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値上げや 諸注意やメニュー文言の微調整について

値上げに関して必要以上にビビってる店主っていると思います。
でも仕入れ元をはじめ光熱費や雑費ありとあらゆるものの価格が高騰してますよね?
取引先の仕入れ元も値上げの通達をしっかりしてきますよね?
企業、とりわけBtoBの会社はかなりキッチリと値上げをしてきます。
別に殿様商売ということじゃなく、かつては血のにじむような企業努力やはたまた下請けを泣かせたりといったアンフェアトレード(?)みたいなものがあったのかもしれません。
でもそれだと誰もいい思いがしないことがわかりもはや自動的機械的に「これこれこのような事態になったら事務的に値上げする」というのを敢行している感じです。
さて、そんな中で我々カフェのようなBtoCの場合、相手がすぐに見える一般消費者であり、常連さんの顔色などもダイレクトで見えてしまうためか10円20円の値上げについても必要以上にビビってしまう傾向があります。
かく言う私ももちろん未だにビビります(苦笑)。
「値段据え置き」と謳ったらお客さまが喜んでくれるしここはひとつうちは正義の味方でいこう!と思ったりするのであればそれは大間違いであり値段据え置きは正義でもなんでもありません。
あなたのお店が末永く続いていくために、あなた自身そして家族の生活を守るために、特に「とんでも価格」とかでもなくいたって仕入れ元の値上げからのスライド値上げなのであれば歯を食いしばってしっかり値上げはしましょう。
現場に立ったこともない偽コンサルや他業種社長が無責任に言うことと違って先に述べたように私自身日々現場に立つ身としてもちろん値上げは怖いです。
もう少し突っ込んで本音を言いますと、例えばラーメン界には「千円の壁」というのがあるようにコーヒー界にはかつては「500円の壁」その後「600円の壁」がありました。
「600円の壁時代」に私は600円の値付けをして珈琲文明を旗揚げしました。
その後620円、630円、640円、そして現在660円という変遷を遂げています。
600円超えはもはやスペシャルティコーヒーでなくとも好立地店舗ではよく見受けられるようになりました。
現在のコーヒー界の立ち位置としてはズバリ「700円の壁」があると思います。
正直私は680円くらいまでは上げても全くお客さんが減る気がしないのですが、何故か700円超えには尻込みしてしまう自分がいるのを知っています。
カフェラボ会員さんのお店である「十条珈琲」さんなんかは最初から700円で勝負に出まして私はまずその勇気を賞賛し、さらにそれでしっかりと機能していることに感心感服しています。
もちろんこれ以上の物価高騰がくるならば私も恐怖とか言ってる場合じゃなく己や店や家族を守るためにガッチリと値上げするでしょう。
さて、珈琲文明ではこの4月からドリンク類は据え置きのままスイーツやカレーパンといったフード類を全て10~30円くらいの幅で値上げをしました。
その後どういう状態になったのか?ということと、価格変更の際に必ず必ずやってほしいことがあるのでそれを述べていきます。

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