効果のないセラピー
Monthly data published by NHS England shows that mental health services often struggle to provide the right care to young people. Since April 2023, psychiatric services have assessed the impact of 94,802 treatments that have been offered to young people to see how their mental health has changed. They show that:
44,035 (46%) showed improvements;
9,449 (10%) showed measurable deterioration;
41,318 (44%) showed no measurable change in health.
Added together, 54% of scores showed either no improvement or a deterioration.
Responding to the BBC’s analysis of the data, NHS England said: “Not everyone can get better and stabilising symptoms gives opportunities to re-assess patient needs and look at new options. If you are struggling with your mental health do come forward for help."
イギリスの子どもたちのメンタルヘルス専門機関CAMHS(カムズと読む)のデータです。
ここでカウンセリングなどのサービスを受けて改善した人 46%
悪化 10%
変化なし 44%
要するに、半分以上の子どもたちには効果がない、という結果です。
これは何を物語っているのでしょうか?
NHSは「科学的に証明された」手法しかサービス提供しません。
なので、言い換えれば、確実に効果があるはずです。
なのに、実際は、効果がない。。。
最後のところで、
効果がないということは、患者のニーズを見直し、
新たなオプションを探す機会だ、と言っていますが、
その限られた選択肢の中からではとうてい効果的なサービスは提供できないと思うんだけど。。。
さらに、もし精神的な問題があるなら助けを求めてきてほしい。
なんてさらっと言ってますが。
何か月待ち、とかだよね。。。?
緊急でCAMHSで対応してもらえるのは
自殺未遂をした時だけだと私は理解しています。
(もしくは拒食症とかでかなり危険な状態)
ここイギリスで、神経発達症(neurodivergent)が根底にある精神疾患(不安症や鬱)に対して行われるセラピーは、CBT(認知行動療法)が一般的です。
なぜCBTがNDに対して効果があるとNHSが決めたのか、私には理解できませんが、
何も知らない親は、受けさせてもらえるなら何でもという感じで
子どもにそれを受けさせます。
その結果が、これです。
(このデータのセラピーの内訳は不明です)
意味のない、時にはその症状を悪化させるセラピーなんて
最初から選択肢に入れること自体が問題だと思いますが。
私も、娘のいろいろな問題から、それこそ色々調べまくりました。
その結果、行きついたのは、発達エクササイズと栄養療法。
多くのND児を持つ親たちは、どういうわけか
その問題行動と思われる行動に対して
それを根本からなくそう、と手を打たないようです。
なぜなら、NDは治すものではなく、個性だから、と決めつけているのです。
でも、発達エクササイズは、その子の未発達部分を助けるのであって、
「治す」のではありません。
また、栄養療法も、探せば文献がでてきますが、
臨床例はたくさんあり、副作用もありません。
(多少おなかが緩くなる程度)
私がお世話になっている不登校児の保護者のサポートグループ内でも
CAMHSのことはよく話題になります。
自閉症やADHDの診断に少なくとも2年以上かかるこの国で
不安症や鬱の診断を受けることはまず不可能です。
なぜなら、子どもの精神疾患はGPでは診察してもらえないからです。
NHSは、無料なのはとてもありがたいことなんだけど、
機能を果たしていない点がもう、なんとも。。。
学校もそうだけど、すべてにおいてちゃんと機能していない現状。
誰がこの国を動かしているのかを知れば、もう納得するしかないです。
(おそらくNHS上層部の人たちも、首相と同じレベルの学校出身)