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みんな宇宙人〜 死ぬまで生きる日記


今回 読んだ本はこちら





ここで 自分でも時々 ドン引きするような過去日記を晒していることもあり、
日記本という ジャンルには 興味がある


誰かの紡ぐ日記

読む側から、見たいと思うのは 嘘や飾り気のない赤裸々なそれ、なのだ


だから、冒頭に記した言葉は 実は本心ではない、というより
もう少し書き足さなくてはならない


ドン引きしつつも、内心は やるじゃん
その調子 ドン引きされるぐらい 嘘のない 本物の日記を見せてやれ
という心意気で晒している


「 死ぬまで生きる日記 」は、手に取って読み始めるまで知らなかったのだが
うつ病の女性が記した日記であった



20年も前になってしまうが
鬱だという男性と大恋愛をしていた


当時の自分は 鬱、というものが どんなものなのか
まったく分からずにいた


ああ、この日記本を当時
読みたかった


もしかしたら、あれほどまでに理解に苦しみ
理解できない自分にも 彼にも怒りを覚え 呪詛のような激しい感情を
日記に書きつける回数も減っていたのでは、、、、


この先に書き写すのは
その当時の日記の一部である


鬱に理解がなかった稚拙な感情の吐露を含んでいるので
読みたい方だけ読んで下さい








** *

某日


だいぶ 寒くはなってきたけど 夕刻、窓から見える景色が美しくて
心が揺さぶられる
沢山の鳥が旋回していた

人生が愛しいと思った

例えば、だだのことを思うと胸が苦しい
もし、彼のことを知ったら きっと許してはくれないだろう

Junは毎日 わびてわびて 
それでも だだの元に戻れずに もしかしたら 一生 後悔するかもしれずに
それでも バカだから
今は 一人で この土地で毎日を 必死に生きてる
しょうがない これが 今のあたし


某日

今日は 読者さんに クリスマスカードを送ったり クリスマスプレゼントを
贈ったりした

つかれたから 夕方から寝た
また、台所の蛍光灯が切れちゃった

背が届かないから こーゆー時 1人って不便

何回 考えても わかんない

自分で自分のやってることが理解不能

夜、だだからtel

スロットで13万買ったって
よかった。 よかった。 よかった。

だだから、ねんねこってメールがきた
学からも電話がきた   はあああ


某日

まったく、今度は死のうとしたあげく
精神病院だと

彼は何を考えてんのか

あきれる
そんな人とつきあってる自分にもあきれる

何がクリスマスイブだ

死にたいやつは 死んじまえ 勝手にしろ


某日

朝、夜 仕事で疲れる
夜は なんと 一本もつかず 化粧とシャワーのムダ

彼は正気に戻ったみたいだけど
お金がないから うつっぽい


某日

やたら眠い 夜はなんとか やっと2万稼げた

今日は彼にメールしなかった
彼からもこなかった

彼のことを考えると気が狂いそうになる

何がまともで 何がおかしいのかさえ
分からなくなってくる


某日

埼玉は雪で5センチつもってるらしい
こちらは寒いけど 晴れてる

ダイエーでお米を買った 化粧水も
決心しないと なかなか 何も買えない

埼玉は稼げているのだろうか?

クリスマスツリーがまだもっているので
新しいお花は買っていない

花屋はそろそろ お正月のお花

なんだか 悲しい とても悲しい

悲しいのに今が 愛おしい

あたしは 不思議な人間だな


某日


彼を想うと 腹が立ってしょうがないのに
一方で それでも やさしくしてあげたいと思える自分がいて
これに 驚愕している

Junは なんで ここまで 強いんだろう?

自分で自分が不思議

だけど、この強さは 自分に与えられた特権なのだと思う

もしかしたら洗脳されてんのか

彼が弱さを見せる程、あたしは彼にとって
必要なんだと思ってしまう

バカなんだろうか?

今年の残り少ない日々をhappyに過ごせるよう
かわいいリースを作った

お花が元気をくれる


大切なこと 好きなことは 永遠に変わらずに
ここにある


** *


死ぬまで生きる日記の話に戻る


『 過去は、変えられなくても 捉え直すことはできます 』

『 解決しようと 思わなければ 問題は問題でなくなるんです 』

『 宇宙規模で見れば みんな ひとり 』

『 みんな 宇宙人、 たまたま 地球にいるだけ 』

『 生きている限り 人と人は必ず なんらかの形で
別れます 』

『 書いて 読むだけで 私たちは 何度でも 出会えます 』

『 一人でも 独り では ありません 』
失うのではなく、豊かになるのです



これらの言葉たちのなかでも、特に印象に残ったのが


『 他者の内在化 』というものだ


自分の中に 他者を内在化させる
(お守り)を 感じながら 生きていく

自立は依存先を増やすこと


** *


どんな人間にも、きっと 強さと弱さの両面がある

どちらが どう 露呈されているかどうか


ボク自身、心のなかに
他者を内在化させて生きている

会った事さえ無い人もいる

けれども、彼らは
確実に存在し 自分を 元気づけてくれたり 悲しみや喜びを分かち合ったり
しながら
共に生きている

まさしく お守り のように

その存在がこの地球で生きる ちいぽけな存在の自分を
勇気づけてくれているのだ


みんな 宇宙人


自分以外の誰かと 支えあって
少しでも やさしく 楽しく この 望洋とした 広大なコスモスを
生きていけたらいい





** *




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