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二十世紀科学の発展を示唆深く描く『恐るべき緑』ベンハミン・ラバトゥッツ著、松本健二訳

文学ラジオ第181回の紹介本

二十世紀科学の発展を示唆深く描く
『恐るべき緑』
ベンハミン・ラバトゥッツ 著
松本健二 訳
白水社

パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

マッカーシー作品の次は科学小説/豊崎由美さんの「読んでいいとも!ガイブンの輪」で白水社の2024年一押し本だった/読んでみるとちゃんとした海外文学/著者&作品紹介/科学を詩的に表現/「本チャンネル」の松本健二さんへのインタビュー動画が参考になる/史実とフィクションを織り交ぜた物語/戦争と科学の結びつきを示唆/小説の主役は何なのか/ディティールのおもしろさ/科学者たちが奇人変人/「プルシアン・ブルー」のストーリー紹介/食糧問題を解決する発見をしたフリッツ・ハーバーが毒ガス兵器を開発する皮肉/「私たちが世界を理解しなくなったとき」のストーリー紹介/ハイゼンベルクの不確定性原理に至るまでの三人の科学者のドラマ/科学がもたらしたものが描かれる唯一無二の作品と感じた/マッカーシー作品と『恐るべき緑』の科学者たちの罪悪感の違い/次回予告

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版元サイトより
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人類と自然界の「過剰さ」への傾向に関する考察

世界33か国で刊行、オランダ生まれのチリの新鋭による、科学史に着想を得た斬新なフィクション。
「プルシアン・ブルー」 第二次世界大戦末期、ナチの高官らが所持した青酸カリと、西欧近代における青色顔料をめぐる歴史、第一次世界大戦の塹壕戦で用いられた毒ガス兵器の開発者フリッツ・ハーバーの物語。
「シュヴァルツシルトの特異点」 科学史上初めてブラックホールの存在を示唆した天文学者シュヴァルツシルトの知られざる人生。
「核心中の核心」 不世出の数学者グロタンディークの数奇な生涯と、日本人数学者、望月新一の人生の交錯を空想する。
「私たちが世界を理解しなくなったとき」 黎明期の量子力学の発展に寄与した三人の理論物理学者、ハイゼンベルク、ド・ブロイ、シュレーディンガーと、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間。
「エピローグ 夜の庭師」 作者と思しきチリ人の語り手が、散歩の途中に出会った元数学者の庭師との会話や思索を綴る。
科学のなかに詩を見出し、宇宙の背後にある論理や数式が、天才たちの前におのずと姿を現わすかのような比喩が随所に光る。既存のジャンルを軽々と飛び越える国際的な話題作。

▼「本チャンネルの」参考動画:オバマ元大統領の読書リストに連続で入った注目のチリ人作家——『恐るべき緑』(白水社)翻訳者・松本健二さん インタビュー

【お知らせ】
1月19日(日)みやこめっせ京都で開催される文学フリマ京都9に出店します。ブース番号は「うー55」。ぜひお越しください!

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