お客様に話しかけない、放っておくことの重要性
前回はカウンターでの席数確保の話をしました。
今回は「常連さんがマスターと話してるのがカウンターのイメージ」という人が多いと思うのですが、この件について、「これもやめるべし(※もちろん例外は有り)」というのが私の考えである、ということに関する部分について述べていきます。
その前にまずよく言われる優れたカフェの特徴として「女性の独り客が多いかどうか」を見るだけでだいたいそのお店のポテンシャルがわかるというのがあります。
私も同意見ではありますが、一方でさらに難易度が高いのが「男性の独り客が多いカフェ」であると思います。
飲み屋なら男性の独り客は多いはずですが、カフェでとなるとそもそもの絶対数もかなり少ないはずです。
そういえば私が喫茶店を開くとなった時にバンドメンバー同士が「そういえば喫茶店って行く?」っていう会話をし合っていたことを聞いて震えるほど不安になったのを覚えていますが(この話過去にここ指南書でも触れたことがありますね)、一般的に考えても少ないのはなんとなく想像出来ますよね。
それでもそこで諦めては話が進みません。
現に珈琲文明ではかなりの数の男性お独り客の常連さんが存在します。
そんなお客さん達は何を求めて来てるのでしょうか。
店主との語らい?はたまたお店の常連さん同士でそこで会うことで話が盛り上がれて楽しいから来る?
確かにそういう喫茶店やカフェも確実に存在します。
でもそういうのはバーや飲み屋のほうがいいと思います。
ここでさらに難易度マックスのケースを加えたいと思います。
それは「男性の独り客」からさらに進んで、「女性の独り客が【カウンター】に座ること」であります。
これは究極の理想状態であるといえます。
外からも店内の混み具合が見て取れる状態で、カウンターに「常連とおぼしき男性陣たちが爆笑談笑していたりそこに店主も一緒になって盛り上がっている様を見た新規の女性(いや、男性であっても)はそんなカウンター席に率先して行きたいとは思わないですよね。
そういう人はテーブル席に座ればいい?テーブル席がいつも空いていればいいですが、そもそもカウンター席の意義である「効率良い座席確保」のためにはいかにお独りのお客さんをカウンターにいざなうかという原点に照らしてもここはぜひ追求していただきたいことは仮に他にテーブル席が空いていても敢えて望んでカウンターに座ろうという女性客が多いような店でありたいということです。
そのためにすべきことはもうただひとつだけなのです。
それはズバリ「お客さんに話しかけない、放っておく」に尽きます。
女性の独り客は言うまでもなく、男性の独り客にしてもそうです。
ちなみにここの会員さんで女性店主となる場合でも同様に「男性女性問わずお独りのお客様にこちらから率先しては話しかけない」というスタンスが大事です。
もちろん先方のお客さんが「店主と話したい」という欲求をお持ちの方もいて、得てしてそういう人はカウンターに来るものなので、そういう人に関してはもちろん対応すればよくて、あくまでもこちら側のスタンスは「店主から率先しては話しかけない」ということが大切であるということです。
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