往復書簡_佐藤研吾:02_「集まることの検討」
3月の新型コロナウイルスが東京を中心に拡大して行き始めた頃、ちょうどすれ違うように僕は東京から福島の大玉村へ引っ越し(拠点の重心移動)をしたところでした。それから福島でしばらく自宅の内装工事をしているうちに、緊急事態宣言が発令され、東京をはじめ首都圏へ向かうことが困難な状況になってしまっています。
そもそも拠点の重心を東京から福島に移したのは、都市と非都市の間に身を置き続けるための一つの実験、方策でした。普段は非都市に居ながら、時折、都市へと顔を出すくらいの生活と生業のあり方