大のホラー嫌いだ。 何故なら刺激が強すぎるから。 グロい表現や、驚かす系のシーンになると決まって目を伏せる。耳を塞ぐ。情報をシャットアウトする。 が、最近好きなパーソナリティのラジオを聴いていて、その方はホラーが大好きで、ホラーについて「人間の根源的な恐怖を描くジャンルでもある」といった趣旨のことをお話しされていた。 それを聴いて、主の中で少しずつホラーの認識が変わっていったように、今思えば感じる。 それで手始めにザッと検索して面白そうなあらすじの今作を観てみた。

          『ファイナルデスティネーション』〜kaf

          エゴイスト〜rap

          こんな映画とは思ってなかった これって人類愛⁉️ 鈴木亮平ってすごい役者 大好き❤

          『夜明けのすべて』

          三宅唱監督作品。 全体を通してとても丁寧な積み上げがなされていく。 劇中に起きる事件の一つ一つは、大小はあれどそこまで大きな波は立たない。 だが、その波が揺れる度に少しずつ人物の描写がなされる。 その一つ一つの積み重なりが、やがては大きな感動の波となったように感じた。 冒頭を除いて、常に優しい空気感が漂う。 登場人物たちは皆何かを失った人々だった。 しかし劇中で描かれていたのは悲しんでる姿ではなく、悲しみながらも日々を生きていく姿だった。 最終的に主人公の藤沢さんと山添

          『夜明けのすべて』

          「悪女について」〜rap

          芥川龍之介の「羅生門」は読んでないが、「羅生門形式」の作品は好き。 「恍惚の人」を子供の頃読んで強い印象を持っていた有吉佐和子の小説を今読んでいる。 主に入浴中に読んでいるが、一章一章が程よい長さで、しかも同じ人に関する様々な人のインタビュー形式なので、読みやすい。 そして、一人一人の印象の微かな差異が、女の嘘や策略、それに魅力もを浮かび上がらせるので大変面白い。

          「悪女について」〜rap