手羽元や骨付き肉はコレ
以前はあまり骨付き肉を購入していませんでした。
スペアリブを作ったり、クリスマス用に骨付き鶏もも肉を使った料理をしたり等、目的が決まっている場合は別なのですが、普段の食卓にのぼる回数は少なかったように思います。
理由は単純に「可食部が少ないから」でした。
骨がある分、お肉の部分が少なくて損かなぁ、という安直な考えから、何となく避けていたように思います。
元肉屋の知人の話によると「手羽元が一番売れなかった」とのこと。
世の人も骨を持て余しているのかな、と思っていました。
しかし、私の骨付き肉へ対する評価がかなり変わった出来事がありました。
私の親しい友達には、食べたり料理したりするのが好きな人が何人もいます。
類は友を呼ぶということでしょうか。
そのうちの一人に中国出身の友達がいるのですが、彼女は好んで骨付き肉を購入するとのこと。
「なんで?食べられるところ少ないじゃん」と言う私に対して、
「骨付き肉で作るスープは美味しいんだよ」
「長時間コトコト煮ると、お肉の美味しいところも栄養も、全部スープに溶け出すの」
「吸収が良いから身体にも良いしね」
と答えました。
さらに、
「中国の昔の王様は、スープだけ飲んで残りの肉は奴隷にあげていたんだよ」
とも。
たしかに、消化には良さそうだし、長時間火をかけて作ったスープが美味しくないわけない…。
日本では体調不良の時に食べるものといえばお粥ですが、アメリカやフランスではチキンスープが主流だったりしますしね。
それ以来、骨付き肉は、お肉を食べるためというより、良い出汁を取るためのものとしてよく買うようになりました。
実際、市販のコンソメや鶏ガラスープで作るスープよりはるかに美味しいものができるんですよね。
今回、手羽元が安く売っていたので、今が旬の春キャベツと玉葱と一緒に煮込んでみました。
時間はまあまあかかりますが、ほぼ放置なので楽々です。
私は一度に大量に作った後、色々味変したり、具を足したりしながら何日も楽しみます。
(最終的にカレーになることが多いです)
スープは野菜がたくさん食べられる点も良いなぁと思っています。
春野菜が美味しいこの時期は色々試したいものがたくさんあって、私にとってとても幸せな季節です。