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「首」を30分でリタイアしました......rap

北野武監督作品「首」に挑戦したが、30分くらいで耐えられなくなった。

私には刺激が強すぎた。

大河ドラマに興味を持ってから、戦国時代の常識をぶっこわすという作品なら観なくては❗️と思って観はじめたのだが、タイトルの通り首をスパスパいってしまう表現に参ってしまった。

戦国時代好き(🔰⁉️)の名にかけても最後まで確認したいと思いつつ、どうしても続きを見ることができない。

30分しか観てなくてあれこれ言うのは良くないと思うが、この30分が私の中に大きく影響してしまった。

残酷で人の命が羽のように軽い時代、それは間違いなく本当にあったのだ。

今の私の感覚で見ると狂気の世界だが、当時の人々はそんな世の中と受け入れ、おそらくは悲喜交々な人生を全うし、現代に命を繋いでくれているのではないか。

たった30〜40年前の社会と比べてみても平等、人権の意識は大きく変わった。

私が20代の頃は分煙さえされず、同じデスクの上に吸い殻山盛りの灰皿は堂々と存在していた。
パワハラ、セクハラが行われ、それに対抗する術があるのかも知らずにいた。

その「嫌なこと」の被害を真正面から受けて苦しんでいた人も少なからずいたと思う。程度の差はあっても、誰でも辛い思いは経験しているだろう。でも、可視化されることも声を上げることもなく、「こんなもの」と受け流して結構楽しく暮らしてきた人(私を含む)が多くいるのも確か。

社会は少しずつ変化している。
人権の点では間違いなく良い変化をしている。と思いたいが、世界中の様々な地域社会ではまだまだ十分だとは言えない所もあるのかもしれない。私が今「よくなった」と思っている社会にも、まだ多くの問題は染み付いている。

・・・・と、こんなことを考えたのも「首」を30分ほど観たために私に起きた感情である。

そして大河ドラマを見る目が変わってしまった。

「一族郎党皆殺しじゃ」と殿が言い、「一族は全てが処刑された」とナレーションされる時に、その現実(史実?)を思い知らされてしまった。

「真田丸」で、真田信繁が徳川家康に家臣になることをキッパリと断るカッコいいシーンでは、命を賭けている場面であると、緊張してしまった。

また、「真田丸」上杉景勝役の遠藤憲一さんを観ると、「首」の遠藤さんがフラッシュバックしてしまう。

一部(30分)を観ただけで、こんなに私の感情を揺さぶられる映画はなかったと思う。

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