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理論武装のススメ
開業準備中に(今すぐ)すべきこととして、前回は「開業までの実況中継ブログのすすめ」をしました。
今回もう一つ是非ともやっておいてもらいたいことをお伝えします。
それは「理論武装」です(笑)。
あなたのお店にまつわる様々な事柄(メニュー、コンセプト、内外装、立地等)に関して、相手に説明できるようにするだけではなく、さらにそれらそれぞれに対して深く調べたり研究してみたりしてほしいのです。
中でも最も重要なのはやはりあなたのお店で扱うメニューの主軸商品のことです。
タピオカミルクティーのお店(今からやる人は少ないでしょうけど)であれば、「タピオカ」というものの歴史や原産国、原料の良し悪し、一杯あたりにいれるタピオカの分量の平均、ミルクティー茶葉の銘柄などとにかく虱潰しに調べ上げてください。
古民家を改造してカフェにする場合はその古民家の歴史や時代背景など徹底的に調べるのです。
私のお店の場合はもちろん「コーヒー」が主軸なので、コーヒーに関することをいろいろと勉強しました。
「現代珈琲専門学院」というところにも通いました(笑)。
「カフェ」をやる場合の大半はおそらくコーヒーを出すでしょうからコーヒーに関する知識は一般の人よりは豊富であることはやはり大事です。
なんのためにこんなことをするのかというと三つの目的があります。
まず一つ目は何よりも自身のお店の主軸商品を深く知っておくことは自分自身がスッキリするということです(これについてはこれ以上説明不要なのでしません)。
二つ目はお客さまとのコミュニケーションツールともなり得るということと、お客様に舐められない(?)ということにも繋がるということでしてそれをこれから説明します。
まず重要な大前提としましては「知識のひけらかし」はしないということではあれど、何か訊かれたら答えたいものです。
例えばお客様に「【マンデリン】はないの?」と訊かれたとします。
【マンデリン】の部分が【モカ】に変わったりもしますが臨機応変にいきましょう。
こういった質問をしてくるお客さまの体質的な話をしてしまいますと、「ストレート(ここは敢えて『シングルオリジン』と言わないでおきます)の銘柄を出すことによって、オレ(ワタシ)はコーヒーに詳しいんだよアピール」が込められている場合があります(笑)。
さらにこの手のワードを出して店員がおどおどしないかどうかという「店(や店員)への値踏み」のような狙いもあるかもしれません。
こちらからひけらかす必要は何もありませんが、訊かれたら相手の十倍くらいの知識量をもって答えてあげたほうがお客さんも安心するし喜ぶしお店に対して信頼を抱くというものです。
Q&Aの例を挙げます。
Q「ここはマンデリンある?」
A「あいにく現在『スマトラ』、あ!『マンデリン』は入ってきておらず、私も大好きな銘柄なのでそのうち必ず仕入れますね」
Q「マンデリンじゃなくてスマトラっていうの?」
A「インドネシアのスマトラ島でとれる良質なアラビカ種のコーヒーを俗にマンデリンというのですが最近は呼び名も例えば「キリマンジャロ」と言わずに「タンザニア」と言うようにコーヒー業界での呼び方の流行りみたいなものですね」
Q「へぇ~つまりマンデリンってインドネシアのコーヒーなのね(このあたりからコーヒー通のお客さんは自分の知識を深めるために「通ぶる」ことはやめはじめる(笑))
A「はい、インドネシアやベトナムといったアジア圏のコーヒーのほとんどは『ロブスタ種』というインスタントコーヒーや缶コーヒーの原料となる安価なコーヒーがメインとなっていますのでそれらロブスタ種の豆と区別する意味もあってアラビカ種100%というのが一応マンデリンを名乗る上での定義になってます。」
「ちなみに『マンデリン』という名称は元は『マンデリン族』という部族の名称から来ています。」
と、最後の部族のくだりなんかは単に「へぇ~」ってなる話ではありますが、この「へぇ~」っていう話が実は個人的に最も重要なコミュニケーションツールだと考えています。
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