#138 桜を見にいく / ちょっとでもうまくいったらOK、うまくいかなくたってOK
テレビで
桜が咲き始めてきれいなお寺が紹介されていたのを見て
行きたいと思った。
翌日休みだったが、
平日なので急に一緒に行ける人がおらずやめようかと思った。
だけど、
行きたいと思った時には行ってみようと1人で出かけた。
海辺の街の、海が見渡せる高台にあるお寺。
少し来るのが早すぎたようで、七分咲きくらい。
満開を期待するから残念な気持ちも出るが、
桜は咲いている。
七分咲きでも十分きれい。
お寺や神社と桜の組み合わせって、とても風情がある。
きれいに掃き清められたお寺の
凛と美しい雰囲気が桜を引き立て、
また桜がお寺の佇まいを引き立てている。
どこを見ても美しい。
境内に入ると、お線香の香りが漂う。
落ち着く香りだ。
足元の庭の土にはほうきではいた跡が残っていて
どこもかしこも整っている。
袈裟を着たお坊さんが何人か桜の境内を行き来している
風景もいい。
桜の木に寄って近くで見ると、
つぼみもかわいらしく、
ふくらんでいるつぼみは、
あたたかい1日があればすぐ開くのだろう。
春の息吹。
お寺を後にして、
お出かけした時の私のお楽しみのランチ。
検索して、お寺のすぐ近くにある小さな古民家カフェへ。
イタリアンのお店のようだ。
案内された席に座ってメニューを開く。
パスタとパンとサラダ、デザートとコーヒーつきの
コースにした。
お水をピッチャーで出してくれるのはありがたい。
私はよくお水を飲むので
一回一回店員さんを呼ばなくていいし、
好きなタイミングで好きなだけ飲めるのはうれしい。
エビとアサリのレモンクリームソース。
ほうれん草も入っていて、
レモンの皮の千切りがトッピングされていて
食べているうちにレモンの爽やかさを感じておいしい。
バターと一緒にかわいいかごに乗った
フランスパンと食パンのトースト。
食後には、はちみつシフォンケーキ。
シフォンケーキに生クリームが添えられて、
お皿にはソースでねこちゃん?の顔と足跡の絵が描かれている。
後ろの席の人が、テーブルに運ばれてきたときに
「かわいい!」と言っていたが、これかも。
私も思わず「かわいいですね。」とお店の人に言ったら
「ありがとうございます。」
さて、かわいすぎてどう食べようかと一瞬悩む。
ソースだし、ケーキだけ食べてねこちゃんを残すのも、、
うーん、
ケーキにつけて食べようと
フォークでカットしたケーキでねこちゃんの顔に
思い切ってつけていただいた。
クッキーやドーナツもかわいい顔になったのがあるが、
いつもどこから食べようと悩む。
頭から、、いや口から、、笑
擬人化しすぎると食べづらくなる。
でも飾っとくわけにもいかないから、
楽しんでおいしくいただく。
はああ、至福のコーヒー。
お店を出た後は、自然を求めて近くの海岸へ寄ってみた。
やや曇り空だったが、晴れ間がさしてきて
穏やかな海を眺めてゆったりした時間。
石段に座り、本を広げて少し海辺で読んだ。
自然の中に遊びにいく時はほぼ晴れていて
天気の心配はしたことがなく、
友人とついてるねとよく言っていた。
この日は朝から曇り空で、晴れてたらなあと思いながら出発した。
桜もテレビでは満開に見えたから来たが、
思ったよりも咲いていなくて七部咲き。
私の中では
晴天の中、満開の桜を堪能したい気持ちがある。
だから出発するとき曇っていた事と、
桜が満開じゃないのを見て
少し残念な気持ちが出た。
でもお寺を回っているうちに
桜はそれなりにきれいに咲いていて、
落ち着いて整った境内、お線香の香り、お坊さんの行き来する
風景、高台のお寺から向こうに見える海の景色、
とてもいい時間を過ごせて、
おいしいランチを楽しみ、
晴れ間も見えて風が気持ちいい海辺でものんびりと過ごし、
満足な1日になった。
晴れてないから、桜が満開じゃないからと
100%を求めてしまっていたが、
不満な点に目を向けないで
ちょっとでもうまくいっていればよしとしよう。
いや、うまくいかなくたってOKでいい。
そんな時もあるし、
どんな時も考え方を変えればどこかいい部分がある。
なにか学びがある。
そこまで考えて動いたわけではないが、
桜のつぼみかかわいいな、
近くで見ると花びらがきれいだな、
お寺の景色って素敵だな、
ランチがおいしいな、
かわいいケーキだな、
海辺が気持ちいい、
晴れてたら逆に暑くてあんまりいられなかったかも、
目の前のいいことを楽しんでいたら
結果、とても満足な楽しい1日になった。
私は完璧主義寄りだったと思うけれど、
最近はそれが抜けてきた感じがする。
完璧を求めすぎると、
完璧にできる状況になるまで動けないし、
完璧じゃないと思うとモヤモヤする。
もっと気楽に楽しく。
🌱お読みいただき、ありがとうございました(^ω^)