ワンオペのデメリット
ここカフェラボでは小規模個人店、とりわけ「ワンオペ(または夫婦経営)」に特化したノウハウを説くことを旨としています。
何より私自身がかれこれ18年ワンオペでお店を経営し一度も赤字を出したことが無い中、
「もしこれで従業員を雇っていたらやっていけなかった」と思うことも多かったのです。
特にコロナ禍の時はワンオペにより「出血」を最小限にくい止めることが出来たと痛感しております。
世の中でカフェと言われるお店で私のお店よりも明らかに客数が少なくまた客単価も低いところが当たり前のように2人体制(場合によっては3人くらいいる場合も)でやっているお店をみると「どうしたらそれでやっていけるんだろ!?」と純粋に疑問を持ちます。
折にふれこれは言ってきていることなのですが、少なくとも売上が80万円に満たないお店は人を雇っている場合じゃありません。
いつかはバイトを雇いたいと思っていても「バイト有りき」で開業しないでほしいのです。
まずは独り(あるいはご夫婦)で始め、売上が80万円を超えてから次の一手は考えてください(※それでもあなたの手元に残る月収は30万円チョットのはずです)。
とにかく小規模個人店を「長きに渡って営業し続ける」というための至上命題は「潰さないこと」です。
そのために最重要なのはやはりディフェンスなのです。
私のお店(珈琲文明)は毎月コンスタントに100万円を超す月商なった今も私自身は未だ「ディフェンシブ」な感覚で経営をしています。
さて、今回はそんな「ワンオペ」のメリット、「ワンオペ万歳!」という話ではなく、敢えてワンオペの「デメリット」のほうを述べていきたいと思います。
現実的な話をしっかりしておきますので、これからワンオペでやっていこうと思っている方はこの現実(デメリット)をしっかりと受け止めておいてください。
まずはなんといっても「大儲けは出来ない」という現実です。
これはもう構造上そうなので諦めてください(笑)。
仮に月商100万円のお店になったとしても店主の月収は40万円ほど、年収でも世の中のサラリーマンの平均年収より少しだけ上といったところでしょうか。
そしておそらくこれ以上は何か飛び道具的な戦略(通販やテイクアウト等)でもない限り青天井というわけにはいかないのです。
なんだか夢のない話になってしまいますが、目指すべきところが「お金、収入」であるのであれば(それが優先順位筆頭なのであれば)そもそもワンオペでカフェ営業ということは考えないことです。
身も蓋も無い結論を言ってしまいましたが、こうした極論ではなくもう少し「ワンオペのデメリット」をあげつらってみようと思いますが、その後でもちろん「そのデメリットをどうしたら改善していけるのか」まで踏み込みますので最後まで読んでくださいね。
まずはワンオペに起こる様々な事態を列挙します。
① ピーク時、来客とオーダーと集中し、効率よくサバくことが出来ずチャンスロスをまねく。
② 営業中に問い合わせの電話への対応やお客さまへの細やかななサービスが出来なくなる。
③ 営業時間外の業務、仕込みや商品発注等の時間が長く重労働である。
大きく分けるとこんなところでしょうか。
ではこれらの問題をどう対処していくかということをこれからお話します。
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