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そうは言っても本業が忙しくて・・・という方へ
おそらく開業をぼんやりと考えている方は多いことでしょう。
「いや、ぼんやりとじゃない、本気で開業したいんだけど、本業が忙しくてどうしても手が回らないんだよ」という人はここカフェラボにはもちろんもっといらっしゃると思います。
もう本当に痛いほどにわかります。
何より私がそうでしたから。
先日、友人である某有名ブロガーさんがこのことに関してとてもとても「我が意を得たり」なことを書いていましたので、まずは内容をかいつまんで述べます。
仕事に真面目な人ほど生活の優先順位は「1.仕事2.毎日の生活3.やりたいこと」であることが多く、それを「1.やりたいこと2.毎日の生活3.仕事」に切り替えるということです。
え?そんな簡単に言われても・・・ってなりますよね?もう少し説明しますと、「意識を向けたものが拡大する」という脳力学的法則があります。
この「意識」を「熱量」に変えてもよいです。
即ち「エネルギーを注いだものが拡大する」ということです。
ここで注意しなくてはいけないことが「仕事をサボれ」と言ってるわけではないということです。
例えば「その業務は今日中にすべきものなのか?自分が絶対やらなければならないのか?人に任せられはしないか?」といった本業の仕事内容を見直してみることで、効率化を図るといってもいいでしょう。
このこともまぁそれが可能であれば既に成されているかもしれませんし、「それすら出来ないくらいに日々忙殺されてるんだよ」と言う方もきっといらっしゃることでしょう(私がそうでしたから)。
ここからは私が前職(学習塾教室長)時代、実際にどういうスタンスでいたかを述べてみたいと思います。
職場(教室)にいる間、つまり勤務時間の間は基本ずっと仕事のことばかり考えており、さらに勤務時間終了後も膨大な時間残業をしていました。
もっと効率化することは絶対可能だったとは思いますが、とにかく毎日の労働時間は15,6時間(つまり労基法の倍ですね)に及んでいました。
ただ、当時の私の会社はやけに会議が多くありました。
会社全体の会議、教室長会議の他に山梨エリアマネージャーもしていた私はリーダーズ会議というものや、新人講師の研修というのもありました。
その会議はだいたい新宿の本部か甲府でありました。
富士吉田市にいた私は高速バスで新宿に、普通路面バスで甲府に、それぞれ片道1時間半以上、往復で3時間以上の時間が「仕事でも遊びでもないただの【移動】」に使われていました。
上司からは(交通費の問題もあるので)「赤澤さん、今、10万円もしないで中古なら買えるんだから買っちゃいなよ」としょっちゅう言われていました。
私は一応免許は持っているものの完全ペーパードライバーゆえのスーパーゴールドカード保持者であります(笑)。
車で移動した場合はガソリン代は支給されますが、社用車でもなく自前での購入となります。
車のことは全く詳しくないのでわかりませんが、一般的に10年も乗れば車の資産価値はゼロになるとするならば、富士山の麓から新宿や甲府の往復といった仕事の移動だけの走行距離だけをカウントしてもおそらく5年もしないでその車は不良債権になっていたでしょう。
ガソリン代は出たとしても修繕費、駐車場代、税金等様々なコストが車にはかかります。
上司からの勧めを華麗に受け流すことで実に百万円近くの貯金に繋がったと思っています。
開業資金を貯めるためにこの百万円は相当デカいのは確かですが、実はそれと同等かそれ以上にポイントだったことが、「移動中の時間」を手に入れていたことなんです。
往復の3時間で開業に関する本を読んだり、はたまた睡眠に充てたりしていました(仮に1時間の睡眠をするとその分夜に開業の本を読んだりしていました)。
実はこの「移動時間に得た知識や情報」が私にとってはかけがえのない財産であったと今は思うのと、さらに当時スマホがなくて本当によかったとも思います(あったら絶対SNSやネットサーフィン等ダラダラやってたはずだから)。
ここでもう一度繰り返したいことは「仕事をサボれと言ってるわけじゃない」ということは勿論のこと、仕事はしっかり行い、かつその会社での業績結果にもこだわるべきであるということです。
どんな職種でも良いのですが、「仕事」というものが持つ共通価値として後々のカフェ経営にも役立つことが非常に多く、それにはその「仕事」に対して平均以上の好成績を出すことがポイントです。
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