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​クレーマー、迷惑客は創業当初が最も多く来る

店舗運営というものは晴れやかで楽しい場面ばかりではなくドロドロした局面も時にはあるいうこと、かつまたそうした事実から目を背けずにネガティブな内容やトラブルシューティングのケーススタディのようなものを折に触れ意識的にこちらでは述べていこうと思っていますので今回はそういう内容になります。

まず今回最も強調しておきたいこと、それは「クレーマーや迷惑客は創業当初が最も多く来る」ということです。

実際に私のお店でもいわゆる「迷惑なお客さん(この時点で【お客さん】とも言えないのですが)」というのはやはり創業から1年くらいの間に集中していたように思います。

これは何も店舗に限らず、例えば学校で「新人の先生は緊張してるし怒らないから騒いでもいい」とか運転免許取りたてのいわゆる「若葉マーク」の車をみると煽ってみたりといった「弱いものイジメ」ともいえるような軽蔑すべき人種というものが世の中には一定数いるものです。

創業したばかりでまだいろいろなことに不安定な店主の落ち度などを鋭く的確に突いてくるサディスティックな人を減らすためにはもちろんまずは店主自身がベテランになり運営面の全工程において完全に把握し、物事を俯瞰して見られるようになることが大事ではありますが、もうひとつとても重要な要素があります。

それは店舗自体が「店内の空気感、及び店内にいる高品質&高純度な(表現が適切じゃないかもしれませんが)お客さんの存在により店舗がしなやかで凛とした状態」になることであります。

こうなるにはやはりそれなりの年月も必要になってくるということに加え、やはりそれだけでもダメで、ここ指南書では口酸っぱく述べてきている「値下げはしない」や「クレド(信条)に従って行動する」「迷惑行動をとる人にはしっかり注意する」「常連さんや上得意様に贔屓しない」などなどを地道に日々積み上げた結果、高品質かつ高純度なお客様ばかりが残り、果ては目に見えない美しく強靭なエネルギーが店内を漂うのだと思います。

もっともこの次元に入るには先ほども述べたようにある程度の年月を要しますので、まずは本日のポイントである「クレーマーや迷惑客は創業当初が最も多く来る」という事象をいったん受け止めておくだけでも良いと思います。

かつて私のお店で創業当初に来店したお客さんで常に不服そうで常に怒ったような口調でオーダーする人がいました。

特にクレームを言って来たわけではないのですがとにかく不機嫌な人でした(とはいえ確実に複数回来店されてたのですが(笑))。

やがて10年近くの歳月が流れ、久しぶりにその人が来店されました。
その人はまるで人が変わったかのように腰が低く丁寧な物言いで私に接してきました。

何かのお願いや営業を受けたわけではありません(笑)。
何が原因で彼がそこまで変わったのかはわかりません。

もし当店がある程度有名になったりしたからという理由で途端に態度を変える人なのであればそれこそ私は軽蔑しますが、例えばその時の店内に「目に見えない美しく強靭なエネルギー」が漂っていたのであればそれは嬉しい限りです。

さて、このように時が経ち店舗も店主もしなやかになったものの、今述べた態度豹変したお客さんではなく、創業当初のまだ初々しい(?)時代に来たお客さんが年月を経て再来店し、そこでおかしな行動をしてきた場合の対処法を今回実例でおおくりします。

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ひとりの男性客が2階席に行きました。

オーダーの際に「昔に一度来たことがあるんだけどねぇ」という話をしていたので新規のお客さんではありませんでした。

2階席のもう1つのテーブルには2名の女子大生(推定)が既にいました。

下にはいくらでも空いている席があったのにわざわざもう1つしか空いていない2階席にその人は向かいましたが、その時は「2階席が好きなんだろうな」としか思いませんでした。

オーダーを取りコーヒーを作っていると何やらその男性が女性に話しかける声が聞こえました。

話の断片から男性は整骨院か何かを営んでいるようでした。

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