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どうする!?混雑時のオーダーの効率よい提供方法(実践編)

(この記事は2022年2月に投稿されたものを再投稿しています。)

7年ほど前、私はアメブロに1年間に渡って「カフェ開業の仕方」のようなもの書いていたことがあって(カフェラボ発足と同時にこちらは閉鎖)、思えばそれが現在ここカフェラボや一昨年に出版した「人生に行き詰まった僕は喫茶店で答えを見つけた」に繋がったとも言えるものです。

なぜ今こんな話をしているかといいますと、この時のブログの最終回が「オーダーの提供方法実践編」っぽい内容だったのです。

それまではガチガチのハウツー文書形態をとっていましたが最終回だけは小説タッチにして自分でも結構気に入った最終回だったんで、今回ここで今一度日の目を浴びさせようと復刻させてこの度のとても重要なテーマを締めくくらせていただきます。

前々回のケーススタディ事例の課題を今一度念頭に置きご覧になってください。

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最終号「いらっしゃいませ!」

店内には計6名のお客様が思い思いのことをしてくつろいでいる。

それぞれには全く接点のなさそうな人たち。

いや、この店を選んでいただいたことが接点。

そう思うだけで嬉しくなる。

シャリーン(ドアが開く時の鈴の音)

「いらっしゃいませ!お座りになってメニューをご覧になってお待ちください」

新規の3名様がご来店。

注文は、定番ブレンドとチョコレートケーキ、季節のブレンドとチーズケーキ、そしてココアとよもぎ草餅。

オーダーを作る際の鉄則、それは、「最も所要時間のかかるものから手がける」

今、この場合では「ココア」だ。

しかしその前によもぎ草餅を炙る七輪風電熱器の網の予熱に十分な時間をとりたいからまずは電熱器の電源をON。

そしてココア、うちのココアは、チョコレートシロップ(様々な添加物配合の)をお湯で溶いただけのものではなく、100%ピュアカカオ。

チョコレートケーキにも使用するため廃棄ロスが生じることもなく新鮮な状態でいつも常備されているこのカカオパウダーとミルクと砂糖のみで弱火でじっくり煮込むその時間7分。

その間に二つのコーヒーを淹れる。

コーヒー一杯を淹れるための全工程に要する時間は4分42秒。

2杯分だと豆を挽く時間がプラスされるので5分強。

豆を23gずつ量り、挽いて、フラスコ内のお湯が沸騰したら、お湯はロートをのぼり、豆との歓喜のダンスを鎮めるように俺は竹べらで攪拌する。

最初の攪拌の後、1分タイマーが鳴るまでの間、使用済ロートが2本洗える。

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